腕の痛みや手のシビレは「どこから」くるの?
腕の痛みや手のシビレを感じているのに、実際、腕や手には腫れも傷もなくて、病院へ行ったら「歳のせい」と言われた・・・というお話をお伺いすることがあります。
「歳のせい」問題として香庵では時々記事に取り上げています。
これらの記事では、実際の香庵の鍼灸治療による改善事例などもご紹介しているので、腕の痛みや手のシビレにお悩みの方はぜひ参考になさってみてくださいね!
今回は、腕の痛みや手のシビレ症状の時の鍼灸治療ポイントについてご紹介します。
痛みやしびれなどを感じると、その場所に意識が向きがちなのですが、治療を行う上ではその症状が現れている「おおもとはどこか?」を見つけることがまず大事です。
腕や手のおおもとは首のうしろが治療ポイントになります。
理由は、腕や手に伸びていく神経の根っこが首のところにあり、首や肩のコリがあまりにも強いと、神経の根っこを圧迫して痛みやしびれを起こすメカニズムがあるからです。
鍼灸治療では、首に鍼をして、首や肩のコリをゆるめることで、圧迫されていた神経が回復して、痛みやシビレが改善するよう治療します。
首が治療ポイントなのに、ツボがない!
しかし、首や肩のコリで悩まれている方は多いですが、現在のツボの教科書には首のうしろにはツボがないんです。
他の鍼灸院に通われている方は、壁に全身のツボの位置を書き記したポスター「経絡経穴図(けいらくけいけつず)」が貼ってあるのをご覧になられたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
または、全身の経絡とツボの位置が一目でわかる経絡人形をご覧になられたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
もし、今度そのポスターや人形をご覧になる機会があったら、首の後ろがどんな風に書かれてあるのか見てみてくださいね!
後頭部と、肩から背中にかけてはたくさんツボが並んでいるのに、首のうしろだけはスーッと線が首筋に沿って書かれてあるだけで、ツボの印や名前がないと思います。
ツボがないのに診断・治療できるのか
鍼灸では「ツボに鍼をする」って言ってるのに、ツボがない首に鍼をするって、矛盾しているように感じませんか?
これだと「からだ全体を東洋医学的に診断して治療する」という鍼灸院だったとしても、首の後ろだけはツボを無視して、単に筋肉に鍼をしているだけか、首の筋肉のコリに対してなんとなく鍼をするってことになります。
なんだか「テキトーに鍼してるだけじゃないの?大丈夫なの???」って思っちゃいますよね☆
このままだと鍼灸治療全体のつじつまが合わないし、効果の再現性もあまりないです。
だけど、古代の鍼灸治療を行っていた医師たちが、ツボを書き記した書物を作るときに、首がコリやすいことを無視していたとは考えられないですよね。。。。。
首の後ろにもツボはある!
ただし、ある方法さえ知っていれば・・・!
実は、古代の書物をある読み解き方をすると、首にもちゃんとツボがあったことが分かるんです。
そのルールで首のツボを使うと、腕や手の痛みをケアすることができるようになっています。
香庵で腕の痛みや手のシビレ症状を治療するときは、このルールを応用しています。
また、施術では、首のコリがゆるむと症状が変化することも実感していただきながら受けていただくことができます。
逆に言うと、首にダメージを与えると、腕1本、見た目は何ともないけど使えなくなるほどの状態になるという可能性も・・・?怖いですね~(;^ω^) だからこそ、古代の人は書物に書き記す時に読み解かないと治療につかえないようにして、悪用されないように技術を守ったのかもしれないですね!
2000年以上前に書かれた書物に思いをはせると、なんだかちょっと、ドラマチックじゃないですか?( *´艸`)
それにしても、当時から首のコリが原因で腕や手のシビレと痛みに悩む人がいたのですね!
そして未来に同じ症状で悩む人たちのために鍼灸の治療方法を書き残してくれたなんて、感謝ですね!(*´▽`*)
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
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