神経痛ガイドブック~間違ったケアで症状を長引かせないために(五反田 鍼灸院)



神経痛とは



神経痛はさまざまな原因で起こります。


・神経のウイルス感染

・糖尿病に伴う末梢神経障害

・四肢の循環不全

・ビタミン欠乏

・ヒ素や鉛などの有害物質の摂取

・椎間板の変性・ヘルニアなどによる神経の圧迫

・明らかな原因なしに起こる場合も多い




鍼灸治療の適応となる神経痛は、筋肉の疲労やコリが原因のものです。

そこで、ここでは鍼灸治療で診断・治療するときの神経痛についてご紹介していきます。





神経痛~痛み・原因・条件を読み解く





東洋医学では神経痛を3つに分類しています。

その原因にも3つあるとされます。

そして、神経痛が起きるのは、ある身体の条件があるとされています。





後半では、神経痛の治療ポイントもご紹介します。



さらに、神経痛の症状が改善するには、3つのステージがあります。


各ステージごとに違った改善方法があることが大きな特徴です。

知ることで神経痛の状態に合わせたケアを行うことができます。


残念なことですが、症状と合っていないステージのケア方法をアドバイスされ神経痛が長引いてしまう方が多いです。ご相談も多くいただくのでまとめてみました。




これを知ることで神経痛が現れないように気をつけたり、予防したりすることができます。

ぜひ活用していただきたいと思います。






神経痛~3つの痛み




東洋医学では、神経痛は痹症(ひしょう)といい、3つの痹症(ひしょう)があるとされます。



・行痹(ぎょうひ)…だるさを伴う痛み、ある部位で縦ラインに(神経に沿って) 感じる重だるい痛み

・痛痺(つうひ)…かなり激しい疼痛、

・着痹(ちゃくひ)…重くて動かしにくいしびれと痛み




痹症(ひしょう)は、さまざまな自然環境のうち「風、湿、寒の影響を受けて発症する」とされます。






神経痛の原因〜風、湿、寒が表す意味




…洗濯物が風に吹かれて乾くように、皮ふや身体が乾いて潤いを無くした状態にさせる働き


湿…体内に余分な水分が溜まることで本来のからだの機能を妨げる働き


…血行不良によって身体そのものの元気を奪い、さまざまな病気を引き起こす




実際の臨床では、風、湿、寒それぞれが単独で身体へのダメージとなって現れるというよりも、風、湿、寒が混ざり合って身体へのダメージとなるケースが多いです。






神経痛が起きるときの身体の条件




風、湿、寒によって神経痛が起こるとき、そのベースには本体であるお身体の疲労感の蓄積があり、回復力や免疫力が十分に発揮されにくくなる状態がすでにあります。



そこに「風、湿、寒」に象徴されることが追い討ちをかけるようにダメージとなり、神経痛が起こると東洋医学では考えます。






神経痛体験談

~女性会社員 腰井 多美さん(仮名) 38歳のケース~




腰井さんは、一日中座りっぱなしでパソコン入力の仕事をすることが多いです。時には8時間以上も作業するとのこと。




ある時、他の部署の2年先に入社しているAさんから「期限が迫ってるからこっちを早くやって!」と突然、新しい案件をまわされたそうです。



他にも抱えてる案件もあるけど、社内のAさんとの立場上の関係もあるし、気を使って先に仕上げることにしました。思ったより手間のかかる仕事でイライラしながら長時間座ってがんばったそうです。




しかし、出来上がったものを渡したら、あたかもAさん本人が仕上げたかのように振る舞ってるのを見てしまい…さらにイライラMAXになった上、ドッと疲れてしまったとのこと。




腰井さんは、週末、ストレス発散でお酒を飲んだそうです。酒量はいつもより少ないくらいだったけど気持ち悪くなってしまいました。




そのまま寝落ちしたようで、夜中寒くて起きた時には身体が冷えきっていました。




翌朝、腰から太ももの裏側に鈍痛を感じたが、寝落ちして変な寝方をしたのかな…くらいに思っていたとのこと。

しかし、その後、日を追うごとに、次第に痛みとしびれが増してきて、整形外科を受診すると、坐骨神経痛と診断された。





腰井 多美さん(仮名) のケースでは坐骨神経痛が現れましたが、太もも前側に神経痛が現れるケースもあれば、腕から手指にかけて神経痛が現れるケースもあります。


しかし、神経痛が起きるベースには、疲労の蓄積や気を使いすぎた心理的な消耗、ストレス過多の状態での飲酒などが身体の負担となり、回復力や免疫力が十分に発揮されない状態があります。




そこに「風、湿、寒」に象徴される身体機能を妨げる要因が、追い討ちをかけるようにダメージとなり神経痛が起こる、と東洋医学では考えます。







神経痛ってどんな症状?




