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パニック障害と鍼灸治療の関係とは?心がほぐれた2つのきっかけ/30代女性(五反田 鍼灸院)

  • 執筆者の写真: 加藤さやか
    加藤さやか
  • 2025年8月11日
  • 読了時間: 7分



【本日の目次】






   はじめにーすべてのパニック障害が同じじゃないからこそ、シェアしたいこと




パニック障害――この言葉の奥には、周囲には見えづらい不安や緊張、そして日々の過ごしにくさがあります。その症状の出方も、きっかけも、つらさの深さも、本当に人それぞれ。




同じ「パニック障害」と診断されていても、その背景や体験はひとつとして同じではありません。




この記事では、ある一人の女性が鍼灸治療を通じて、少しずつ心とからだをゆるめていった実例をご紹介します。




これは決して「正しい治療法」や「万人に効く方法」を示すものではありません。




でも、もしかすると、どこかに共通する思いや、立ち止まるヒントがあるかもしれません。




「今、自分はこうじゃない」と感じたとしても、「こういうふうに回復していく人もいるんだな」と、そんなやわらかい視点で読んでいただけたら嬉しいです。







   異国で生きるー深い孤独やストレスと隣り合わせの日々





異国の地での生活は、新しい発見に満ちている一方で、深い孤独やストレスと隣り合わせになることもあります。



今回ご紹介するのは、30代の外国人女性・Aさんの物語です。



日本人男性との結婚を機に来日し、見知らぬ土地で新しい人生を始めたAさん。

しかし、その生活は決して平坦ではありませんでした。






  日本での生活と心の不調





Aさんは当初、日本の文化や習慣に強い違和感を覚えながらも、日々をなんとかやりくりして過ごしていました。



しかし、言葉のニュアンス(空気を読む、など)や価値観の違い、人との距離感に戸惑いを感じることが増えていく中で、次第に心が追い詰められ、ついにはパニック障害と診断されるまでに。




心療内科や診療クリニックを転々としながら治療を受けていたものの、なかなか症状は改善せず、Aさんの心身は常に過緊張の状態にありました。




そんな中、鍼灸治療に興味を持ち、当院へ通い始めるようになりました。






  ただの疲れではない、Aさんの「疲労感」とは





Aさんが来院されるたびに訴えていたのは、強い疲労感と首・肩・背中・腰にかけての広範囲な痛みでした。



ただの疲れではなく、身体がこわばり、全身が緊張で固まっているような状態。




長年、心に蓄積されてきたストレスが身体に現れていることは明らかでした。




そこで、Aさんの治療においては「まず、からだをゆるめること」を大切にしました。




具体的には、筋肉の緊張を和らげ、血流を促す鍼の刺激、そして自律神経の働きを整えるお灸を組み合わせ、その日の体調や様子に合わせて施術をアレンジしながら、丁寧に進めていきました。




パニック障害に特化した治療ではありませんでしたが、“過緊張の緩和”と“安心できる時間”を持つことが、Aさんにとっての回復の大きな鍵になると感じていました。








  「話せる場所」で、少しずつほぐれていった心





施術の時間中、Aさんはよく、母国の文化や歴史、家族の話、日本で感じたことなどを語ってくれました。



Aさんは、日本語がとても堪能です。そして、現地の様子をとても鮮やかに描き出すように話されます。



私にとって、Aさんの国について知らなかったことも多いのですが、Aさんを通じて、まるでその国に旅行に行ったかのように感じられるほどでした。




ただ、視点を変えると、それだけ感受性が豊かで聡明で、表現力もある1人の女性が、パニック障害と診断されるまでになったということは、異国での生活でいろんなことをガマンしたり気を使い消耗したり...どれだけのストレスを受けていたか、といことでもあったのかもしれません。。。




でも、Aさんは、鍼灸治療を受けている時間の中で、毎回とても楽しそうに、丁寧に思い出しながらお話してくださいました。




私も純粋に興味深く、時には日本との大きな違いにツッコミを入れながら(笑)、お聞きしていました。




Aさんも、「ここでは自由に話せるから安心する」とおっしゃってくださり、次第に鍼灸治療の時間が「心のゆとり」を取り戻す時間へと変化していきました。




過緊張状態にあった身体が、少しずつゆるみはじめ、Aさんの表情にも変化が見えてきたころ、ある出来事が起こります。






  「守られている」と感じた、ドラマのような瞬間



ある日、アルバイト先でいつも会う小学1年生の男の子と楽しく会話していたときのこと。




別の男の子が突然、おもちゃの銃を持ってAさんに向かって「撃つマネ」をしてきました。




その瞬間、会話していた男の子が、Aさんの前に立ちはだかり、




「Aを撃つな!もしAを撃つなら、俺を撃てー!!」と叫んだのです。




Aさんは、その時のことをこう振り返っていました。




「小さな子なのに、本当に私を守ろうとしてくれたみたいで…すごくうれしかったんです。大事にされてるって、感じました。」




それは、まるでドラマのようなワンシーン。でも、その体験がAさんの心に与えた影響は、とてもリアルで親愛の情に満ちた温かいものでした。









  ハグがくれた、安心感とつながり



さらに別の日、アルバイト先で久しぶりに同じシフトになった少し年上の女性が、Aさんにこう声をかけてくれました。




「Aに会えてうれしい!いつも頑張ってるから心配で。元気にしてるかな、と思ってた~!」




そして、自然とAさんをハグしてくれたそうです。




Aさんは「日本人って距離感を大事にするから、ハグってあまりない。でもその人はギュッてしてくれて、なんか…すごく安心できた。」と話してくれました。






  心とからだがつながるとき──自然に起きた変化




これらの出来事を、Aさんは「うれしい出来事」としてシンプルに話されていましたが、私はそこに大きな意味があると感じました。




それは、心とからだのバランスが整ってきたからこそ、他者のやさしさやつながりを鮮やかに感じ取る力が戻ってきたということ。




Aさんの感受性が回復し「守られている」「愛されている」といった感覚が、ようやく自然に機能しはじめたのです。




施術中にAさんがポツリと話してくれた一言が、今でも忘れられません。




「最近、もうこのパニックの状態は続かなくていいかもって、思えてきたんです。」




それは、無理に前向きになろうとした言葉ではなく、自然に湧き上がってきた実感だったのだと思います。







  安心感はその人本来の力を引き出す




Aさんとの時間を通して、私はあらためて「からだに触れることは、心にも触れること」だということを実感しました。




私の施術がすべてを解決したわけではありません。




しかし、からだをゆるめることで心にも余白が生まれ、安心できる居場所を持つことが、その人本来の力を引き出す助けになる。



Aさんは、その大切なプロセスを見せてくれました。






  最後に




Aさんの物語は、「心とからだはつながっている」というシンプルだけれど重要な事実を教えてくれます。




誰かの言葉やふれあい、小さな安心の積み重ねが、人の心を回復させていく力になる。




その過程に、鍼灸治療がそっと寄り添えるなら、これほど嬉しいことはありません。






※パニック障害は医療的なサポートが必要な症状であり、鍼灸治療はあくまで補完的なケアです。




※回復には人それぞれのペースと形があります。焦らず、今の自分を大切にしながら医師やカウンセラーとの連携のもと、ご自身に合った方法でケアを進めていくことが重要です。







五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について

 

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております


・鍼師(2000年~)

・灸師(2000年~)

・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)


また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。


場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号  

 

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