
「8時だョ!全員集合」からお馴染みの方も多い志村けんさん。
毎週楽しみにしてテレビの前でワクワクしていた子供時代を過ごされた方も多いと思います。
志村けんさんのイメージ
いつも「当たり前」のようにテレビをつけると、どこかの番組で面白いことをやっている
いつも「バカ殿様」「変なおじさん」で顔に変なメイクして面白いことをやっている
いつも役者さんや女優さんとコントで共演して面白いことをやっている
いつも(今になっては規制がかかってできないことも)ギリギリのギャグで面白いことをやっている
いつもお酒を飲みながら若手芸人の方と面白い会話をしている
いつも・・・いつも・・・
志村けんさんって、とにかくいつも・・・面白いことをやっている、そんな人。
そんなイメージがあって、当たり前のようにいる人、だと、思っていた志村けんさん。
でも、3月末に70歳で亡くなられた志村けんさん。
突然すぎて、大きなショックを感じられた方は多かったと思います。
テレビで観てただけだけど、子供の頃から夢中になって観ていた人。
イヤなことがあってもテレビ番組を観てる間は忘れさせてくれた人。
子供の頃観ていた笑いは、大人になってもエッセンスが残っていることに気付く瞬間があること。
幸せな時間だったんだなぁってことを改めて気付かされた人。
そんな志村けんさんが亡くなられたショックで、香庵へ鍼灸治療のご依頼をいただいた方が数人いらっしゃいました(´;ω;`)ウゥゥ
「志村けん的なもの」は皆の中に生きている!?
志村けんさんと同じ年70歳の俳優業をされていらっしゃる男性の方は、
タバコも吸うし、お酒も飲むし、同じ年だし、もう(自分も)ダメだぁ~!(;_:)
と、かなり気落ちされて来院されました。
(もちろん私は「だいじょぶだぁ~!」とお返ししつつ、鍼灸治療をすすめていきました・笑)
また、会社員で在宅勤務が続いている40代女性の方は、
志村けんの番組観て育ったのに~!すごくショックでご飯食べられなくなった~!(ノω;`)
と、胃腸のリズムが乱れたところから、おからだの不調を起こされて来院されました。
(この時は「あんだってぇ~?」とお返ししながら鍼灸治療をすすめていきました・笑)
不思議なことに、それだけショックを受けていても、志村けんさんのギャグや言い回しを思い出すと、うっかり笑いが込み上げてきちゃうみたいですΣ(・▽・;)
それだけ、みなさんの中に、「志村けん的なもの」が染み込んでいる証拠なんだなぁ、と感じながらの鍼灸治療でした。
喪失感をかかえる方の鍼灸治療
香庵の鍼灸治療では最初に手首の脈を診て(脈診:みゃくしん)、おからだ全体の状態を把握して全体のバランスをとっていくところからスタートします。
鍼灸治療でよく言われるおからだ全体の状態を把握して全体のバランスをとっていく、っていうのは、
本来「体質」や「体調」は人それぞれ偏りがあって当然、それが個性だし、だからこそ、人それぞれ違う能力を発揮できる。
しかし、その偏りがあまり激しすぎると、エネルギーを消耗し過ぎて病を起こすから、そうならないように、本来の「体質」「体調」になるよう戻してあげるという意味なんです。
定期的に来院される方から、志村けんさんが亡くなられてご自身がどんなショックを感じていらっしゃるのかをお伺いしながら行った鍼灸治療では、
脈診で診断する皆さんのおからだの状態が、通常のご本人の「体質」や「体調」ベースとは、真逆のものに傾いていました!
これは本来のその方の「能力を発揮できる個性や体調」が全く抑えられる・発揮できないような状態といってもいいくらいのことなんですΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
また、ツボに鍼をしようにも、皮ふがピーン!!!と張りつめていて、まるで少し深めのおどんぶりにサランラップをピッチピチに張ったような状態がおからだ全体に起きていました。。。
皮ふの表面(サランラップ)はピッチピチなんだけど、その中身、エネルギーの器(おどんぶり)は空っぽ・・・おからだ全体がリラックスできない状態で張りつめていらっしゃる・・・!
そういう状態のまま鍼をすると、皮ふがパーンッ!って張りつめたところを刺激するわけで、痛みを感じやすくなりがちです。
もちろん、そこに鍼を痛く感じさせないようにするテクニックもあるのですが、今回は喪失感や悲しみで心理的に負荷がかかっていることも診断に加えました。
脈診しながら志村けんさんのギャグでちょっと笑ってもらって、気持ちをゆるませていただくところからの鍼灸治療となったのでした(*´▽`*)
私たちは喪失感と同じ量だけの幸せな時間を受け取っている
志村けんさんが亡くなられたことで、悲しみや悲嘆する気持ちになり、おおきな喪失感を感じられた方も多いと思うのですが、
同時に、幸せな時間、楽しい時間、気楽にあはは~!って笑う時間をたくさん、たーっくさん受け取っていたんだなぁ~~~!!!(*´▽`*)っていう分量も同じだけ存在するってことなのですね。
悲しみを否定したり、乗り越えよう、コントロールしようとするのではなく、悲しみと同じ分量の幸せを私たちは受け取っていたんだなぁと気づくことで、自分の中の豊かさに気付くことができるのかもしれません。
最後になりましたが、志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
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