腰痛の鍼灸治療40代男性 / 脊椎分離症と診断された方からのご依頼(五反田 鍼灸院)




内装工事などのお仕事をされながら、サーファーでもあるH様(40代男性)から3年ぶりのご連絡をいただきました。





症状について





腰痛が続いている。

整形外科を受診したら脊椎分離症と診断された。

腰痛対策として痛み止めの内服薬と湿布を処方された。




痛み止めを飲むが腰痛には変化がなく眠くなる副作用がある。

腰痛の部位に湿布を貼っても変化がない。





腰痛対策としてストレッチをしても腰痛は変化しない。

少し前屈みになっただけで腰に近い背骨に鋭い痛みが走る。




サーフィンする時は痛み止めを飲むと眠くなるので服薬していない。

腰の痛みをガマンしながらサーフィンするが、痛みが強くてあまり楽しめていない。




以前、香庵で肩の痛みの鍼灸治療を受けて治ったのを思い出し連絡してくださったとのこと。




腰痛が現れる位置をお伺いしたところ、背骨(腰椎)と骨盤の間でした。

「自分で指で押しても効かない」という言葉から「腰痛」と言っても、かなり深い部位を痛めているようでした。





整形外科で診断された脊椎分離症について


鍼灸治療で脊椎分離症そのものは治療できないのですが、周囲組織へかかる負荷や疲労して起きた腰痛症状を緩和して回復を促す鍼灸治療ができることをお伝えしました。




また、足のしびれはないものの、腰痛を起こしている位置が深いことから神経が圧迫され続けていることも考えられました。




そのままにしてると今後は腰痛に加えて足のしびれや痛みが広がっていく可能性があることをお伝えしました。






H様香庵 腰痛の鍼灸治療&作戦会議






腰痛だけで、まだ足のしびれはないから、いいタイミングで来たんですね~!

腰痛の鍼灸治療としてはギリギリセーフですか?




ホントに腰痛だけをターゲットに鍼灸治療できるギリギリのタイミングじゃないでしょうかσ(^_^;)

足のしびれは、かなり時間が経って現れるので腰痛の治療期間も長くなりがちなんです。




足のしびれはまったくないですっ!

もう、腰痛が早く取れないかって、そればっかりで…




今の段階で腰痛の原因になってるところをピンポイントでゆるめられれば腰痛症状もわりと早くおさまると思いますよ。




さっそく腰痛の鍼灸治療、いいですかっ!?(*゚∀゚*)