神経痛の始まりは、モヤモヤするような、長い髪の毛が1本触っているような感覚からはじまります。

動くたびに痛みとしびれを感じるようになり、そのうち動いていなくても常に痛みとしびれを感じるようになります。

さらに進行すると「何の嫌がらせなのだろうか?(´;ω;`)」というくらい、常に電気をビリッ!ビリッ!と流されているような感覚に発展していきます。しびれと言うより感電しているような激痛に感じることもあります。



その症状があっても、見た目にはまったく兆候は見られません。




その症状が長期にわたると、座っていても寝ていても、どんな体勢を取っても神経痛症状が起きることもあります。寝られないほどの痛みとしびれ、電気が走るような感覚が絶え間なく続き、メンタル面でも落ち込みやすいです。





神経痛〜鍼灸治療のポイント




神経痛の鍼灸治療ポイントは、神経痛が現れている部位を通っている神経の根っこを見つけること、です。




神経の根っこは、身体の中心、背骨または骨盤の中心(仙骨)の際にあります。




神経痛は、神経の根っこが、深部の筋肉の強いコリによって長期間、持続的に圧迫され続けることで血行障害をおこし、痛みやしびれ症状となります。




しかし神経痛の症状の特徴は、圧迫されている部分(神経の根っこ)ではなく、その神経の先や末端部分に痛みとしびれが現れることです。








神経痛症状改善に向けての3つのステージ




1.治療期(神経痛症状のケア)



まずは神経のダメージを回復させる体内環境を整えます。

神経を圧迫している深部の筋肉のコリをゆるめて血行を促す治療を行います。




神経がダメージを受けている期間が長いほど、回復までの治療期間は長くなることもあります。




しかし、根気強く神経を圧迫している深部の筋肉の強いコリをゆるめて、神経の周囲の環境を改善し回復を促していきます。





2.日常生活の見直し




神経痛の症状の改善の兆しが現れたタイミングで日常生活で神経痛を起こしやすい姿勢や動作がないか振り返っていきます。




日常生活の中で座っている・立っているなど、1つの姿勢で長時間過ごすことが多いと、同じ筋肉にばかり負荷がかかりやすくなります。



とくに姿勢をキープするために使われる筋肉は身体の深部にあります。

深部の筋肉が縮こまって硬くなり強いコリがつくられると、近くを通っている神経や神経の根っこを圧迫してしまいます。



そのため、1回深部の筋肉をゆるめても、その後も長時間同じ姿勢を続けるかぎり、また深部の筋肉が縮こまって硬く強いコリをつくりやすくなってしまいます。



そのため1.治療期にからだの内側のコンディションを整えるとともに、日常生活の中で同じ姿勢を続けていないか見直すことが大事です。





3.神経痛を予防する




神経痛の症状が改善してきて、痛みやしびれがなくなってきたら、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動で全身の筋肉を動かしていきます。腹筋を鍛えるなど、筋肉量を上げるようなトレーニングができるようになるのもこの時期です。




