【本日の目次】
ぎっくり腰とは
ぎっくり腰とは、
突然、腰に激しい痛みを起こす急性腰痛です。
一般的に「ぎっくり腰」とよばれています。
痛みの原因には筋肉、背骨周りの軟骨(椎間板)や関節に負荷がかかって起きると考えられていますが、画像検査で映し出すことができないため、原因を特定することはできません。
しかし、ぎっくり腰は時間の経過とともに治るから、あまり心配する必要はない、と整形外科では考えられているようです。
ところで最近、ぎっくり腰で来院される方が増えてきました。
新年度を迎え、新しい業務や緊張感が続くことも多い時期です。
日頃から忙しく疲労がたまっているにもかかわらず、よく眠れなかったり、睡眠時間が十分確保できなかったり、食欲があまりなかったり、基本的な生活のリズムがバラバラになりがちという方でぎっくり腰症状を起こされるケースがあるのかもしれないですね。
ぎっくり腰は突然の激痛と、突然動けなくなるという症状が一気に現れるため、心とからだへの影響がとても大きく感じやすいです。
とくに、ぎっくり腰は動けないほどの激痛のわりに、見た目ではそのツラさが伝わらないため、周囲に理解されにくい、という側面があります(;^ω^)
そのため、孤独感がヒタヒタと迫ってきやすい...Σ( ̄_ ̄lll)、という心理的なダメージが伴うケースがとても多いです。
だからこそ、ぎっくり腰経験者の方同士は、その孤独感も含めて共感したり理解したりできるんですよね(*´∀`*)
そして私自身もぎっくり腰経験者です(笑)
初めてのぎっくり腰は幼稚園のころでした......(; =∀=)
その後も、さまざまなケースのぎっくり腰を経験したし、鍼灸師になってからは、多くの方のぎっくり腰の治療に関わらせていただいています。
ぎっくり腰に悩まされてきたからこそ、ぎっくり腰症状のことよく理解したいと思ったし、理解すればするほど、最終的には自分自身をいかに大事にするかがぎっくり腰症状を予防する重要なポイントになることもわかってきました(*´▽`*)
そこを語りだしちゃうととても長くなるので記事を改めて発信できたらと思います(笑)
今回はぎっくり腰症状で来院された皆さまのお声と対処方法、鍼灸治療についてご紹介しますね。
経験者に聞いた!ギックリ腰症状あるある
ぎっくり腰にともなう症状をチェック項目にしましたので、どのくらいご自身に当てはまるかチェックしてみてくださいね。
~ギックリ腰症状あるある~
□ 突然の激痛に驚きうろたえる(初体験時)
□ 突然の激痛に「またやっちまった…」と心の中で呟く(経験者)
□ 思い通りに動かない身体に苛立ちを感じる
□ 今後の予定が行えるかどうか考える
□ ほとんどの姿勢や体勢で激痛
□ 身体をどう動かしていたのかわからなくなる
□ 15分以上同じ姿勢でいられず体勢を変えたくなる
□ 違う体勢にしたくても激痛でなかなかできない
□ 歩幅が狭くなり全体的にすり足になる
□ 激痛が起きてる正確な部位がよく分からない
(からだの奥の方に痛みを感じるが触れられない)
□ 頭を下に向けると腰に響くような痛みがある
□ 前かがみの動作ができない
(顔を洗う、うがいをする、おじぎをするなど)
□ トイレまで何分で到着できるか常に考える
□ トイレでの動作ひとつひとつに激痛がある
(お尻を拭けない、ズボンを下ろす・履くができないなど)
□ 腕を横に伸ばすと腕の重みで腰に激痛がある
(カーテン閉める、物を取る、服の袖に腕を通す)
□ サッシや引き戸を開ける時に激痛がある
(閉めるときは意外にも痛みが少ない)
□ 階段の昇り降りは激痛があり不安
(駅の階段では「後ろからぶつかられたら絶対落ちる…」と妄想が広がり不安感が増す)
□ くつ下が履けない
□ ノートパソコンでの作業が短時間でしか続けられない
□ 電車では座りたいけど立ち上がる時に起きる激痛が怖くて座るのをためらう
□ 一度座ってから立ち上がる時に激痛がある
□ 一度寝てから起きあがろうとすると激痛で動けない
(起き上がるまでにやたらと時間がかかる)
□ どの姿勢で寝ても重くて鈍い激痛がある
□ もう一生このまま激痛が続くのではないかと不安
□ 数日経過すると朝の起床時にだけ激痛が残る
□ 毎朝この激痛が一生続くのではないかとやっぱり不安になる
いくつくらいチェック項目に当てはまりましたか?
