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女性の健康を守る:婦人科疾患と赤色の不思議な効果(五反田 鍼灸院)



【本日の目次】





   色で変わる印象と自分らしさ:選び方の重要性





「色のパワー」という言葉を聞くと、まず色が持つ心理的な影響や文化的な背景を思い浮かべます。



色は人の気分や感情に大きな影響を与え、ファッションやメイクアップ、さらにはビジネスや広告など、様々な場面で活用されています。



色には歴史的な意味もあり、例えば古代中国や日本では色が社会的地位や権力を象徴していたことが挙げられます。




現代においては、色はファッションの一部として、また自分自身を表現する手段としても重要です。




アイシャドウやリップカラーなどの流行色がその年のトレンドとして登場することで、色の影響を日常生活で強く感じることができます。




さらに、アンミカさんの「白って200色あんねん」という言葉のように、色の微細な違いが個性や印象にどれほどの影響を与えるかが強調されています。




また、色の選び方や使い方がその人の社会的立場や評価に繋がることもあります。歴史的には色には実用的な意味もあり、植物染料などが薬効を持つこともあったため、色には実用性と精神的な力が備わっていたと言えます。




このように、色は単なる視覚的な要素にとどまらず、心理的、社会的、文化的な力を持つ重要な存在です。







   色が持つ力:回復期に選びたい色と避けたい色





色は人に見せるためのものばかりではありません。昔の人々は、回復期の心とからだを助けてくれる色のパワーも実際に活用していました。





  • 紫色のパワー




歌舞伎の演目の中には、紫色の鉢巻きをした色男や遊郭の遊女が登場するお話があります。




顔の左側に紫の鉢巻きをしていると「病に罹っています」という意味になります。




絢爛豪華な衣装と憂いを帯びた雰囲気で白い顔の左側に紫色の鉢巻きがゆらゆらしている様は、生きた絵のように美しいシーンです。




紫の色は高貴な色とされ、邪を払うパワーがあるとされていました。




この紫色の鉢巻きは、万葉集にも登場する紫草(ムラサキ)という植物の根、紫根(しこん)で染められていました。

実際に紫根(しこん)には、解熱効果や皮ふ再生作用が高い生薬として珍重されてきました。






  • 赤色のパワー





これも江戸時代の話ですが、力仕事をする男性のふんどしや遊郭の女性たちの腰巻は赤く染められた布で作られていました。




船頭さんや海の猟師さんなど水に関わる仕事の人たちは海の脅威から身を守るため、遊郭の女性たちは血の不浄(性感染症など)から身を守るために赤色を身につける習慣があったそうです。




また、還暦に赤い帽子とちゃんちゃんこを着せて、お赤飯でお祝いするのも赤い色のパワーで生命力を強化する願いが込められていて、現代にも受け継がれています。




東京の豊島区巣鴨には赤いパンツ専門店があります。




マルジさんのホームページでは、赤いパンツを身に着けることで気力を充実させて健康を取り戻す赤パンツ健康法が紹介されています。



「東洋医学では赤い色の布を身につけると体をあたためる作用があるとされ、エネルギーを補う効果もあります。鮮やかな赤で、綿か絹の天然素材のものを選んでください。」ともご紹介されていました。




マルジさんの商品かどうかは分かりませんが20年以上前に私が見学させていただいた鍼灸院では、赤い婦人用ショーツ(お腹とヒップをすっぽり包むタイプのもの)を着用された女性の方々が来院されていました。




