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治りにくい夏風邪~夏風邪は治ったはずなのに咳が続く・・・改善事例/40代男性(五反田 鍼灸院)

  • 執筆者の写真: 加藤さやか
    加藤さやか
  • 2022年6月28日
  • 読了時間: 5分

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症状について




定期的に来院される40代男性のT様。




1週間前に風邪をひいた。

熱は出ず、風邪が1番ひどかった時も36.7℃だった。

薬を処方され服用しながらも在宅で仕事は通常通りこなしている。




T様はフリーランスでいつもかなりのハードワークをされていらっしゃるようです。




今回の主な症状は、


・夜、寝ようとすると咳が出て止まらなくなる。


・からだ全体がだるい。


・スッキリした感じがしない。


・右の肩にこわばった感じがあってツラい。




というものでした。






香庵の診断・分析





梅雨から夏の季節の風邪ウイルスは、湿度を好む傾向があるようです。

喉の粘膜や胃腸に侵入して、微熱、咳や胃腸障害などの風邪症状を起こす特徴があります。




その主な原因は、疲労と免疫力の低下、夏の食欲不振で栄養が摂れず回復力の低下、冷房に当たり過ぎて自律神経系の乱れなどとされ、対策としては服薬と安静がメインです。




このような特徴のある風邪症状は「夏風邪」といわれます。

今回、T様が受診した内科では、とくに夏風邪と診断を受けたわけではないとのことでした。




しかし、時季的なものと、T様のお身体に強い疲労の蓄積が現れていたことから、夏風邪っぽい症状のようでした。




また、臨床の経験でいうと、風邪をひいても熱が出ないというのは、大人が風邪をひいた時によく現れる症状のようです。




熱が出るのは身体の中に風邪のウイルスが侵入してきたのをやっつけるための反応です。

免疫系の機能がしっかり働いてくれている証拠なのですね。




だけど、大人になると仕事や家事など日常的にやらなければいけないことに追われて充分な質の高い休息・睡眠が取れず、疲れ切ってしまいがちです。




ストレスや疲労が溜まりすぎていると、免疫力も低下してきます。




風邪のウイルスがやってきても熱を出してやっつけるほどの元気がない…(+_+;)という状態になってしまいます。




薬の力で風邪の症状自体は抑えられても、風邪のウイルスの攻撃にあったあとの身体はダメージを強く受けてしまった状態でした。




そのため、咳やだるさ、もやもやした不調を引きずっていると診断しました。






施術内容と経過





脈診(手首の動脈で体質・体調、全身のバランスの偏り具合などをチェックする診断方法)でも全身の疲れが強すぎて回復する気力すらない…という反応が現れていました。




脈診から導き出した足首のツボに1か所鍼をすると、T様が気になっていた右肩のこわばりが取れていました。

これは、全身の疲れが強すぎて回復する気力すらない…ことから起きた全身のバランスの偏りが、右の肩に歪(ひず)みとなって現れていたということです。




T様の首の後ろを触診すると、皮ふがヒンヤリと冷たくなっていました。





首の後ろが冷えて硬くなる徴候は、



・風邪を引きやすくなるポイント


・風邪の症状を長引かせるポイントです!





首の後ろ側、つけ根辺りには、風邪に関わるツボ「風門」があります。

免疫力が落ちてるときに、この風門から悪いものが侵入して風邪をひく…なんてことも昔の人はよく言ったそうです。

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実際に、この部分がヒンヤリと冷たくなっている方は、風邪のような症状のほか、だるさや頭痛、元気そのものがない、強い首肩こりなど、おからだの不調に悩まされる傾向が強いようです。




夏は軽装になることから、首の後ろに冷房の風が常に当たりやすくなるので、おからだの不調を呼び込まないよう注意したいですね!




首の動きもチェックしました。



本来なら力が抜けた状態の首は、縦に7つ並ぶ首の骨(頸椎・けいつい)を中心に滑らかに動きます。




しかし、T様の首の骨は1本の棒のように固まって突っ張った状態でした。

首の骨の周りの組織(筋肉など)がこわばって硬くなり、首の滑らかな動きを邪魔しているような状態でした。




首の骨(頸椎・けいつい)のそれぞれの関節をゆるめるツボ(手首や足首にあります)に鍼をしました。





うつ伏せでは、お背中全体を対象に鍼灸治療を行いました。




首の骨(頸椎・けいつい)を目安にして首の後ろに鍼とお灸をしました。

特に、お灸による効果を引き出すため、皮ふがお風呂に入った後のように赤くなるまで温めました。

(鍼は皮ふに対して浅く、お灸は温かさを感じる程度の刺激です。)



さらに首の後ろに赤外線をあてながら首と肩をラップで包み、保温効果を上げていきました。




赤外線を当てて、皮ふ全体の血行が良くなり、皮ふが赤くなってジワッと発汗するギリギリのところまで温まったことを確認して赤外線とラップを外しました。




首肩周りを触診でチェックすると、ポカポカと温まってコリがゆるみ、不必要な力も抜けて柔らかくなっていました。背中全体も本来の筋肉が持つ弾力性が改善しました。




再び仰向けになっていただいて治療前の状態との変化を確認しました。




喉の空気の通りがラクになり、スッキリした感じがあるとのこと。


全身のこわばりが取れてゆっくり眠れそうとのこと。


右肩のこわばりはなくなり、さらに首と肩全体がゆるんだとのことでした。




首や肩周りがふにゃふにゃと柔らかく、枕の高さも低くなり、全身がベッドにぺったりと付いていました。安心して身体をベッドに預けていられる感覚を取り戻していただくことができました。




風邪をひいてから1週間経過していること、服薬されてることなどから、鍼灸治療後、免疫力が上がったとしても風邪のウイルスをやっつけるための発熱はないとは思うけど、大事をとってゆっくり過ごしていただくようご提案して、施術を終了しました。







治療の振り返り・院長より




お身体の疲労がかなり強めに現れていらっしゃったT様。

お仕事が忙しく、夜中の方が集中できるとのことで、睡眠不足も重なっていらしたとのことでした。




特に病院を受診されたときには「夏風邪」と診断されたわけではなかったとのことでしたが、梅雨から夏にかけての季節は、疲れや寝不足で免疫力が落ちることで喉の粘膜や胃腸にウイルスが侵入して起きる「夏風邪」にかかりやすくなります。




ぶり返さないよう大事を取ってゆっくりお休みするお時間をとってくださいね!(*´▽`*)

T様、また次回のご予約日におまちいたしております。







いつもご利用ありがとうございます。


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