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自分らしくなれる鍼灸治療!コメントありがとうございます!(五反田 鍼灸院)




肩の痛みや腕の動かしづらさがあるとのことで定期的に香庵へ来院されるK様に、施術後のおからだの感覚をお聴きしてみました。




独特で豊かな感性をお持ちのK様。

いつも鍼灸治療の合間に交わすお言葉の選択が面白くて、どこからそのアイデアが!?というセンスが素晴らしい方です。




思い出話をするかのように症状を共有するということ




この日は、症状の変化について、改めて共有と確認もしながらの鍼灸治療でした。




以前のからだの状態はどんなコンディションだったのか。

どんなふうにからだが変化してきているのか。

どこが、どのように、良くなっていっているのか。

この日のからだの状態はどのように診断し、治療していくか。




・・・など、箇条書きにすると、とてもビジネスライクに感じられそうですが、

実際は、K様と思い出話をするかのような温かな会話風景だったんですよ(*´▽`*)





病院を受診すると「自然にそのうち治っていくでしょう。」と言われたけれど、コリや痛みがツラくて、症状を何とかしたい!という思いから鍼灸治療をご希望される方は多いです。



そうした方は、鍼灸治療によって症状が変化していくにつれて、初めて来院された頃の記憶が薄れてくることがあります。




症状が同じ・・・ように見えても、実は変化している。




もちろん、からだがツラかった、痛かったときのことなどを完全に忘れるわけではないのですが「今、ツラい症状」というのは、その時々で変化します。



たしかにご本人にとっては「常にリアルタイムで "今、ココ" にある自分のからだが本当の自分」なのです。だからツラい症状はやっぱりツラいんですよね。



治療している期間中は「ツラい症状がある=変化していない」と感じられたり、今の症状が「1番ツラい症状」のために、最初の頃と同じ状態がずっと続いているように感じられることも。



ツラさの感覚が、治療するたびに上書きされていくようなイメージでしょうか。





その経過を辿りながら治癒へと向かうのですが、治療期間中、「症状」とどう向き合えばいいのか戸惑う方もいらっしゃるようです。



そんな時、今までの治療期間中の時間の流れを思い出していただくことで「あぁ~そういえば、そんな症状もありましたねぇ~! (笑)」って、症状の変化を実感していただけるんです。



ご自身のからだの変化を振りかえり思い出されることで、再び前を向いて、からだと向き合える。




つねに良くなるために、ただ、ひたすら治療をがんばる!・・・のではなく、ちょっと過去を振り返ったり、いろんな思いを誰かと共有する時間って、時には必要なのかもしれないですね。





会話の内容から症状の変化が見えてくることも




この日は、当初の頃と現在との会話の変化についてもK様と共有していきました。



以前、K様がよく使われていたキーワードがあったのですが、今、そのキーワードはまったく出てこなくなりました。




今では「自分の好きなものに反応する」「自分の感覚にフィットするものを丁寧に選ぶ」日常生活についての会話が多くなってK様独特の言葉選びのセンスもさらにクリアになってきていると感じます。




「これは心理的な大きな変化なのではないでしょうか?」ということもお伺いしてみました。

(丁寧に「選ぶ」というアクションは、東洋医学では心身のエネルギー回復を意味します。)




「そんなこと、私、言ってましたっけ~!?(笑)」




K様・・・!すっかり忘れてらっしゃいましたか~!!!(;^ω^)




そのときのおからだの状態と併せてご説明すると「あぁ~!そうそう!そうだった~!」と思いだしてくださいました(笑)




からだが向かう未来はみんな違う




鍼灸治療終了後は、からだのコンディションを整える目標設定についても話し合いました。



からだが向かう未来を共有することで、鍼灸治療の内容をさらにオーダーメイド化するのです。



ただ、K様のケースは「回復」が目標設定にはならない、ということがあって、的確な表現が思い浮かばないところで、考え込んでしまいました。




私:「回復」「元の状態に戻る」というのは、ちょっと違いますよね。



K様:痛みがなくなって、うごきやすくなればいいと思うけど、そうなってまた前みたいに行動するように「元の状態に戻る」なら、「治らない方が良かった」って思うかも。



私:「治らない方が良かった」かぁ~。治ってほしいけど(笑)



K様:「回復」っていう言葉が、しっくりこないかなぁ。鍼灸治療を受けて「良い状態」になってきてはいるけど。「元の状態に戻る」のは違う。それは望んでないんですよね。



私:そうかぁ、それなら「回復」したくないですよね。「元の状態」にも戻りたくないですよね。

この場合、K様のおからだの設定をどこに持っていけばいいんでしょう?的確な言葉がみつからない・・・宿題にしますか!(笑)



K様:でた~!宿題~!(笑) 帰りの電車の中で、すぐ解けそうなんだけどな~!・・・あっ! わかった!私の鍼灸治療の目標はこれだ!





そういって、K様ご自身の中から見つけられた鍼灸治療の目標は、






自分らしいからだになる!








今回の鍼灸治療を受けられて、

春らしく、花が咲くようにからだとこころがひらいて、フワーッと軽くなる感じがされたというK様。




ご自身のからだとこころが軽やかに動き出す感覚を、鍼灸治療によってサポートできたこと、大変うれしく思います!コメント、ありがとうございました!




それにしても、「自分らしいからだになる!」という発想は素晴らしいですね!




また次回、お待ちいたしております。




 


五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号

五反田駅をご利用の方

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