48回通っても「このままだと顎ずれはよくならない」と言われたというご相談|不安から自分の判断に自信が持てなくなったときに|50代女性(戸越銀座・戸越 鍼灸院)

【本日の目次】
「顎ずれ」を治すため48回通っているというご相談
約半年ぶりに来院された50代女性のT様。
首と肩のコリが強く、首を動かすと、ある角度で痛みも感じるとのことで来院されました。
治療を始める前に、T様から、
実は「顎ずれ」を治すために通っているところがあるんですけど...
というお話をお伺いしました。
T様は1年半ほど前から、「顎ずれ」を治すためにカイロプラクティックの施術を受けているとのこと。
T様のお話では、「顎ずれ」に対して、男性の施術者が、ご自身の感覚で顎の状態を判断しながら施術を行っているとのことでした。
ときには、顔の筋肉が筋肉痛になるほど強い刺激を受けることもあるそうです。
毎回、行くたびに、その男性の施術者から、
「このままだと良くならない」
「かなり難しいケースだから」
と言われ、現在も通い続けている、とのことでした。
1年半という期間で何回くらい通っているのかお伺いしたところ、
「1回の施術が30分 1万円以上するんですが、これまでに48回通っています」
とのことでした。
そこで、私はT様に一つだけお聞きしました。
「顎の状態について、歯科などで詳しく診てもらったことはありますか?」
するとT様は、
「歯医者さんには定期的に通っています」
と答えてくださいました。
ただ、お話を伺っていくと、
「顎の状態について詳しく相談したり、診断を受けたりしたことはないんです。」
とのことでした。
顎の痛みや違和感には、筋肉の緊張が関係していることもあります。
一方で、歯や顎関節などについて、歯科や口腔外科で確認した方がよい場合もあります。
そのため、今受けている治療を続けるかどうかとは別に、一度、顎の状態について詳しく相談してみるのも一つの方法だということをお伝えしました。
T様が少しでも安心して、ご自身で治療を選べるようにと思ったからでした。
「噛みしめ」と「顎ずれ」は別のもの?
実はT様は、以前、香庵の噛みしめ治療を数回受けられたことがあります。
その後、ご本人としては噛みしめの症状は治まったと感じていらっしゃるそうです。
そのためT様の中では、
「噛みしめは香庵で良くなった」
「今は顎ずれの施術を受けている」
というように、「噛みしめ」と「顎ずれ」は別のもの、というイメージをお持ちのようでした。
香庵の噛みしめの鍼灸治療
香庵では「噛みしめ(食いしばり)」症状に特化した鍼灸治療を行っています。
香庵の噛みしめ(食いしばり)治療では、
噛みしめに関係する筋肉の緊張だけを見るのではなく、顎の動きなども、ご本人と一緒に確認していきます。
筋肉の緊張が強くなっていることで、顎が動かしにくくなっていたり、動きに左右差が出ていたりすることもあります。
その場合、噛みしめに関係する筋肉のコリや緊張をゆるめていくことで、顎が動きやすくなることがあります。
口を閉じている状態でのお顔のゆがみや、顎の位置の違和感を「顎ずれ」という言葉で表現される方もいらっしゃいます。
香庵では、その「顎ずれ」という言葉だけで症状を見ているわけではありません。
顎を動かす筋肉の緊張はどうなっているか。
お顔の左右で筋肉のバランスに違いはあるか。
顎の開閉運動はスムーズに行えているか。
このような「顎の動き」に関わるチェック項目があるので、ひとつひとつ確認しながらみていきます。
また、顎の動きには、「噛む」という動作に関わる筋肉も大きく関係しています。
そのため、顎の動きを確認しながら、噛みしめにも関係する筋肉のコリや緊張にアプローチしていきます。
このときも筋肉のコリや緊張をゆるめることで、顎が動かしやすくなったり、動きの左右差が変化したりすることもあります。
そして施術を通して、
実際に顎がどのように動いているのか。
どこに動かしにくさがあるのか。
治療によって顎の動きがどのように変化するのか。
そうしたことをご本人と一緒に確認しながら、おからだの状態を見ていきます。
「さっきより動きやすい」
「こちらはまだ動かしにくい」
そんなふうに、ご自身でもおからだの変化を感じていただけるように、時には動きの説明を入れながら、どこを意識して動かすとどう感じるか、というところまでサポートをしていきます。
ご自身でも、顎の動きや噛む、という動作の違和感を感じる基準を持てるように、その方法をお伝えしています。
