
お灸でわかる!「感覚」は変化するということ
からだが冷えている方や、コリが強い方は、お灸の温かさをキャッチするのが遅く、お灸が、ほとんど全部燃えたくらいでやっと熱さを感じる方もいらっしゃいます。
しかも、この場合は、「熱さをガマン」しているのではなく、「熱さを感じにくい」という状態。
そういう方は、鈍いひと・・・じゃないんです!
温度を感じる神経が、冷えやコリで圧迫されてうまく反応できないせいで、お灸の温かさをキャッチしにくくなっているんです。
一般的に、皮ふで感じる温度変化は、刺激温度が0.3℃上がると温かく、0.2℃下がると冷たく感じるとされています。
ただ、その皮ふの表面温度(体温ではないですよ!)が16℃以下だと温度感覚が分からなくなります。つまり、からだが冷えている方の刺激温度は0.3℃以上高くないと感じにくいということなのですね。
この反応は、冷えやコリが改善されていくと、感覚も回復して温度変化を感じやすくなってきます。
それは、皮ふの表面下まで伸びている「温度を感じる神経」がイキイキと反応出来ているということ♪
感覚を磨くことは、運気を磨くこと!?
もちろん、ご存知のように、神経は温度を感じるものだけではないですよね。
それ以外にも、痛みや触れられたときに反応するものなど、感覚にはたくさん種類があります。
感覚は、内外の情報を繊細にキャッチして、自分の命を守るために発達した能力です。
冷えやコリが改善することで、感覚も回復して温度変化を感じやすくなるということは、その他の感覚とも連動して、本来の自分のからだにフィットするものを「感覚」で選べるようになってきます。
本来の使い方ができると、防御だけではなく好きなものをキャッチするセンサーも開いて磨かれてくるので、自分に合ったいろんな刺激に的確に反応できるようになって運気もさらにアップしてきますよ!(*´∀`*)
お灸を取り外して効果を確認する

お灸を取り外すために気合いを込める私(笑)
燃えているお灸を素手で取ります!
これが、結構、熱いんです!(ノ´∀`;)
鍼灸人生20年以上でもお灸を取るときは気合い!です(笑)

燃えているお灸を素手で取り外す。
ここは素早くお水の入った器に移します。
ジュゥゥ~ッ!!!という音をさせながら、燃えていたお灸が水の中に入るのを聞くと、
なんだか悪いものが消えていく~!って感じがして、音響効果でスッキリ感も得られますよ!(笑)

お灸を取り外した後に残った艾(もぐさ)をきれいに拭います。
また、少し熱さを強く感じた場合は、ツボを押さえて落ち着かせることもあります。

写真を撮りながらだったので、あんまり反応してないですが(;^ω^)
お灸をした後は、お風呂に入ったかのようにピンク色に発赤して血行が良くなった反応を現します。
また、お灸1壮(お灸は1壮(そう)2壮・・・って数えます)で反応がない場合は同じツボの位置の皮ふがピンク色になるまで何壮もすえる場合もあります。
セルフケアのお灸で大事にしたいこと
今回は、香庵でよく使うリラックス効果の高いお灸のご紹介でした。
ご自宅でのセルフケアでお灸をするときは、もっと簡単にできるものがあるので、少しだけご紹介しておきますね(*´∀`*)

セルフケアのお灸は、様々なタイプがあります。
台座付きのお灸やアロマの香り付きのお灸、煙が出ないお灸、火を使わないお灸も出てきています。
ご自宅でお灸をしてみたい、または、すでにお灸をしているという方は、
セルフケアのお灸も、気持ちよさを感じることを大事にしながら安全に楽しみながら使っていただきたい♪と思います。
今回は、お灸についてのご紹介でした。
お灸をするツボについては、また今度ご紹介できればと思いますので楽しみにしていてくださいね!
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
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