H様の腰痛症状を緩和していくための作戦会議(鍼灸治療の方向性)が決まり、さっそく腰痛の鍼灸治療を始めました。






香庵の診断・分析





H様との会話から腰痛の鍼灸治療をする中でも「背骨自体を動かすための小さな筋肉群」がかなり強くこっていることが予想されました。





背筋は「多重構造」になっています。

浅層の筋肉と2つの深層の筋肉グループに大きく分けられます。





表層の筋肉グループ : 腕の動きに関わる

深層の筋肉グループ1 : 肋骨の動き(呼吸)に関わる

深層の筋肉グループ2 : 背骨そのものの動きに関わる





今回のH様の腰痛のケースは「ストレッチをしても痛みが取れない」とのことでした。




このことから背筋の中でももっとも深層の筋肉グループ2に疲労が蓄積して硬くなり腰痛を起こしていると考えられました。





仰向けになっていただいたH様でしたが、肩とウエストの後ろがベットから浮いていました。

全身の筋肉が長期にわたる痛みで緊張して硬くなっているようでした。




左右の足の長さも右足の方が左足よりも約2cm短くなっていました。

「骨盤が歪んだ」とかいうことではなく、全身の筋肉にコリが広がり、左右不均等に筋肉が縮まることで、そのしわ寄せが末端(左右の足の長さ)へ現れた状態でした。







施術内容と経過






仰向けで脈診と腹診を行い、H様のお身体の回復を促すツボを決定していきました。



※ 脈診: 手首の動脈を触診して身体の状態を確認する鍼灸治療特有の診断方法。

※ 腹診: 腹部を触診して脈診と合わせて総合的に治療の方向性を決める鍼灸治療特有の診断方法。





これは、本治法(ほんちほう)と呼ばれる鍼灸治療の基本的な処置です。

この処置によって、左右の足の長さが揃うかを指標にします。

足の長さが揃ったら基本的な処置が正しいという目安になります。





足の長さのズレは、左右の筋肉の縮こまりの歪みが末端へ現れた結果です。

約2cmズレていた左右の足の長さが揃うことによってベッドから浮き上がっていた肩や腰もほとんどベッドに付きました。




全身がゆるみやすくなることで、腰痛の鍼灸治療の次のステップへうつります。



次のステップでは、腰痛を起こしている周囲組織のコリをゆるめる処置へと進めました。

確実に腰痛症状を緩和させるためのステップをふんでいきました。





うつ伏せで首から肩、背中全体のチェックをすると首と肩の境目(全身の筋肉が無意識に縮こまりやすくなるポイント)がとにかくガチガチにこっていました。





この部位を放置したまま腰痛の鍼灸治療をしても「その時だけ効いたような気がする腰痛治療 "もどき " 」にしかなりません。背骨の上部で腰部を引きつらせている元凶のようなコリも一緒にゆるめていく必要がありました。




一見、腰痛とは関係なさそうな首と肩の境目のコリですが・・・

背骨全体への影響力がとても大きい「厄介なコリ」なのです。



このコリをしっかりとゆるめることが効果的な腰痛の鍼灸治療ポイントとなります。





首と肩の境目の強いコリをゆるめて背骨全体に柔軟性を取り戻したうえで、ターゲットである背骨の下部(腰椎)周囲のコリを的確にゆるめていきました。





全身の筋肉がバランス良くゆるんでいくことで全身の血液循環がスムーズに流れだし、回復力が促されていきます。




腰痛の鍼灸治療でも根本からお身体を整えていくことで、鍼灸治療後も数日にかけて体内では「回復機能」が高まった状態が続きます。





腰痛の鍼灸治療でゆるめた筋肉のコンディションをうまくキープすることで普段の生活を送っているだけでも連日鍼灸治療をし続けているかのような効果が期待できます。




そのためにも鍼灸治療直後~数日は、深酒や暴飲暴食、冷房などによる極端な冷え、睡眠不足、重労働、気の使い過ぎなど気力体力を消耗し、回復力を妨げることをなるべく避けていただくようにオススメしています。





施術後、再び仰向けになっていただきました。

肩とウエストの後ろがベッタリとベッドについていました。




鍼灸治療を始めるときは仰向けになっただけでこわばりを感じていた腰痛の状態も全身の力が抜けてリラックスできるようになりました。




立ち上がった状態からおじぎをする動きや反る動きをしても、背骨や筋肉の抵抗感がなく腰痛症状も消えていることを確認いただき施術を終了しました。








治療の振り返り・院長より






今回、3年ぶりに来院いただき腰痛の鍼灸治療を受けられたH様。

この3年間、仕事帰りなどにあまりにも腰痛がツラくてマッサージを受けたことは数回あったそうです。




だけど腰痛が改善されるような手ごたえを感じられなかった(;_;)





.....とのことでした。





実は今回、H様が痛みを感じていた腰痛の部位は、マッサージで押しても圧が届かないところでした。

その理由は、腰痛を起こしていた場所が骨に近く何層にも筋肉が重なっているところだったからです。




私でも『マッサージだけで腰痛治して〜』って言われたらムリ~!(><;)

.....って言っちゃうくらいのレベルですよ~!


押したくらいじゃ届かない深いところの腰痛でしたから~!(^_^;)




・・・とお伝えしました(笑)





鍼灸治療を受けてみてこの変化を体験すると、あ、確かにかなり奥を傷めてた腰痛だったなって納得です。


早く鍼灸治療来ればよかったなぁ~!(*´σ▽`)




・・・とH様。





何をしても改善しない腰痛症状が続き、かなり気持ちが沈みがちになる事もあったそうです。

そこで腰痛症状の原因や腰痛の構造・状態などを理解・安心していただきながら鍼灸治療を進めていきました。




施術後は腰痛症状が軽減されてスッキリ笑顔になっていらっしゃいました。




お仕事柄、重いものを運んだり、しゃがんで立つ動きや天井の工事をするなど、かなり無理な姿勢も多いようです。サーフィンも週に2~3回ほどは行かれているとのことでした。




今回の施術で腰痛は緩和されましたが、今後のライフスタイルで疲労の蓄積や回復力が追い付かないほどの無理を重ねられると、また腰痛症状を再発する可能性があることをお伝えしました。





でも、好きなことをしながらお仕事をがんばるお姿はステキですね!(*´▽`*)





今後、腰痛が現れたとしても思いっきり好きなことを楽しめるようにサポートができたらうれしいと思います。





またのご利用をお待ちしております。







五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号

五反田駅をご利用の方

JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)

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