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頼れると思っていた人に頼れなかったとき~心とからだに起きること(戸越銀座・戸越 鍼灸院)

  • 12 時間前
  • 読了時間: 6分


【本日の目次】





   重なる出来事の中で




40代の会社員H様が来院されたときのお話です。

H様は、28年間ずっとLUNA SEAのファン。その中でも、ドラマーの真矢さんの存在がとても大きかったそうです。


その訃報に触れ、大きなショックを受けていた中で、さらに重なるように起きた出来事がありました。


ある日の夜、警察が隣の部屋のドアを強く叩いている音。


何事かと思って玄関のドアを開けたところ、警察の方から「隣の部屋に入るので、あなたの部屋のベランダを貸してほしい」と言われたそうです。


結局、大家さんが近くにいたため、警察の方が部屋に入ってくることはなかったそうです。

でも、そのあと、隣の部屋に入った警察の方のやり取りの大きな声が聞こえてきて、どんな内容なのかH様にもわかってしまったそうで、とても怖かったそうです。


内容はここでは伏せるのですが、あまりにも突然で、あまりにも重たい出来事。

一人で受け止めるには、少し大きすぎる出来事でした。





   頼れると思っていた人に頼れなかったとき





H様には、これまで「何かあったらいつでも言ってね」そう言ってくれていた、カウンセラー職のお姉さんのような存在の方がいました。

地元に住んでいた頃、東京に来たときは家に泊めてもらうなど、お世話になった経験もあり、信頼していた相手です。


だからこそ、勇気を出して連絡を取ったそうです。


H様自身、この出来事に動揺していて、誰かの声を聴くことや話を聞いてもらうことで落ち着きたい気持ちもあったかもしれません。


でも、いきなり、こんな話をして、相手を驚かせてしまっては申し訳ない、という思いもあって「少し重い話になるかもしれないのですが…」と前置きをして話そうとしたその瞬間…


「怖い話は受け止めきれないから、無理!」と、拒絶され、話を聞いてもらえなかったそうです。





   「同じ景色を見ている」と思っていたけれど




その後、その方から「あなたの気持ちはわかる。私もLUNA SEAのファンだから」という内容のLINEがドラマーの真矢さんのことにも言及して送られてきたとのこと。


でもドラマーの真矢さんの名前の漢字表記が間違っていたそうです。

「そんな薄っぺらいファンとは、私、違うし!しかも、隣の部屋のこと話してないのに『わかる』ってありえないし!」と、H様。


後から振り返ると、その方は後出しで自分の正当性を主張することが度々あったとのこと。


また、「相談していいよ」と言われてはいたけれど、いつの間にかH様の立場が「頼られている素敵な自分でいるための役割を担う人」として、その人の気持ちを満たす関係になっていたのかもしれない、そんな気づきも出てきました。


その後、他の知人にもこの出来事を話したものの、「大変だったね」と言われながらも、「その人も余裕がなかったんじゃない?」という言葉が返ってきたそうです。


H様にとってみれば、自分の気持ちをわかってくれる人が誰もいないように感じられたそうです。


H様の心は、ショック、悲しさ、怒り、やるせなさ…いろんな感情が混ざり合ったまま、気持ちの行き場を失っていきました。





   ここでは、なぜ話せたのか




そんなお話を一気にしてくださったH様に、ふと、こんなことをお聞きしてみました。



「そういえば、ここでは前置きなかったですよね?いきなり隣人の話、始まりましたけど…それはいいんですか?(←前置きしなかったら、私が、ひぇぇぇ~っ!!!ってなるって思いませんでした?という意味)


するとH様は、


「先生には、こういう話しても“異次元(異常事態、恐怖)の話”として扱われない感じがして。体調の話と地続きで話せる感覚があったんですよね。…(∀`*ゞ)エヘヘ」


…と。



「エヘヘ、かーーーーーいっ!!!!(ノ´∀`*)」



思わずツッコミを入れてしまいました(笑)





  おからだ様にあらわれるもの






心理的には近く感じていて、物理的な距離は遠いLUNA SEAのドラマーの真矢さん。

心理的には遠くて、物理的にはお隣という近さのお部屋で起きたこと。


H様が体験された対比がある2つの出来事は、たしかにショックが大きなもので、一人で受け止めるにはかなり大変なものだったと思います。ただ、それを「異質で怖いもの」として切り離しすぎてしまうと、逆に受け止めることが難しくなることもあります。


私自身は、そうしたことを身近に感じる環境で育ったこともあり、“生きることの延長線上にあるもの”として捉える感覚があります。



また、H様は声楽や舞台のご経験があり、とても感受性が豊かな方です。

だからこそ、感じたことの深さや繊細さが、相手によってはうまく共有できないこともあるのかもしれません。


学生時代は、共通点の多さで人とつながりますが、大人になるにつれて「大事にしているもの」や「物事の見方」がはっきりしてきて、個人差は大きくなっていくものです。


その分、年齢を重ねていくことで、これまで同じ景色を見ていると思っていた相手と、実は全く違う見方をしていたことに気づく瞬間が増えてくるのではないかと思います。


今回の出来事は、H様にとって「人との見え方の違い」に気づく、大きなきっかけだったのかもしれません。


どちらが良い・悪いではなく、それぞれの生き方や経験によって、物事の受け止め方って、変わっていく、ということなんですね。





   安心して整えられる場所として




今回の施術は、「理解されない」「気持ちの持っていき場がない」そういった状態から、おからだ様がバッキバキにこわばり、冷えているところからのスタートでした。


ですが、お話をしながら施術を進めていく中で、少しずつ全身の力が抜けていき、終わる頃には「はぁ~...ゆるんだ~♪身体がぽかぽかしてます…ε-(´∀`*)」とH様。


首や肩のコリもゆるみ、表情もやわらかく、安心した笑顔が戻っていました。




帰り際には「次回の予約、1週間早めます!」と、元々承っていたご予約日時の変更をいただきました。さらにその次の回のご予約もいただきました。



香庵では、心とからだを総称して「おからだ様」とお呼びしています。



どんな出来事も、感じたことも、おからだ様にはちゃんと現れます。

そして逆に、おからだ様がゆるむことで、気持ちがほどけていくこともあります。


特に、声楽や舞台など身体表現をされている方にとっては、おからだ様のコンディションはとても大切なもの。


安心して整えられる場所として、香庵がお役に立てたら嬉しいです。





H様、また次回のご予約の日にお待ちいたしております!




戸越銀座・戸越の鍼灸院 香庵(かのん)について

 

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております

・鍼師(2000年~)

・灸師(2000年~)

・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)


また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。


場所:東京都品川区戸越2-6-38 toritor(通リ通ル) Room 1  

 

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