噛みしめ癖のある方へ

噛みしめは、食いしばりともよばれています。

 

噛みしめ(食いしばり)の力が強いことで起こる症状には、

 

・歯の亀裂、破損

・噛むための筋肉(咀嚼筋)の慢性的な筋肉痛

・筋肉痛によって口が開かない

・顎の痛み

・顎関節症

 

などがあり、日々の食生活だけでなく、会話にも支障をきたし、就寝時の無意識な噛みしめでリラックスできない、頭痛や首肩の痛みなど噛みしめの関連痛も見られます。
​ここでは、東京で噛みしめ治療のできる治療院をお探しの方、また噛みしめにお悩みの方に参考にしていただける情報をお伝えします。

歯科領域の治療では、噛みしめ(食いしばり)の症状に対して、

 

・様々な素材や硬さの​マウスピースで物理的に上下の歯の接触をなくし歯の摩耗を防ぐ方法

・破損した歯に変わり、セラミック素材の義歯、ブリッジ、インプラント治療

・咀嚼筋にボトックス注射(ボツリヌス菌を利用した筋肉の収縮を一過性に麻痺させる注射)をして噛みしめる筋力を弱める方法

などがあり、他には、お風呂に入ってリラックスしたり、ストレッチをするなどストレスを和らげ、筋肉の緊張をほぐすアドバイスをされたり、「リラックス、リラックス・・・」と自己暗示をかけることを勧められるケースもあるようです。

 

しかし、そのどれもが対症療法で、根本的な治療法ではありません。

噛みしめが強いとマウスピースを何回も壊すので買い続けたり、セラミックの歯に入れ替えてもそのセラミックの歯を噛みしめて割ってしまい、セラミックの歯を新しく作り直したり、ボトックス注射も数か月後には効果がなくなるため、定期的に注射する必要があり、どれもそれぞれ費用がかかります。

また、噛みしめによって圧を受け破損した歯の隙間から虫歯や歯槽膿漏になることもあり、その治療も必要になってくるケースもあるようです。

 

香庵でも「いつまでマウスピースやセラミックの歯を買い続けなければいけないのか・・・」と噛みしめで悩まれる方は多くご相談を受けることがあります。

鍼灸治療による「噛みしめ」改善方法は根本的な治療です。

噛みしめを改善して、「噛む」という生きる上でとても大事な機能を適切に使えるように整えていきましょう。

香庵の噛みしめ治療。それは、ある方から「強い噛みしめと歯ぎしり」症状によるお話をお伺いしたところから生まれました。

 

その方は、噛みしめと歯ぎしりによる症状に悩まれ、歯科診療でマウスピースやセラミックの歯に入れ替える治療を何年も続けていたところ、あるとき強い噛みしめと歯ぎしりのために、セラミックの歯が割れて歯科受診すると、医師から「もぅ、うちでやれることは何もないです!今後、噛みしめないでください!」と突然言われたそうです。

「治すために通っていたのに、今までのつらい思いは何だったの…?」とショックを受けたと、涙ながらにお話をしてくださいました。

睡眠中は無意識に噛みしめと歯ぎしりをしてしまうので、マウスピースは数週間から2ヶ月ほどで噛み切ってしまうし、セラミックの歯も壊すたびに数万円かかっていたといいます。毎朝、顎が痛く口が開けられないため、日常会話や食事も難しく、精神的にもかなりつらい思いをされていらっしゃいました。

しかし、このことを別の視点から見ると、「噛みしめ」は、歯(骨)の問題ではない、と歯科医師の方が太鼓判を押した、と、捉えることもできます。

ここから香庵の「噛みしめ」の鍼灸治療が始まったのです。

 

 

「噛みしめ」のメカニズム

 

 

「噛む」という動作は、上下の歯を合わせて食べ物をすり潰したり、噛みきったりすることです。

この動きができるのは、下顎を動かす筋肉の働きによるものです。

 

下顎を上顎の方向へ、筋肉によって引きつけることで「噛む」うごきが始まるからです。

その筋肉が常に縮こまって硬くなっている状態、すなわち、コリが強い状態が、強い噛みしめの原因です。

よく「噛みしめ」はクセのようなもの、と言われますが、「噛む」動作に関わる筋肉の慢性的なコリがそのクセを作っているのです。

 

「噛みしめ」のチェックポイント

「噛みしめ」の鍼灸治療は、噛みしめに関わる筋肉・側頭筋を動かして、左右の筋肉のコリの強さを比較するところから始まります。

側頭筋の筋肉は、頭の側面からコメカミに向かって扇形になり、頬骨の下をくぐって下顎に付いています。扇の要(かなめ)に当たるところ、コメカミの部分で左右の筋肉のコリを比較していきます。コメカミのエリアは幅が約2~3cmあり、その中で筋肉のコリのポイントを見つけていきます。

 

「噛みしめ」がある方は、噛みしめたとき、コメカミの位置で左右の筋肉が伸び縮みせず硬くなっているポイントがあります。

さらに、噛みしめをゆるめた後も、コメカミ部分が硬く張っていて「側頭筋が常に縮んで硬くなっている」ことが分かります。

 

次に、ゆっくり口を大きく開けて、その後再びゆっくり口を閉じるよう動かすと、下顎が左右に揺れながら開いたり閉じたりする動き(フラつき)もみられます。下顎に付いている左右の側頭筋の筋バランスが崩れ、コリのために硬くなって口の開閉にともなう筋肉の伸び縮みが左右同時にできなくなっていることが分かります。

こうしたチェック項目から側頭筋が極度に縮こまり、つねに噛みしめる動きを続けようとしている状態とコリの強さを判別します。

 

