親しい人を亡くされ悲しんでいる方へ/グリーフケアを取り入れた鍼灸治療(五反田 鍼灸院)




大事な人、愛する人、親しい人などを亡くすということはとても悲しいことですね。

しかし、人間の根源的な苦しみの中で避けては通れないものでもあります。



すごく悲しい、という気持ち。

喪失感によるさまざまな感情の揺れ動き。

しっかりしなくちゃ、立ち直らなくちゃとがんばる気持ち。



死別という現実に心が不安定になるのは、自然な反応です。

でも、この反応がストレスとなり、心やからだ、日常生活での行動に変化を起こすことがあります。




このような喪失感を経験したことで起こる反応を「グリーフ」といいます。


 

グリーフによる反応




・精神的な反応

長期に渡る「思慕」の感情を核に、感情のマヒ、怒り、恐怖に似た不安を感じる、孤独、不安、やるせなさ、罪悪感、自責感、無力感などが症状として表れます。



・身体的な反応

睡眠障害、食欲障害、体力の低下、健康観の低下、疲労感、頭痛、肩こり、めまい、動悸、胃腸不調、便秘、下痢、血圧上昇、白髪の急増を感じる、自律神経失調症、体重減少、免疫機能の低下など、身体の違和感、疲労感や不調を覚える。



・日常生活や行動の変化

ぼんやりする、涙があふれてくる、多くの「なぜ」「どうしよう」の答えを求められ、死別をきっかけとした反応性の「うつ」によりひきこもる、落ち着きがなくなる、より動きまわって仕事をしようとする、故人の所有物、ゆかりのものは一時回避したい思いにとらわれますが、時がたつにつれ、いとおしむようになるなど。


(引用 : 日本グリーフケア協会 グリーフケアとは)


 


グリーフケアとは




グリーフケアとは、その悲しみに寄り添って、回復のサポートをしていくという取り組みのことです。




今回、ご紹介するのは、親しかった方を最近亡くされた方が香庵に来院されたときのお話です。






悲しいという気持ちはとても自然なこと

~気持ちに寄り添いながら回復をサポートしていく鍼灸治療の一例~




定期的に来院いただいてる40代女性のK様。




1ヶ月ぶりに来院されたのですが…




めちゃくちゃ元気なくて、

身体が冷えまくっていらっしゃいました。




いつも冷え症気味で肩こり症状も強めなのですが、今回はいつもと全然違っていました。

どうしたのかと思ったら…




年の近いご親戚に不幸があったとのことでした。 

心が悲しみでいっぱいになられてたのです。




鍼灸治療前に、K様のお気持ちに寄り添いながらお話をお伺いしていきました。




K様が幼い頃、親戚同士の集まりで会うのが楽しみで、とても良い想い出を共有された方だったそうです。




お話をお伺いする中で、私の身近に起こったことの話になりました。



 

私は祖母や叔母のお葬式に出たことがないんです。

(コロナ前、都内での話です)




定期的に治療を受けていただいてるお寺(都内にある檀家寺)の方から、




「アンタんちのおばあさん、亡くなったわよ!」とか、



「アンタんちの叔母さん、亡くなったわよ!」とか.....、 




聞いて知る…というパターンです。




そのお寺にはお墓もあったんだけど、最終的には、




「アンタんとこのお墓、もう無いわよ!」




…って言われたので、




お墓、先週まであったのに?

お墓、もうないんですか!?Σ(゚Д゚) 



あぁ〜、はかない人生!!!




って言ったら、

「ふっ…くだらないわね〜」って言われました(笑)



 

そんな話をしていた時、




K様、とても気遣いさんタイプの方で、私のことをなんとかフォローしようとしてくださったみたいです。




きっとご親戚が多くて忘れられたんだと思います(・_・)




…って!




言うよねー!!!(*>∀<*) 

(はるな愛さん風に読んでくださいね・笑)





でも、そんな話で大笑いしてたら、K様のおからだ全体に血色が戻ってこられて、少しだけK様の心もほぐれたご様子でした~!(´・∀・)(・∀・`)



 

今回の鍼灸治療は、継続して受けていただいているものではなく、K様の心とおからだの状態に合わせた回復をサポートする治療へ切り替えて施術していきました。




施術後はおからだ全体もポカポカと温まり、血色良く、コリもほぐれていかれました。

K様にとっていま必要なツボ押しのセルフケアもご提案できたことも良かったと思います。







グリーフケアの意味





グリーフケアとは、悲しみや喪失感を抱えているご本人に寄り添いながら回復をサポートしていくことです。決まりきった方法やプロセスを機械的に受けることではないし、相手の心や状態を意図的に「変えよう」とすることでもないです。




ご家族や親しい方を亡くされたときの悲しみ方も感じ方も人それぞれですし、香庵で今までお話してくださった皆さまも、立ち直られる過程は違いました。




再び会いたい気持ちや受け入れがたい悲しみ、少しずつ現実や悲しみを受け入れる過程、思い出してはまた気持ちが動揺するなどを繰り返すなど、さまざまな段階を経ていくのは自然なことです。




昔は、大家族や地域社会の中で「死」がごく自然なものとして生活の中にありました。

その中で悲しみを癒やしていくためのコミュニケーションもとられていました。




しかし、現代社会の変化や家族のあり方などが変わり、悲しみを1人で抱え込んだり、悲しみを共有することが難しく孤立してしまう方が増えてきました。




これは、人が亡くなった場合だけでなく、ペットを亡くすことで大きな悲しみや喪失感を持つ方にも当てはまります。




そのため、1人で抱え込まないで、悲しみの気持ちを癒やしていくサポートとしての「グリーフケア」という考え方を知っておくことはとても大事ではないかな、と思います。







今、悲しいのは、その裏にもう1つの感情があるから





親しかった方や身近な方を亡くされて悲しい気持ちになるのは当たり前だと思います。




でも、その時悲しい気持ちを感じられたのは、




それだけ愛されていた記憶や

楽しかった思い出があるからこそですよね(*´u`*)

だからこそ、苦しさも感じるんですけどね......




悲しいだけの記憶って、忘れたいとか、嫌な思いが蘇る感じってあるじゃないですか( ̄_ ̄;)




だけど「悲しみ」と同じ量の「温かい記憶」がセットになってるって、

ツラい気持ちもぜんぶ、全部含めて、

貴重な愛の体験なんじゃないかな、と思いました。




K様のお話を聴いていて、私にはちょっとだけ羨ましく思える感情だったんですよね...(*´σー`)





K様が、これから少しずつでも悲しみを受け入れられたり、

故人の方との楽しかったことを思い出せる日へ、

向かわれてくださったらいいなぁ、と思います(o^―^o)






K様、また次回のご予約の日にご様子をお聞かせくださいね!

お待ちいたしております。




 


五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号

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