子宮筋腫や卵巣嚢腫、その他の婦人科の症状がある皆さまで、赤い下着は巣鴨で購入されたとのことでした。








  • 回復期に避けたい色





元気な時にファッションで一時的に使うのであれば、とくには問題ないかもしれないですが、回復期に避けたい色もあるのでご紹介します。




もう、これはズバリ、お葬式の色。黒や灰色です。




物が燃えた後の燃えカスのような黒や灰色は、東洋医学でも病的な色とされています。

いわゆる「つや消しのマットな黒・灰色」「くすんだ黒または灰色」のことです。







  鍼灸治療における皮ふの色診断と病状の見極め





東洋医学の鍼灸や漢方の診断技術の中には、皮ふの色をみて病状の軽重を診断する方法があります。




東洋人は髪の色が黒に近い人が多いし、肌も地域や体質によっては浅黒い人(地黒や日焼け肌など)もいます。



ひとことで「黒」といっても、その質感や色味、血色のあるなしなどの判断基準があり、鍼灸治療では、その基準にのっとって診断していきます。




たとえば、ある人の皮ふの「黒さ」に対して、艶々とした潤いを感じられるような人は病が治りやすいと診断します。




反対に艶もなくパサついていて、血色が失せていたり、舌の色が黒く悪臭を放っている場合は回復に時間がかかると診断することがあります。








  皮ふは色を識別できることが明らかに





皮ふ感覚、というと、ものに触れたときの感覚や熱さ・冷たさ、押されたときに感じることを指します。



しかし、皮ふにはもっと多くのものを感じ取れる能力があることが分かってきています。




たとえば、皮ふは「光」を感じることができます。




夏に太陽の強い光を浴びると「日焼け」するのがその一例です。太陽の強い光に含まれる紫外線を浴びると皮ふはメラノサイトが働いてメラニン物質をつくりだし、肌の色が黒くなります。




この皮ふのメカニズムは、多くの方が体験としてご存知だと思います。




人間の眼は、紫外線そのものを認識することはできません。それでも、皮ふでは感知して反応する仕組みがあることは、「日焼け」の現象で知ることができます。




資生堂ライフサイエンス研究センター主任研究員、傳田光洋(でんだ みつひろ)氏のご著書『第三の脳』 (朝日出版社)によると、最近の研究では、皮ふには色を識別して反応する能力があることも分かってきているそうです。




本の中で、色によって皮ふの回復スピードが違うことが紹介されています。




その実験は、皮ふにセロハンテープを貼って剥がし、皮ふの表面の組織を「壊した状態」にして、赤、緑、青それぞれのLEDの光を当てて、皮ふの組織の回復スピードを観察した、というものです。




その実験によると、



  • 赤い光を浴びた皮ふは回復スピードが速く、

  • 緑の光では変化せず、

  • 青い光を浴びた皮ふは回復スピードが最も遅かったそうです。




それぞれのLEDの光に対して、なぜ回復スピードが変化するのか...まだすべて解明されていないそうですが、脳の認知機能や視覚とは別に、皮ふには色を識別する能力があると考えられるようです。





昔からの風習だけではなく、実際に色と皮ふとの関係が証明されているならば、色のパワー活用してみたいと思いませんか?(*´▽`*)







  退院後の回復を促す『色』のパワーと鍼灸治療






回復期とは、すでに病気の状態は抜けたけど、気力と体力が本調子に戻るまでに必要な時間のことです。




退院後の日常生活は、ちょっとした負荷にも体調が不安定になりやすい時期です。

ご自身の心とからだをいたわりながら過ごしていただきたいです。




身に着けるものや目に入るものは、できるだけ明るいものや優しい色合いのものを選んでみてはいかがでしょうか。




色のパワーをご自身の回復サポートとしてご活用いただくのもセルフケアの方法の一つとしてオススメです♪




香庵では、退院後の回復期のケアをサポートする鍼灸治療を行っております。




ご自身の心とからだの気力・体力を取り戻しながら血液循環を促してエネルギーを全身の隅々まで届けやすくなるようサポートしてまいります。




退院後のお身体の症状にお悩みの方はぜひ一度ご相談くださいませ。

ご予約はお電話にて承っております。







 

五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について

 

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております


・鍼師(2000年~)

・灸師(2000年~)

・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)


また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。


場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号  

 

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