「噛みしめ」と全身のバランス

「噛む」ための筋肉はいくつかあって、解剖学などの専門書を調べると、「咀嚼筋(そしゃくきん)」と呼ばれる筋肉が並んでいます。しかし、実際には食事をする動作を観察すると「咀嚼筋」だけを動かしているわけではありません。

「食べる」動作には首や肩、頭全体の筋肉も関わっています。

また、「噛む」動作は運動にも関わっていて、しっかり上下の歯を嚙み合わせられないことによって身体運動能力が低下することが知られています。

噛む力を測定する「咬合力(こうごうりょく)」は、「体重=咬合力」が定説になっています。しかし、男性では定説とほぼ一致するものの、女性は第2次性徴以降は筋肉量の増加が少なくなるため「体重>咬合力」となることがわかったそうです。(日本咀嚼学会)

 

しかしこれからご紹介するアスリートの選手の例や、ブログ記事にもあるように、女性でも「噛みしめ」によって自分の歯を粉砕し、マウスピースやセラミックの歯も壊してしまう例から、人間の「噛む」力の強さは大きく変化することが分かると思います。

アスリートの方が歯のケアをよく行っていることは、メディアでも報道されたり本人がコメントされたりして知られていますね。

​フィギュアスケートの浅田真央選手は、2013年の全日本選手権では跳ぶときに力を込めることで奥歯が欠けることがあり、たびたび痛みに悩まされていたことをコメントされています。また重心移動によって歯に負荷がかかって悪くなる前に噛み合わせにも細心の注意を払い、歯の形を整えられたそうです。

野球界では打者がスイングのインパクトの瞬間に噛みしめによって奥歯にかかる負荷が大きいことが知られていますが、新庄剛志選手が歯のぜん面治療をされたことやイチロー選手が歯のケアを常に行っていることなど、野球ファンの方ならご存知かもしれないですね。

ゴルファーでは、スイングのインパクトの瞬間、噛みしめた方がスコアが出るタイプ(ジャンボ尾崎選手や兼本貴司選手など)とそうでないタイプ(タイガー・ウッズ選手)に分かれるそうです。噛みしめると血圧が上昇してアドレナリン量が増え、大胸筋や広背筋、腕の筋肉群の筋力がアップして体幹がブレをにくくなると言われています。噛みしめないタイプは、すでに首や顎周囲の筋肉の発達が充分で顎関節が安定しているため、それ以上噛みしめると「余計なリキミ」につながるそうです。ゴルフをされる方は、こうした「噛みしめ」とスコアの関連性については、体験的にご存知かもしれませんね。

フィギュアスケートでトリプルアクセルを跳ぶとき、時速150kmの剛速球を打ち返すとき、ゴルフでのインパクトの瞬間、「噛みしめ」による歯の負荷は体重の2~10倍の負荷がかかっているとも、数十kg~1tもの負荷がかかっているとも言われています。

パワー重視の運動による「噛みしめ」は、頭部を固定して姿勢を保つために機能したり、スピード重視の運動による「噛みしめ」は下肢の反射興奮性が増加したことが推察された実験結果もあります。(北海道医療大学)

もちろん、アスリートでなくても「噛みしめ」の負荷は、歯そのものにも全身の筋肉バランスにも影響します。

 

 

人間の大人の下顎の重さは約1kgほどあるそうです。噛みしめによる左右の側頭筋の筋バランスが崩れ、口の開閉にともなう筋肉の伸び縮みが違うということは、頭部に1kgの重りがズレた状態でぶら下がっているということでもあります。

さらに、人間の頭全体の重さは約5kgということなので、日常生活の中で顎のズレが起きている頭全体の重さが負荷となり、全身へかかった時の影響は、首肩だけにとどまらず、背中や腰、膝など広範囲にわたることは容易に想像できます。

香庵では、こうした「噛みしめ」に関する背景に基づいて、咀嚼筋だけではなく関連した部位の筋肉の引きつれ感やコリも含め、全体のバランスをとっていく鍼灸治療を行います。

「噛みしめ」セルフマッサージの注意点

噛みしめのセルフケアとしてのマッサージについても指導することがありますが、皆さんに共通してお伝えしている注意点が1つだけあります。それは、咬筋(こうきん)のマッサージは控えること。

耳の前で頬骨から下顎にかけて、まさに「噛む」ための筋肉、咬筋(こうきん)という筋肉があります。この筋肉は側頭筋とともに、「噛む」動作を行う重要な筋肉なのですが、咬筋の上には耳下腺(唾液を分泌するための腺)が薄く広がって、咬筋を覆っています。

そのため、咬筋をマッサージするためには、耳下腺を強く押すことになり、炎症や痛みの原因になる可能性があります。

咀嚼筋をインターネットで検索すると画像が出てきます。その画像を見て「筋肉をほぐせばいい」と思いがちなのですが、からだは骨と筋肉だけで作られているわけではなく、いろいろな組織や器官も備わっています。筋肉にその他の器官がどのように関連しているかも理解したうえで、安全にマッサージを行っていただきたいと思います。

​香庵では「噛みしめ」をゆるめるマッサージとして、咬筋以外の部分を効果的に使い、顎周囲をゆるめる方法をお伝えしています。

もちろん咬筋も直接マッサージしなくてもゆるんでいきますよ!

 

噛みしめ治療と一言でいっても、東京だけでも様々な治療院、色々な方法があります。

お一人お一人に適したマッサージ方法をご紹介、指導しています。

「噛みしめ」の鍼灸治療で「噛みしめ」自体は改善していきますが、セルフケアでのマッサージも気持ちの良いものです。

​セルフケアをされる時には、ぜひ、正しいマッサージ方法を知って、しっかり効果を出していきましょう!
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