肩こりにおける鍼灸治療について

当院に来られる患者様の中でも特に多い症状の一つに「肩こり」があります。

肩がこることに対する違和感だけでなく、そこから頭痛や吐き気を伴う方もいらっしゃいます。

 

ここでは、鍼灸治療における肩こりの治療についてお話しします。

 

まず、肩こりの例としてよくある症状がこちら
 

  • 五十肩

  • 四十肩

  • 肩関節痛

  • ストレートネック

 

そして、肩こりの原因として多いのが、
 

  • 上半身が緊張させながらの作業(パソコン作業の方で無意識にからだが緊張して仕事をしている人は結構います)

  • 猫背など、普段の姿勢が悪い

  • 運動不足

  • 精神的なストレス


しっかりと肩こりの原因を解明したうえで、鍼灸を使いどのように肩こりを改善するのかが大切です。

肩こりは、首から肩・背中の上半分の広範囲にかけての不快感、重たい感じ、重苦しい感じ、こり感、張った感じ、だるい感じなどから、はっきりとした痛みを感じるものの病院でレントゲンなど診察しても問題がないと言われるケースもあり鍼灸治療へ来院される方が多い症状です。

厚生労働省の調べによると、日ごろ、どんな自覚症状を感じるか調査をしたところ、男性では「腰痛」がもっとも多く、次いで「肩こり」、女性では「肩こり」がもっとも多く、次いで「腰痛」となり、日本人の「肩こり」と「腰痛」は男女ともに群を抜いて多い、という調査結果だったそうです。

 

こうした背景には、日本人はなで肩や猫背タイプが多いなど骨格的な条件や、湿気の多い気候風土に冷房や冬の寒さなどの寒気が加わることで筋肉が縮こまりやすく、真面目にコツコツタイプの性格は、丁寧で細やかな気配りや配慮のある日本ならではのサービスが喜ばれたり、1つのことに打ち込み成果を成し遂げる気質を備える反面、眼精疲労や気疲れ、強いストレス、同じ姿勢による首や肩周りの筋肉に負荷をかけやすい面もあるようです。

また、パソコンやスマートフォン、携帯電話など電子機器の普及も、同じ姿勢で操作する時間が長く、1点集中になりがちな目の使い方も眼精疲労が進みやすく首や肩の筋肉の緊張が続き、首や肩に負荷をかける現代特有の症状ともなっているようです。

鍼灸治療では「○○しすぎ」によって、からだ全体のエネルギーの偏りを起こしたところを探すところから診断を始めます。

 

筋肉の疲労が強くて硬く筋(すじ)張っているような状態では、その部分の血流が悪くなっていることが考えられます。それを「からだ全体の血の流れ(エネルギー)を邪魔して流れが滞っている(偏り)を起こしている」と診るか、「運動不足やストレスなどが原因で足腰が冷えて下半身を温めるチカラが弱く(エネルギー)、胸や首肩のほてり感(偏り)となって血行不良を起こしている」と診るかなど、「肩こり」という症状は同じでも東洋医学的診断の結果、鍼灸治療の方法は変わってくるのです。

また、背骨の左右にある脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)は後頭部から首の後ろ、背中、腰、骨盤までつながって背中・腰のうごきや姿勢に関わっているだけではなく、首や肩の動きにもとても大きく関わっています。

首や肩の痛みを起こしている側の脊柱起立筋の首のうしろ(脊柱起立筋)を触診するとゴリゴリと硬い「コリ」が現れていて、首や肩だけではなく脊柱起立筋全体が引きつれて硬くなっていることが分かります。

鍼灸治療では、こうしたからだの部位と部位のつながりや関連した動きをするものを「経絡(けいらく)」と呼び、1つのルートとしてみていきます。(イメージとしては全身に張り巡らされた配線図や路線図のようなものです) 

 

肩こりの場合は、肩と関係する経絡が引きつり痛みを起こしている状態を、経絡上に停滞やエネルギー不足があり「経絡の流れが悪い」と表現します。

経絡上にある皮ふの反応点(ツボ)を鍼やお灸を使い、適切な方法で刺激していくと、からだがその刺激に反応して「全身のバランスが整い、歪みが取れ、経絡上の引きつれ、痛みを起こしていた部分も同時に整ってくる」現象が起こります。

 

よく「肩こりがつらくてが鍼灸治療を受けたら、腕や足に鍼をされて肩こりが緩和された!」と驚かれることありますが、『経絡治療』と呼ばれるこの鍼灸治療の方法は、少ない刺激量でからだに負荷をかけることなく、からだ全体を整えると同時に患部の症状を緩和していくことのできる「人のからだの一部(患部)だけを診るのではなくからだ全体を診る全人的医療」といえましょう。

また、鍼灸治療では、首から肩にかけては肩こりのみならず多くの疾患でこりや痛み、ひきつれ感などの反応が現れやすい部位として最重要診断ポイントかつ治療ポイントとして重要視しているところでもあります。首や肩は動きも複雑で筋肉は1つではなく、たくさんの筋肉群が連動して動いており、深部の筋肉の疲労として現れていたり、また、首から腕へと伸びる神経を圧迫するなど、症状の出かたはケースバイケースです。そのため、お一人お一人に合わせた診断と治療が必要になってまいります。

​首や肩のこりが取れてくると、肩を上からつかんだ時に「もっちりモチモチ」とした柔らかさと弾力が筋肉に戻ってきます。(施術の後半の肩こり治療の確認でこの感覚をチェックするところがあります。)

施術後は「視界が明るいし、からだが軽くなって呼吸がしやすくなったことがハッキリ自覚できた!」という方もいらっしゃるほど、肩こりは筋肉への悪影響だけではなく、日常生活での物の見え方や、気分、呼吸にまで影響を及ぼす疾患のようです。

 

明るく軽やかに、日々の生活とともにあるからだが心地良い状態でいられるよう、そうした感覚を呼び覚まし回復していかれる鍼治療を心がけております。

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