左肩甲骨内側の痛み改善事例/30代男性(五反田 鍼灸院)
- 加藤さやか
- 7 時間前
- 読了時間: 4分

【本日の目次】
【症例報告】左肩甲骨内側の痛み 〜30代男性W様のケース〜
今回は「左肩甲骨内側の痛み」で鍼灸治療をご依頼いただいた、30代男性W様の症例をご紹介します。同じような不調を抱えている方の参考になれば幸いです。
肩甲骨内側の痛みの症状について
W様はプロスポーツの実況・解説という緊張感のあるお仕事をされており、3万人以上の観客の前で試合を盛り上げるパフォーマンスも求められるとのこと。
「仕事が終わってもアドレナリンが出ていて、夜中3時頃まで眠れない」という状況が続く中、左肩甲骨内側に鋭い痛みを感じるようになったそうです。
肩甲骨内側の痛みに関する、香庵の診断・分析
脈診・腹診を通して見えてきたのは、以下のような状態でした。
過度な緊張・プレッシャーによる回復力に関わるエネルギーの消耗
睡眠の質とリズムの乱れ
飲み会続きによる食生活の不安定さ
こうした要因が重なり、心身の“土台”が疲弊してしまっていることがわかりました。
肩甲骨内側の痛みの施術内容と経過
仰向けになったときに肩がベッドから浮いているなど、肩周りの筋肉が常に緊張している状態が確認されました。
また、左右の肩周りの筋肉の緊張がアンバランスな状態となって肩甲骨をそれぞれ引っ張っていることも分かりました。
そのため、左右の肩甲骨の位置がズレているような状態*でした。
*肩甲骨の位置ズレについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
全身のバランス調整を経て、まずは肩甲骨のズレを本来の位置に戻し、肩甲骨内側の痛みにアプローチしていきました。
今回のケースでは、肩甲骨内側の痛みのポイントが左肩甲骨内側に4か所見つかりました。
肩甲骨内側の奥には肺があるため、直接その部位に鍼を刺すのはNGです。
そのため、肩甲骨内側の痛みがある場合、鍼をする場所は、1つ1つの痛みに対応するツボに丁寧に鍼をしていく必要があります。
今回、肩甲骨内側の痛みがどのように変化していくか、W様にも確認していただきながらすすめました。
鍼をするたびに痛みが和らいでいく感覚をW様にも体感していただけたのが印象的でした。
施術後の変化と印象的なひと言
施術後、W様の首・肩まわりはふわっと軽くなり、左肩甲骨内側の痛みも消失。
「うわ~腕が軽やかに動かせる~!久しぶりに身体が素直に動く感覚がします。」と、嬉しいご感想をいただきました。
そして施術後、W様からこんな言葉をいただきました。
「3万人の前でパフォーマンスして、盛り上げないといけないプレッシャーがある中で、身体の調子がよくないと、無理やりテンションを上げないといけない日が続いてたんです。
でも、こんなに身体が楽だと、いいパフォーマンスができそうです!」
W様、嬉しいお言葉ありがとうございます。
身体が整うことで本来の力を自然に発揮できる——それを改めて実感させていただいた瞬間でした。
肩甲骨内側の痛みの治療の振り返り・院長より
肩甲骨内側の痛みは「膏肓(こうこう)」というツボに関連することも多く、心身の状態が表れやすい場所でもあります。
一時的な対処ではなく、根本的に整えることで、パフォーマンスや日常の過ごし方が大きく変わっていきます。
身体からのサインを見逃さず、無理のないケアをしていきましょう。
同じような肩甲骨内側の痛みでお悩みをお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております
・鍼師(2000年~)
・灸師(2000年~)
・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)
また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号
五反田駅をご利用の方
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