3月に入り、早いところでは桜の花もちらほら見かけるようになりました。
春の陽気の訪れとともに植物が芽吹き、生き物たちも活動を始めます。
それは私たち人間にとっても同じことで、なんとなく春の暖かさって新しいことを始めたくなるような、どこかへ出かけたくなるような、そんな気分にさせてくれる季節ですね。
でも、現代では「春」の代名詞といえば「花粉の季節」というくらい、花粉症に悩まされている方が多いです。日本にはどれくらい花粉症に悩まれている方がいるのでしょうか?
ふと、思ったので、調べてみました。
2008年では日本人の4人に1人がスギ花粉症!
2008年に行われた鼻アレルギーの全国疫学調査によると、花粉症全体の有病率は29.8%、そしてスギ花粉症の有病率は26.5%でした。
同じような調査が1998年にも実施されており、スギ花粉症の有病率は10年間でおよそ10% 増加していました。
この調査は全国の耳鼻咽喉科とその家族を対象とした調査なので、病院へ行っていない人は含まれていません。そのため花粉症がある人がどのくらいいるのか、正確には分からないそうです。
都内では、今や、2人に1人がスギ花粉症!?
東京都では、ほぼ10年に1度、スギ花粉症についての調査を行っています。
最新の調査結果が出たのは2016年(平成28年)でした。
その調査によると、東京都全体でのスギ花粉症推定有病率は48.8%だったそうです。
2016年1月1日の東京都の人口は13,507,247人。(1350万人以上)
そのうち、都内でスギ花粉症にかかっているとされるのは、6,591,585人。(659万人以上)
しかし、この数字のなかには、自覚時症状はあるものの「何も対策をしなくても日常生活に支障はないい」 と回答した人が26.9%、治療のために医療機関を受診しなかった人は 57.3%と半数を超えていたことも分かりました。
このことから日常生活に支障がない軽症の人も含んだスギ花粉症有病率が48.8%という結果になりました。
年齢別にみるスギ花粉症有病率も年々増加傾向に
また、年齢別(0~14歳、15~29歳、30~44歳、45~59歳、60歳以 上)にスギ花粉症の有病率を調査したところ、最新の調査(2016年)では全年齢区分で上昇したそうです。
スギ花粉症に関する調査では、環境省が2002年から2年間、約5000人の小学生を対象におこなった大規模調査もあり、スギ花粉症の有病率とスギ花粉の飛散数や両親のアレルギー歴との間には関連があることが認められたそうです。
主な花粉の飛散時季
花粉カレンダーを見てみると、花粉の飛散量は地域によっても多少違いはありますが、スギやヒノキの花粉は、他の花粉に比べて、2月~4月にかけて量が圧倒的に多いことが分かります。
次いで、イネ科やブタクサなど、他の花粉の飛散時期をみると、日本ではほぼ1年を通して、何かの花粉が飛散していることが分かります。
花粉症の増加要因と症状を悪化させるもの
なぜここまで花粉症にかかる人が増えてしまったのでしょうか?
その要因として、飛散する花粉数の増加、食生活の変化、腸内細菌の変化や感染症の減少などが指摘されている他、空気中の汚染物質や喫煙、ストレスの影響、都市部における空気の乾燥などが考えられているそうです。
また、欧米では昔から枯草熱などの類似疾患が多く報告されていたましたが、日本では「花粉症のような症状(当時はそう呼ばれていなかった)」が1970年代に入ってから急に報告されるようになったそうです。
そのため、日本人の食生活や生活習慣の欧米化による変化が影響しているのではないかとの意見も。
年々増加する花粉症の患者数にビックリです!一体、私たちのからだの中で、花粉症はどんな風に起こっているのでしょうか?そして、花粉症に対策はあるのでしょうか?
続きは、次の記事で書いていきたいと思います!
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