「目が気持ち悪い」から「目がスッキリ」へ|20代男性の鍼灸治療(戸越銀座・戸越 鍼灸院)

【本日の目次】
以前から定期的に来院されている20代会社員男性K様。
すでに次回のご予約をいただいていたのですが、そのご予約日の前に1度施術を、とのことで急遽お越しいただきました。
症状について
K様に症状をお伺いしたところ、「最近、目が気持ち悪いんです...」とのご相談でした。
毎日スマホやパソコンを見ながら仕事をしているものの、「目が疲れた」という状態を通り越して「目が気持ち悪い」と感じているとのこと。
「スマホやパソコンの画面が明るすぎるのかと思って、暗くするんですけど、見えづらいんです。それに、“目が気持ち悪い”のは変わらなくて...」とのこと。
一般的に、目の疲れが強い方の表現で多いのは、
「目の奥がズーンと重い」とか、
「目の奥が痛い」とか、
「目がしょぼしょぼして見えにくい」
……などがよく聞かれるものかと思います。
でも、今回のように、「目が気持ち悪い」という表現は、なかなか聞くことが少ないです。
っていうか、私自身は初めて聞きました(;^ω^)
K様のお身体の感覚を共有して、施術を開始したいけど、「目が気持ち悪い」という感覚をどう理解したらいいか、ちょっと悩むところでした。
そこで、K様の「目が気持ち悪い」という感覚から、「どういうふうに変わりたいか」をお伺いしました。
すると、K様としては、「目がスッキリする感じになりたい」というご希望があることがわかりました。
それならば鍼灸治療で、目指すゴールを共有できるのではないか、ということになりました。
安心して施術を受けていただくために
香庵では、心とからだを総称して「おからだ様」と呼んでいます。
鍼灸治療の始めに診断した結果を、おからだ様からのメッセージとしてご本人にお伝えしながら、鍼灸治療を進めていくようにしています。
レントゲンや血液検査など、目で見てわかる画像や数値としてあらわせない分、鍼灸治療を受けられるご本人に、どのようにお身体を診て、どこをゆるめて、症状が変化していくのかをお伝えして、安心して施術を受けていただきたいと思っています。
東洋医学では「心とからだは一緒だよ(心身一如:しんしんいちにょ)」という考え方があります。
心身一如とは、心が心配事やストレスでいっぱいになると、からだも緊張しやすくなったり疲れやすくなったり様々な不調として現れるし、身体が疲れたり病気になったりすると、気持ちが落ち込んだりイライラしやすくなることを表します。
ご自身の心とからだは、切り離せない1つのものであると同時に、世界で1つだけの大事なものでもあります。
心とからだが健やかであってほしいという思いから、おからだ様、とお呼びしています(o^―^)b
香庵の診断・分析
まずは仰向けで鍼灸治療の基本診断である脈診と腹診をしていきました。
今回、K様のおからだ様からのメッセージは、
「とにかくコリの強いところが身体のどこかにありますっ!でも、そのコリは見つけてねっ!」
という強い反応と、「消化することに最近、お疲れ気味で~す」というやや強めの反応が現れていました。
K様におからだ様から読み取った反応をお伝えすると、
最近、出勤時間が早く、終業時間は15分ほど早くなったんですよね~、とのこと。
仕事が一山超えてひと段落付くまで、ずっと忙しかったこと。通常業務のほかに、部下の指導などもあり、気を使うことも多いとのことでした。
いつも自炊をしてるのに、最近は家で自炊をするほどの元気がなく、外食が続いているということでした。
また、外食はつい食べ過ぎてしまうことも多くて、元々早食いのK様にとっては食後、お腹がパンパンになるほど、食べすぎてしまうこともあるとのこと。
こうしたライフスタイルの背景も踏まえ、東洋医学的にお身体の状態を捉えながら、K様の「目が気持ち悪い」という自覚症状へとアプローチしていくことにしました。
施術内容と経過
まずは、お身体全体のバランスを整えるところからスタートしました。
うつ伏せ姿勢では、後頭部から首の後ろを丁寧にみていきました。
目の疲れが強い方は、首の後ろのコリはもちろん、後頭部の皮ふにも特徴的な反応が現れます。
通常は、頭の皮ふの下には骨(頭がい骨)があるので、押してもすぐ骨にあたるのですが、今回のK様の頭皮を押すと、皮ふと骨との間にお豆腐みたいなやわらかいものが挟まっているような反応がありました。
また、その皮ふを押したところ、ズシッとか、ズーンとする痛みがK様には感じられました。
目の疲れがある方にはこの反応はよく見られますが、通常は、後頭部の下の方に限定された反応として現れることが多いです。
しかし、K様の場合、この反応が頭の後ろ全体に広がっているような状態でした。
東洋医学的には、目の疲れと同時に気を使いすぎ、頭の使いすぎによる疲れも現れているという反応のようでした。
また、首や肩まわりの筋肉もとにかくコリが強く、ガッチガチに固まっているような状態でした。
