今回は、香庵での肩甲骨の内側の痛みについての治療例のご紹介です。
かなりマニアックな鍼灸治療のお話なので、ご興味のある方だけ続きをお読みくださいませ ( ̄▽ ̄;)
先日、肩甲骨の内側の痛み症状でお問い合わせをいただき、鍼灸治療を行いました。
治療後の症状の変化をチェックしたところ、おからだ全体もゆるみ「だいぶ楽になりました」と仰っていただけたものの、肩甲骨の内側の痛みはまだ少し残っている、という状態でした。
そこで、ある鍼治療の方法を使ってみることにしました。
〜ここから鍼治療のマニアックワールドに入ります!まだ読まれてる方…そこのアナタっ!!無理しないでついてきてくださいねっ!(笑)〜
かつて鍼聖と謳われた超有名鍼灸師の先生の「秘方一本鍼」
その鍼治療は「1本鍼」と呼ばれる方法です。
この鍼は、昭和の時代、鍼聖と謳われた超有名鍼灸師であり、多くの神話と伝説をお持ちの先生の「1本鍼」というテクニックです。
この方法を使って、肩甲骨の内側の痛みの鍼治療を行いました。
この時は、鎖骨近くのツボに鍼をしましたが、特に鍼をされた感覚もないほどの軽い刺激で、右肩甲骨の内側に残っていた痛みが取れて、動いても痛みが現れることはありませんでした。
香庵の鍼灸治療ではこの「1本鍼」と呼ばれる鍼治療で、肩甲骨の内側の痛みに対処することがあります。
その他、腰痛や股関節の痛みなどに対する「1本鍼」もあり、状況に応じて使い分けています。
それだけ効果が高いツボなのですが、技術的に鍼の運用が難しい治療法でもあります。
だから、ここぞ!というときに、気合を入れて使う感じです(笑)
「1本鍼」の前後では、症状がハッキリ変化するので、皆さま鍼の効果に驚かれます Σ(´⊙ω⊙`)
でも、鍼聖と謳われた先生の治療方法がルーツであることをお伝えすると、皆さま「驚き」が「納得!」に変わられます(*´∀`*)
フランスで活躍したあの巨匠も鍼治療を受けていた!
実はこの鍼聖と謳われた伝説の鍼灸師の先生には、フランスやドイツから鍼治療を学びに来日した医師の方々と交流がありました。その時の医師の方々の尽力により、昭和30年、フランスへ招聘され、鍼治療を行ったそうです。
しかも、この時、画壇の巨匠、ピカソの坐骨神経痛を鍼で治療した、という逸話があるそうです!∑(゚Д゚)
昭和30年、西暦では1955年。
ピカソは、過去の巨匠へのオマージュ作品や、より大胆でよりカラフルに力強い作品を精力的に創り出していく晩年期に突入していきました。
画壇の巨匠と鍼灸界の鍼聖との組み合わせ…なんだか絵的にすごくないですか!?Σ੧(❛□❛✿)
そんなエピソードも交えつつ、肩甲骨の内側の痛みを取る「1本鍼」を行ったのでした(笑)
〜~~〜〜 坐骨神経痛 についてのひとり言 〜〜〜~~
今度、坐骨神経痛の症状に「1本鍼」のテクニックを使う時は、「ピカソと同じ鍼治療ですっ!」ってお伝えしてみようかしら♪
坐骨神経痛って、私もかつてそのツラさを経験した1人ですが「ピカソも同じ治療をしたのかぁ〜(*^ω^*)」って思ったら・・・
なんだかツラい気持ちから逸れて、うれしい気持ちになりそう…って思うのは私だけ!?(゜-゜;)
注意:坐骨神経痛は症状がひどくなると、ホントに寝ることもできなくなるほど痛みが強くなります。(経験者は語る・・・泣) 腰や脚のうしろ側に違和感を感じたらすぐ治療することをオススメします!!!(´∀`;)
今回は、1本鍼も、伝説の鍼灸師も、坐骨神経痛でピカソとお揃い♪という妄想も全てがマニアックなお話でした〜( ̄▽ ̄;)
〜~~~~ 鍼灸関係の皆さまへ 〜~~~~
肩甲骨の内側の痛みへの「1本鍼」のツボは、運用の難しい鍼の1つです。慎重に扱う必要があるため、あえて具体的なツボの位置は明記していません。
でも、鍼灸師を目指す方なら「1本鍼」というだけで誰の鍼治療のことなのか分かるはずだし、もしもこの記事で初めて知った方は情報を探してご自分の力にしていただきたいと思います。
書籍や講習会でも学べるので、その技術は本人の努力次第でマスターできると思います。
私自身もまだまだ学ぶことたっくさんあるので、お互いがんばりましょう~!(* ̄∀ ̄)ノ
また、講習会でしっかり学んで治療に活かされてる鍼灸師の先生なら、ツボの明記を避ける理由は深くご理解いただけるかと思います(*^ω^*)
お互いに安心安全で、効果の高い、より良い鍼灸治療を広めていけることを願っています!
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
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