噛みしめ(食いしばり)の症状や、顎の動きの違和感など、症状の改善だけではなく、症状が現れるのを予防することも香庵の「噛みしめ(食いしばり)」治療で大切にしていることの一つです。
不安になると、自分の判断に自信が持てなくなることがある
身体に気になる症状があるとき、不安になることは誰にでもありますよね。
「もう、ずっとこのままなのかな」とか、
「いつ治るんだろう?」とか、
「こんな風に不調なのは、私が悪いの?」とか・・・
頭の中がグルグルして、不調や痛みだけではなく、心理的なプレッシャーやストレスを感じる方も多いと思います。
そして、不安が大きくなるほど、
「病気が治る」と、謳っているものが気になったり
強いメッセージでアピールしてくるものを信じたくなったり
「もっと治療を続けなければいけないのかもしれない」と、焦りを感じたり
時には、自分の判断に自信が持てなくなることもあるかもしれません。
もちろん、症状によっては、専門機関で継続して治療が必要な場合もあります。
その見極めが、時に難しいこともあるかもしれないから、悩みますよね。
だからこそ、
「私は今、何のためにこの治療を受けているんだろう?」
「この治療について、私自身は納得しているのかな?」
「ちゃんと、私の症状と治療内容について説明をしてもらえたかな?」
など、一度立ち止まって考えてみることも大切なのではないかな、と感じることがあります。
治療を受けることは、医師や施術者にすべてを丸投げすることでもないし、自分では何も考えたり判断したりしなくていい、ということではないですよね。
必要であれば別の医療機関で相談してみる。
違う視点から状態を確認してみる。
自分自身でも、おからだがどのように変化しているのかを感じてみる。
そんな選択肢を持つことも、ご自身のおからだと向き合うことの一つではないかな、と思います。
自分の身体について、誰かの言葉だけに判断を委ねない
体調がよくないときや、身体のことで違和感や痛み、お悩みがあるときには、医師や施術者の知識や経験を頼ることは、とても大切です。
その一方で、自分の身体について、すべての判断を誰かの言葉だけに委ねなければならないわけではありません。
自分の身体の状態を知ること。
自分自身でも、その変化を感じること。
納得したうえで治療を選んでいくこと。
ご自身には選択肢があることを手放さないでいただきたいな、と思います。
自分だけでなんとかする、と思わなくてもいい
とはいえ、正直、お身体がつらいときにそのエネルギーを使うことが、
しんどいな...
めんどくさいな...
と、感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、信頼のおけるご家族や知人、友人、または、電話やインターネットで相談できる医療機関などもあるので、せめて相談してみる、という方法で周りにいる人を頼ってみていただきたいと思います。
自分だけで何とかする!って思うと、本当に、しんどいし、めんどくさいと思います。
お身体が不調のときって、そんなにがんばれるエネルギーって出ないし、出ても続かないものですものね。
香庵では、「ここでしか良くなりません」とお伝えすることはありません。
必要であれば、医療機関での検査や相談をおすすめすることもあります。
そのうえで鍼灸がお役に立てることがあれば、一緒にその方のおからだ様(心とからだ)と向き合っていきたいと思っています。
不安の中で、誰かの言葉だけを頼りに治療を選ぶのではなく、ご自身でも感じて、知って、考えて、納得して選んでいく。
そんなふうに、ご自身の心とからだを軽やかに、健やかに整えていくためのサポートができたらうれしいな、と思います。
戸越銀座・戸越の鍼灸院 香庵(かのん)について

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております
・鍼師(2000年~)
・灸師(2000年~)
・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)
また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区戸越2-6-38 toritor(通リ通ル) Room 1
戸越銀座駅・戸越駅をご利用の方
東急池上線 戸越銀座駅・都営浅草線 戸越駅 徒歩5~7分(約500m)