目の回復を目指すうえでは、頭や目のまわりの血流も大切な要素のひとつです。
心臓から頭へと栄養を運び、頭から心臓へと戻っていく血液の流れ。そんな「物流の大通り」がスムーズに巡るように、首や肩まわりの強いコリをしっかりゆるめていくことも大切です。
眼の症状に効果的な特別なツボ
お背中全体の筋肉のバランスを整えながら、特に強いコリの反応が現れているところを一つ一つ丁寧に施術を行いました。
また、K様が「目が気持ち悪い」と言っていた症状に対しては、特別なツボを使いました。
その「特別なツボ」とは、かつて鍼聖と謳われた柳谷素霊(やなぎやそれい)先生という方がいらして、『柳谷秘法一本鍼伝書』という書物を遺されています。
その中に、「眼疾一切の鍼」という方法があります。
実際に、K様の目の症状に対するツボの位置を探してみると、この鍼法を用いるための反応が確認できたので、「眼疾一切の鍼」の方法を使うことができました。
鍼灸師としては、というか、私個人としては、このツボを使うとき、鍼聖と謳われた柳谷素霊先生とのつながりを感じてとてもうれしい瞬間でもあります(笑)
その分、
ちゃんと効果を引き出さないと...(`・ω・´)キリッ☆
...というプレッシャーも感じながらですが(;^ω^)
施術後、再び仰向けになっていただきました。そして、首と肩のコリの変化を確認しました。
施術後は、施術前の枕の高さと比べて、3分の1の低さの枕に頭をのせて楽に感じられるようになり、首の後ろから肩甲骨の内側にかけての筋肉が柔らかくふにゃふにゃにゆるんで、背中全体がぺったりとベッドに安心して預けていられるようなお身体の状態に変化しました。
K様に目の状態を確認していただいたところ、お部屋が来院時よりも明るく感じているとのことで、
「目が軽くてスッキリしました~(笑)」
と、笑顔を見せてくださいました。
治療の振り返り・院長より
今回、K様からの「目が気持ち悪い」という表現に戸惑いながらスタートした鍼灸治療でした(笑)
結局、「目が気持ち悪い」という言葉を完全に共有できたかは自信がありませんが、「目がスッキリしたい」というゴールを共有できたことで、治療の方向性を定めることができたかな、と思いました。
施術を通して、K様は目の不調そのものだけではなく、首肩の強いコリ、生活リズムの変化、気疲れなど、様々な要因が重なっていらしたのではないかと思いました。
ただ、首肩の強いコリや生活リズムの変化、気疲れなどは、それが日常的であればあるほど、あまり自覚症状として感じない方も多いです。
そのため、今回は、よく使っていると自覚しやすい「目」が「気持ち悪い」と感じることで、お身体の不調を整えたい、と感じられたのかもしれないな、と思いました。
次回、すでにご予約いただいたお日にちに、今回の施術後の経過も確認させていただくことになりました。
「目が気持ち悪い」というK様の独特の表現から、「目がスッキリしたい」という目標を共有できたこと、そしてスッキリしたことで、視界が明るく軽さも感じていただけて、よかったです。
P.S. その後のK様
後日、再び来院されたK様。
今回も「目が気持ち悪い」とのことで、前回と同じく「眼疾一切の鍼」を使った施術を行いました。
前回、この鍼法で目がスッキリした経験があるので、今回も少し期待されていたご様子(笑)
ご期待にそえるためにも、柳谷素霊先生の鍼法を使うのならば、その分、ちゃんと効果を引き出さないと...(`・ω・´)キリッ☆という思いとともに、今回もこの方法を使いました。
そして施術後。
目がスッキリしたことはもちろん、K様が特に感じられたのは、目が大きくなったように感じたこと!
鏡を見ては、
「うわ~!目が大きい~~~!(笑)」
実はK様、ご自身では目が小さいと思っていたそうで、
「写真に写る自分の目が糸みたいって思ってたんです。でも、今、写真撮ったら、めっちゃ目が大きい人だ~~~!(笑)」
と、何度も確認されていました。
今回は前回の施術からあまり日にちを空けずに来院されたこともあり、再び目がスッキリ、そして、本来のK様の目の大きさを取り戻していただけて、よかったです♪
それではK様、また次回のご予約の日にお待ちいたしております。
戸越銀座・戸越の鍼灸院 香庵(かのん)について

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております
・鍼師(2000年~)
・灸師(2000年~)
・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)
また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区戸越2-6-38 toritor(通リ通ル) Room 1
戸越銀座駅・戸越駅をご利用の方
東急池上線 戸越銀座駅・都営浅草線 戸越駅 徒歩5~7分(約500m)