身体のいろいろなパーツをまんべんなく動かすことで、柔らかく軽やかな動きやすいお身体づくりを心がけて、神経痛の痛みとしびれ症状の予防をします。







香庵の神経痛の鍼灸治療




これまで香庵では腕や脚に起きるさまざまな神経痛の鍼灸治療を行ってきました。

現在も、神経痛症状にお悩みでお問い合わせをいただいています。




今までに神経痛にお悩みでお問い合わせいただき、香庵の鍼灸治療を受けられた方々には、心身共に安心して治療を受けていただき、改善・回復に向かうために、



・神経痛が起きるメカニズム

・神経と深部の筋肉との関わり

・神経痛改善のプロセス

・今後の予防方法


......などなど、神経痛についてのさまざまな情報をご紹介しています。




そして、神経痛症状改善に向けて3つのステージ(治療期、日常生活の見直し、予防)に沿って治療に取り組んでいただき、回復・改善の効果を実感していただいております。






神経痛を改善するために




神経痛はしびれと痛みが続くツラい症状ですが、見た目にはなにも変化がないため周囲から理解されることがあまりなく、本人だけが心身共に落ち込んでしまうことも多いです。

神経痛の症状が悪化するほど、このツラい症状から早く逃れたくて焦る気持ちになりがちです。




でも、その症状が起きるまで神経は、長期にわたってダメージを受け続けてきています。

その原因である深部の筋肉の強いコリをゆるめて血行を促し、圧迫されていた神経が回復するプロセスには少し時間がかかることもあります。




根気強く治療することで、神経痛の症状が改善のための最初のステージである治療期から次のステージである日常生活の見直し期に進むことができます。




日常生活の見直し期は、ご自身で気をつけたりしながらケアできるので、神経痛の症状が軽減するようコントロールできて結果もすぐに出やすいのでモチベーションも上がりやすいです。

そこまで乗り切ると、あとはもう予防のステージへと進めます。




神経痛を予防するステージでは「もう、あんなツラい神経痛症状になりたくない!」という方々へストレッチなどもご紹介しています。

神経痛の症状が再発しないように身体を柔らかく軽やかに保つことで、より良いライフスタイルを保つ時期です。






神経痛の症状で受診するところによっては、ステージ1の治療期に、ステージ3の神経痛の予防期のストレッチや筋トレをすすめられるケースがあるようです。



残念なことですが、神経痛症状改善に向けての3つのステージにおいて必要なケアがごちゃ混ぜになって伝えられてしまい、情報に振り回されて改善が遅れる方もいらっしゃいます。



ぜひ、この記事を読まれた方は、神経痛症状改善に向けての3つのステージを活用していただきたいと思います。




また、ご家族やご友人、知人など大切な方が神経痛にお悩みのときには、神経痛症状改善に向けての3つのステージをシェアしてあげてください。



神経痛にお悩みの方が、ケアのステージに混乱することなく、確実に症状改善に向かっていただきたいと思います。





私の坐骨神経痛体験談

〜整形外科医から聞いたあまり大きな声では言えない本当のハナシ〜




ここからは、この記事を読んでくださった方とだけシェアさせてください(笑)

なにしろ、あまり大々的に言いにくい内容なので・・・( ̄▽ ̄;)




実は、神経痛の症状改善には神経の根っこを圧迫している深部の筋肉のコリをゆるめることが大事!とお伝えすることになったのにはあるエピソードがあります。

整形外科の先生から聞いたあまり大きな声では言えない本当のハナシ(^m^;)をご紹介しますね!




私が鍼灸師になる前、坐骨神経痛※で足が伸ばせなくなったときのハナシです。



※坐骨神経痛とは、お尻から太ももの裏側、ふくらはぎ、足の小指にかけてのエリアに痛みとしびれが現れる症状です。





整形外科に行って診断を受けたのですが湿布を処方され「腹筋を鍛えるように」とアドバイスを受けました。


でも坐骨神経痛で感電するような鋭いビリッビリッという痛みと絶え間なく続く脚のしびれで寝られず、足を引きずりながら整形外科へ来ている状態だったので、腹筋するどころではありませんでした。





そのことを年配の男性整形外科医に伝えると・・・・・・





その先生は少しの沈黙のあと少し声を小さくして、




「これはねぇ…、ハッキリは言えないけど…」と、独り言のように話し始めました。






男性の整形外科医の先生は、こう言いました。





坐骨神経痛の原因は、筋肉のコリなんだよね。



コリって西洋医学的には基本的に無いとされているものだから、コリが原因って言っちゃうと整形外科そのものを否定することになるから言えないの。



だから僕の立場上、ハッキリとは言えないんだけど…



コリ、なんだよね






…と、私の目をしっかり見て、ハッキリと言われました!Σ੧(❛□❛✿)






要するに、神経痛を治したいなら、コリをゆるめるケアが出来るところへ行きなさい!というアドバイスをいただいたのでした。


その後、中学生時代からお世話になっていた鍼灸師の先生のところへ通って治すことができました(*^ω^*)





こうした経験もあって、香庵では神経痛症状にお悩みの方には、症状改善に向けて3つのステージでのサポートを行うようになりました。






神経痛のしびれと痛みって、逃げようがなくてホントにホントにツラいですよね!(ノω;`)

ぜひ柔らかくて軽やかな本来のお身体のコンディションを取り戻していただきたいと思います!







 

五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

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