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花粉症対策 ~鍼灸治療はケアからウエルネスへ!からだを内側から守るという発想(五反田 鍼灸院)



前の記事では花粉症の実態について書きました。花粉症の患者数は年々増加し、その人口の多さに、改めて驚きました!



花粉症患者の数は増えていますが、私たちのからだの中で、花粉症はどのように起こっているのでしょうか?また、薬を処方されている方もいらっしゃるかと思いますが、それ以外の方法で何か対策はあるのでしょうか?




花粉症のメカニズム



からだの中で、花粉症はどのように起こっているのでしょうか?


からだにとって良くないものが人体に入って来た時「これは異物で良くないもの」と判断して排除しようとする機能がからだには備わっています。

本来ならばからだを守り、健康を維持するためには必要な機能です。

しかし「本来、異物ではあるけれども特に害がないもの」に対しても、やたらと過剰反応して鼻やのど、目などにかゆみや炎症を起こし、日常生活にまで支障がきたすことがあります。

このように、身体にとってマイナスの反応を起こした場合に「アレルギー反応」といいます。



花粉症もこうしたアレルギー反応の症状といわれています。





セルフケアでできること

花粉症の原因とされているものの中で、飛散する花粉の量や空気中の汚染物質をいきなり生活の中からなくすことは難しいですが、それでもセルフケアでできることってたくさんあることに気付きます。

旬の食材は、それぞれの季節にあったからだにチューニングできるスーパーフードです!



花粉症の原因とされるものの中には、食生活、腸内細菌の変化、喫煙、ストレスなども挙げられています。また日本人の食生活や生活習慣の欧米化による変化については、乳製品やパン類、砂糖が入ったもの(お菓子や清涼飲料水など)、肉中心の食事メニューなどが挙げられます。



他にも、化学調味料など食品添加物は、アレルギーや謎の体調不良の原因になる、と言われています。

(ちなみに私も食品添加物アレルギーがあるので、なるべく摂らないようにしています☆)

このように花粉症になってしまうのには、一見、原因がたくさんあるように見えるので、何から予防していけばいいのか分からなくなりそうですね。



でも、原因とされているものをよ~く見ると、シンプルなケアに絞られてきます!



そのシンプルなケアとはバランスの良い食生活にするだけで喫煙以外はほとんど解決するものなのです!


ただし、ストレスは食事だけの問題ではないので、ストレスを感じているものへの対処も必要です。

でも、ストレスを感じると食欲がなくなったり、味の濃いものやジャンクフードを欲しくなったりするように「食とストレスの関係」は実は、かなり結びついています。



また、バランスの取れた食事によって精神的に安定することも知られています。食事の内容は、それだけ心身共に大きく影響する要因なのですね!



鍼灸治療でできること

鍼灸治療では、からだのエネルギーが正常に働けるように整えることが大前提となります。



東洋医学では、寒かった時期を終えて春の陽気が強くなると心身ともに活動的になる、と考えます。

そのため、少し動いて発散させてあげるのが良い、とされています。ゆったりとした服装で日中の暖かい時間に外へ出て、のびのびとした気分で過ごす時間を楽しむことが春の養生法です。



しかし、部屋に閉じこもり、一日中あまり動くこともなく、根を詰めてがんばるようなことをすると、「活動する時期のからだ」の状態とは真逆になるため、春の陽気に影響されたからだのエネルギーは上昇したまま発散することができず、体内で滞り、とくに上半身に症状が現れると考えられています。



春の季節と対応しきれないからだの症状として、頭に血が上って起こるのぼせやめまい、頭痛、肩こり、不眠などの症状が挙げられます。また、上手くエネルギーを発散できないことが続くと、精神面でも影響が出て来て、イライラ感や物事を決めるのが億劫になり、判断力が弱まると考えられています。


こうしたからだのエネルギーの偏りによって、からだ不安定になりかけたところに、花粉症の時季が重なり、さらに血液の流れが上へと滞り、眼や鼻、喉粘膜が充血した状態になります。



眼や鼻、のどの粘膜が充血すると、からだは発散させて元に戻ろうとして「涙や鼻水、クシャミ」をだしたり、血液が滞ることで熱がこもった状態になり「鼻づまり、かゆみ」などが起きます。




ーーー☆注!東洋医学マニアックネタ上級編になります☆ーーー


からだの中でアルコールなどを分解する解毒機能をもっているのは「肝臓」ですが、東洋医学では「肝」の働きは春にもっとも強く働いて、解毒機能だけではなく体内の血液を全身に行きわたらせ各機能を正常に働かせる力があるとされています。


物をよく見て、正確に判断し、どうすればよいのかを決定する能力も東洋医学では「肝」の働きによるものとされ、ただの臓器としての範疇を越えて機能しているエネルギーの一つと捉えています。


鍼灸治療ではこの東洋医学的な「肝」が正常に働けるようなからだに整えることが上半身の症状を緩和する大前提となります。


ーーーーー以上、東洋医学マニアック講座でした(笑)ーーーーー


春の季節、日中は暖かくなってくるので、冷たいものを食べる機会も多くなると思うのですが、冷たいものの飲食が習慣的になると、からだが冷えます。

薄着の格好でうっかり冷えるのに気を付けながら、お味噌汁やスープなど温かい食事をとりましょう!


睡眠不足やパソコン、スマートフォンなどの機器を見過ぎて眼の疲労感が強まると、血液の流れが滞り眼の充血が起こるのと同時に目のかゆみが現れやすくなります。集中しすぎて眼が疲れたときは、遠くを見たり、目を閉じて2~3分休んだり、早めに部屋を暗くして睡眠確保しましょう。(´∀`*)


さらに、春の暖かさで頭はボーっとするけれど足元は意外と冷えていることがあります。 そういう時には鼻水鼻づまりが現れやすくなります。 足先をしっかり温めて血流の流れをよくすると、鼻の症状がスッキリすることがありますよ(^o^)ノ




でも、一般的にはこのようなからだ本体のケアをすることは少ないのではないかと思います。 ツラい症状にフォーカスしやすく、それだけが無くなればいい!と願うものですよね。




しかし、花粉症の症状は、からだそのものがどんなコンディションにあるのかによって症状が引き起こされている面があります。



季節に合ったからだの整え方を知ってセルフケアするというのは、常に体調の良い状態をキープできるので、人生をすこやかに楽しく過ごす時間が増える!ということ。



セルフ”ケア”とはいいながら、ウエルネス(すでに健康で、さらに豊かな人生、輝く人生を実現する、という概念)のステージへステップアップできる方法です。




鍼灸治療でできること。

それは「からだの機能」が活動しやすい環境に戻してあげるのと同時に、からだの内側で起こっているエネルギーのアンバランスを整えること。そのうえで、現れている症状への治療をしていくことです。




鍼灸治療では現れている症状だけ、を見るのではなく、からだを内側から守るチカラを呼び覚ましていきます。



からだを内側から守るチカラを上げていくことは、健康な状態で、さらにその人らしく輝ける人生を楽しめる力を上げていくことなのですね♪



ケアからウエルネスへと皆さまをサポートする鍼灸治療!!!

これからもたくさん提供していこうと思います!


バランスの取れた食事、質の高い睡眠、軽めの運動、根詰めて仕事をした後はゆったりと自分の好きな時間を楽しむなど、メリハリのある心身のバランスを楽しんでいただきながら、その効果を最大限にいかせる鍼灸治療でみなさまのからだをサポートしていけたらステキだなと思います!




 


五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号


五反田駅をご利用の方

JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)





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