【本日の目次】
最近続いたぎっくり腰症状のお問い合わせ
ぎっくり腰になってから1か月以上痛みが続いているというお問い合わせを今月3人の方からいただきました。
皆さま、整体院に行って施術を受けたということで、なにも処置をしないまま過ごされていたわけではないそうです。
だけど、良くならなかった、むしろ痛みがひどくなったなど、残念ながら改善にはつながらなかったそうです。
そこで今回、ぎっくり腰から1か月以上痛みが続いているというお悩みがある方へ記事を書いてみました。
ご紹介するのは、ぎっくり腰から1か月以上痛みが続いている30代女性の方のケースです。
鍼灸治療による症状改善へ向けての経過報告、という形でのご報告もしてみました。
ぎっくり腰の痛みや腰痛でお悩みの皆さまにとって情報をシェアできたらうれしいです。
ぎっくり腰から1か月以上続く腰の痛み
ぎっくり腰を起こしてから1か月以上、痛みが続くという30代女性U様から、鍼灸治療のご相談をいただきました。
ある朝、洗顔のあとに重鈍い腰の痛みを感じたその3日後の朝、痛みで起き上がれなくなり、ぎっくり腰になったことをハッキリ自覚したとのこと。
整体院に数回通って、最初のうちは症状が変化しなかったが、その後、今までにない強い痛みが腰全体に出てしまったとのこと。
整体院の方に「尋常な痛がり方ではないから骨に問題があるかもしれません」と言われ、整形外科を受診するようにすすめられたとのこと。
整形外科でレントゲン、MRI,CTすべて問題なし、とのこと。
インターネットで「ぎっくり腰」について検索すると、五反田周辺の鍼灸院で香庵のことが出てきて、ぎっくり腰に関する記事を読んでくださったそうです。
この痛みを何とかしたい!という気持ちと、
鍼灸治療は痛そうで怖い...!という気持ちと、
でも、腰の痛みが消えるなら鍼灸治療が痛くてもガマンする...!という気持ち。
そんな思いで、勇気を出して香庵にお問い合わせくださったとのことでした。
ぎっくり腰になっただけでも相当痛いしツラいと思うのですが、1か月以上も痛みが続くって、心理的にもかなりストレスフルな毎日を過ごされていたのではないかと思います。
U様のお悩みは、症状の痛みがお悩みのメインではあったのですが、鍼灸治療についてもお問い合わせくださったとのことでした。
U様の鍼灸治療の疑問点、それは・・・
こんなに腰の痛みが続いているんだから、ちょっとやそっとの鍼灸治療じゃダメかも?
太くて長い鍼でグサ~ッと刺す!みたいな痛い鍼をしないと効果が出ないんじゃないか?
というものでした。
そこで、香庵で行っている鍼灸治療についてご紹介しました。
U様のようにぎっくり腰から1か月以上も続く腰の痛みでお悩みの方や、首や肩のしつこいコリなどにお悩みの方などにも共通してご案内できる内容なので、シェアしますね。
強くてしつこいコリを治療するには痛い鍼灸治療が必要?と不安な方へ
コリが強くてツラい症状となっている方の中には、鍼灸治療を受けるときに、
太くて長い鍼を身体にグリグリ刺していくのかなぁ~(>ω<;)
...と、心配される方がいらっしゃいます。
道路工事でコンクリートに穴をあけるドリルのようなイメージを持たれる方もいらっしゃって、
そのくらい鍼をしないと、このしつこい肩のコリは取れないかも...
でも、痛そうだなぁ~、怖いなぁ~...
...と感じるようです。
たしかに、セルフケアでやれることは全部やっても、首や肩のコリが取れなくて痛みが続いてしまうと、もっともっと強力だけど痛い方法じゃないと効果がないかもしれない!って感じるかもしれないですね( ̄▽ ̄;)
でも、安心してください!(笑)
人間のからだには、とても優秀なルールがすでに用意されています。
それは、小さな刺激に反応する神経のはたらきを使って、からだの反応を引き出すことができるというルールです!