ひとことでギックリ腰といっても、傷める部位や範囲、痛みの程度などには個人差があります。そのため、上記にあげたチェック項目に当てはまることもあるかもしれないし、ここには挙げていないものもあるかも知れないですね。
実は、このチェック項目は、ぎっくり腰になられて香庵へ来院された方々の声を集たものです。
香庵では、ぎっくり腰の治療に取り組んでいますが、見た目ではギックリ腰の激痛や動けない状態に共感されにくく、上記のような症状が自分にだけ起きているのではないかと不安感や孤独感すら感じる方が多いです。
だけど、ぎっくり腰ってこういうものなんだ!って分かると、少しだけ安心できるかもしれません。
↑そりゃぁ、もちろん、激痛がスグに改善するわけではないとは思うけど・・・( ̄▽ ̄;)
ぎっくり腰は、ただでさえ突然の激痛で動けなくなっているのに「このまま治らないんじゃないか...」「いつまでこのツラさは続くんだろう...」という不安もセットで感じやすいものです。
まずは、ぎっくり腰にともなう不安感が少しでも軽くなっていただけるといいな、と思います。
ぎっくり腰の対処方法
ぎっくり腰になったときは、激痛と動けない状態が同時に起きます。
そのため、まず、とにかく安静にします。
すごく地味な対処方法.......って感じるかもしれませんが(;^_^A
とにかく、身体が少しでも楽な姿勢、痛みを和らげられそうな姿勢で安静に寝て過ごすのが最善の対処方法です。
仰向けでは膝の下にクッションを当てたり、横向きでは太ももの間にクッションをはさむようにすると腰まわりの筋肉がゆるみやすくなり、回復もしやすいです。
湿布を貼ることを考える方もいらっしゃいます。
ぎっくり腰を起こした部位にそっと触れてみて熱感があるようなら冷湿布を貼ってみるのも良いかもしれません。
ぎっくり腰の鍼灸治療
香庵では、ぎっくり腰でも少し動けるようになられた時点で来院していただき鍼灸治療を行っています。
深部の筋肉の激痛(ぎっくり腰を起こしているところ)は、「自分で押してみてもどこが痛いのか分からない」ということも特徴の一つです。
鍼灸治療は身体への負担を最小限にとどめながら、指圧では届きにくい深部の筋肉の疲労を取り激痛を緩和して改善してまいります。
ぎっくり腰症状は、かなり無理を重ねられてとうとうお身体が悲鳴を上げた状態を表している、と香庵では考えています。
心とからだの総称として、おからだ様というキーワードを使っているのですが、ぎっくり腰は「おからだ様のストライキ」なのです。
ぜひおからだ様からのメッセージをしっかりと聴いて、なぜストライキを起こすに至ったのかを理解しながら回復を促していけたらいいな、と思います。
おからだ様がまた柔らかく軽やかに、健やかに毎日をイキイキと過ごせるようなサポートができたらうれしいですね!
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について
当院の院長、加藤は国家資格を取得しております ・鍼師(2000年~) ・灸師(2000年~) ・あん摩マッサージ指圧師(2000年~) また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号
五反田駅をご利用の方
JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)