もっとカンタンに表現すると、小さな刺激でからだは変われるということ。
ただし、からだが変われるポイントに的確に小さな刺激を行うことがコツなんです。
このルールを鍼灸治療に応用して、鍼やお灸というツールを使って(小さな刺激)、コリをゆるめる(からだが変わる)ことで症状改善へとつなげていきます。
ガッチガチのコリをゆるめるには、ゆるめていく順番と確実にゆるめられるポイントを扱える技術が必要です。そこが鍼灸治療の醍醐味かなぁ~♪(*´艸`*)と鍼灸師である私自身は感じています。
↑
でも、これって、施術者側の完全なマニアックな技術の話なのですけどね(笑)
鍼灸治療を受けられる皆さまには、ガッチガチのコリがほどけてゆるんでいくお身体の変化を感じながらリラックスしていただけたらうれしいです♪
ぎっくり腰の鍼灸治療
現在、U様は鍼灸治療を2回受けていただいていたところです。
1週間に1回のペースで鍼灸治療を受けていただいています。
初診時の鍼灸治療
初診時のU様の腰の状態は、腰全体に痛みが広がっていました。
さらに、ぎっくり腰を発症してから1か月以上という長い期間、痛みが続いていたため、その痛みをこらえようと全身に力が入ってしまい首や肩の筋肉までガッチガチのコリが作られていました。
痛みにより縮こまった全身の筋肉をゆるめながら、腰全体の痛みの緩和を目指していきました。
1回目の鍼灸治療から次の鍼灸治療まで、U様には、あまり重いものを持ったり無理をしたりしない生活を心がけていただき、腰痛の回復につなげていただきました。
2回目の鍼灸治療
2回目の鍼灸治療では、腰全体の痛みが取れて、右の限定されたエリアに腰の痛みがありました。
とくにこのエリア内で痛みの中心となるところは、背骨の際(腰椎3番と4番)に現れていました。
初診時よりも痛みのエリアを絞って、コリや引きつれによる痛みを取っていくように施術を行いました。
同時に、姿勢や動作で関連している周囲の筋肉のコリや痛みの反応を見ながら全身のバランスも整えていくように施術を行いました。
施術後は、右の限定されたエリアに現れていた腰の痛みがほとんどなくなり、動かしてもあまり痛みを感じないところまで変化を感じていただくことができました。
3回目の鍼灸治療~今後の予定
U様には、3回目の鍼灸治療を受けていただくまで、あまり無理をしないで過ごし方を続けていただき、さらに回復レベルを上げていただくことにしました。
次回のご予約時のおからだの状態にもよりますが、3回目の鍼灸治療では、U様にとって、症状改善へとつながる大事なタイミングをつかんでいただく施術になる予定です。
でも、これは、U様の回復レベルが上がっていたら...という条件付きなのです。
これまで、2回目の鍼灸治療後、かなり痛みが軽減したものの、そこでうれしくなって、つい油断して重いものを持って無理してしまって、症状をぶり返してしまうパターンにはまってしまう方もいらっしゃいました(^▽^;)
ぎっくり腰の症状から回復するとき、そのトラップについ引っかかってしまうのはがんばり屋さんタイプの方が多いんです☆
そこだけは、とにかく注意して過ごしてくださいね~~~!ってお伝えしました。
時間が経過したコリや痛み症状は、痛みが全体的に広がった状態で現れて、治療のたびに痛みを感じるエリアが小さくなっていくケースが多いです。
また、腰の痛みは、朝、起床時だけ腰の痛みを感じるけどそれ以降は1日痛みを感じないで過ごせるという状態になり、その後、症状が消えていくケースが多いです。
鍼灸治療では、コリや痛みを改善することも大事なことなのですが、本来、お一人お一人に備わっている回復力を十分に発揮できるお身体へと整えていくことが重要です。
おからだの機能バランス、スムーズな血液循環や免疫力、回復力などがしっかり働いてくれることで、コリや痛み、疲労感などの様々な症状を予防できるおからだの在り方がレベルアップします。
良いコンディションをキープすることで、軽やかですこやかな毎日を過ごしていたけたらうれしいな、と思います!
U様、次回のご予約日、さらに現れている症状のエリアを確認して、回復へとつなげてまいりましょう!
お待ちいたしております。
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について
当院の院長、加藤は国家資格を取得しております
・鍼師(2000年~)・灸師(2000年~)・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)
また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号
五反田駅をご利用の方
JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)
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