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噛み締めの治し方。強い噛みしめと歯ぎしりによる顎の痛みを3か月で改善(噛みしめ改善事例1)40代女性 (五反田 鍼灸院)

  • 2020年2月24日
  • 読了時間: 6分

更新日:2020年4月12日


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症状について



朝起きると顎が痛くて口を動かすことができない。口の中がジャリジャリする。


眠っている間の噛みしめが強く、歯ぎしりもするため左右の奥歯の表面が削れて、細かく擦り潰された歯の表面が口の中に残ってジャリジャリしている。


歯科を受診し、硬めのマウスピースを処方された。しかし噛みしめと歯ぎしりが強くて、2〜3ヶ月で壊れてしまう。


その後、別の歯科を受診すると、そこでは柔らかいマウスピースを処方された。しかし、強い噛みしめと歯ぎしり症状は続き、やはり2〜3ヶ月でマウスピースを噛み切って壊してしまう。


マウスピースは保険診療で1つ、約5,000円とのこと。しかし、半年以内に2つめのマウスピースを希望すると自費になる。自費だと、15,000円以上になったとのこと。


半年すぎるのを待って保険診療でマウスピースを作るまではマウスピース無しで過ごす。

そのため睡眠中、噛みしめと歯ぎしりで自分の歯を削ってしまい、毎朝、顎の痛みで口が開けられず、食事をするのも難しくなっていった。痛くて顎に湿布を貼って通勤する日もあったほど。



そのうち歯科医師から、奥歯4本をセラミックの差し歯にすることをすすめられ治療を受けた。

しかし、強い噛みしめと歯ぎしりで、セラミックの歯もすぐ割ってしまう。


そのたびに1本30,000円ほどするセラミックの歯を入れ替える治療と、噛みきって壊してしまうマウスピースを買い換える生活が続いた。



噛みしめと歯ぎしりによる症状に変化がないまま歯科受診を続けるという、終わりの見えない状況に、途方に暮れる毎日を過ごしていたとのこと。


あるとき強い噛みしめと歯ぎしりのために、セラミックの歯が割れたため歯科受診したところ、医師から「もぅ、うちでやれることは何もないです!今後、噛みしめないでください!」と突然言われた。


「治すために通っていたのに、今までのつらい思いは何だったの…?」とショックを受けたと、涙ながらにお話をしてくださった。




香庵の診断・分析


いつからそのような状態が続いているのかは「分からない」と仰るS様。

しかし、かなり長い期間悩まれ、ツラい思いをされていらしたことが察せられました。


強い噛みしめや歯ぎしりのために費やした時間もお金もエネルギーも大きかっただけに、歯科を受診し続けたにもかかわらず「やれることはない」と言われたことは、確かに精神的なショックも大きく、そのこと自体がS様のストレスになっていらしたのではないかと感じました。



しかし、このことを別の視点から見ると、歯(骨)の問題ではない、と歯科医師の方が太鼓判を押した、と、捉えることもできます



「噛む」という動作は、上下の歯を合わせて食べ物をすり潰したり、噛みきったりすることです。

この動きができるのは、下顎を動かす筋肉の働きによるものです。


下顎を上顎の方向へ、筋肉によって引きつけることで「噛む」うごきが始まるからです。




その筋肉が常に縮こまって硬くなっている状態、すなわち、コリが強い状態が、強い噛みしめの原因になることをご説明しました。


そこで噛みしめに関わる筋肉・側頭筋を動かしてもらい、左右の筋肉のコリの強さを比較しました。



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側頭筋の筋肉は、頭の側面からコメカミに向かって扇形になり、頬骨の下をくぐって下顎に付いています。扇の要(かなめ)に当たるところ、コメカミの部分で左右の筋肉のコリを比較しました。


すると、噛みしめたときの筋肉が左右共にあまり動いていない(伸び縮みせず硬い)ことが分かりました。さらに、噛みしめをゆるめた後も、コメカミ部分が硬く張っていました。


また、ゆっくり口を大きく開けて、その後再びゆっくり口を閉じるよう動かすと、下顎が左右に揺れながら開いたり閉じたりする動き(フラつき)が見られました。


下顎に付いている左右の筋肉のバランスが崩れ、コリのために硬くなって口の開閉にともなう筋肉の伸び縮みが左右同時にできなくなっていることが分かりました。



このことから、側頭筋が極度に縮こまり、つねに噛みしめる動きを続けようとしている状態で、コリがとても強いことが分かりました。


「噛む」ための筋肉はいくつかあって、解剖学などの専門書を調べると、「咀嚼筋(そしゃくきん)」として顎を中心にいくつかの筋肉が並んでいます。


しかし、実際には食事をする動作を観察すると「咀嚼筋」だけを動かしているわけではありません。

「食べる」動作には首や肩、頭全体の筋肉も関わっています。


そこで、側頭筋を中心とした、頭全体の引きつれ感やコリも含め、全体のバランスをとりながら筋肉をゆるめていく鍼灸治療を行いました。


翌週、2回目の来院では「鍼灸治療の翌日から、朝起きたときに顎の痛みがなくて、飲み会にも参加しちゃいました!」とご報告いただき、引き続き噛みしめをゆるめるための鍼灸治療を行いました。


週1回の施術を1ヶ月半続けた後「時々マウスピースをするのを忘れて眠れるようになって、セラミックの歯が割れていないことにも気が付きました!」とのこと。


そして、強い噛みしめと歯ぎしりの心配がなくなったことから、セラミックより強度の高いジルコニア(1本7万円ほど)に変更したとのことでした。


3か月後にはマウスピースをせずに毎日眠るようになり、その後は噛みしめや歯ぎしりに悩むことはなくなったとのこと。




治療の振り返り・院長より


噛みしめと歯ぎしりによる顎の痛みで悩まれた時期と重なるように、会社員をされながら休日にアルバイトもされていたS様。


「いつの間にか無理することが当たり前になって、心身共にリラックスできなくなって強い噛みしめと歯ぎしりが現れたのかも・・・」と、治療中にお話してくださいました。


長期間にわたり、マウスピースの買い替えと、セラミックの歯の入れ替えをし続け、その後、歯科医師から「もう、うちでやれることは何もない!」と言われたことは本当にショックだったと思います。



しかし、S様とご一緒に、その意見を受け入れ、別の視点からみることで「歯の問題ではなく、噛むための筋肉のコリの問題では?」という発想を生むことができました。


そして香庵の鍼灸治療のご提案をS様が受けられ、施術に専念していただいたからこそ、噛みしめと歯ぎしりによる顎の痛みの鍼灸治療の結果が出せたのだと思います。


その後も定期的に来院されるS様ですが、噛みしめと歯ぎしりによる顎の痛みの症状は再発することはないそうです。



「大好きなミュージシャンがCMしてるハンバーガーを食べに行っちゃいました!」と、お食事なども楽しんでいらっしゃるご報告を受けるようになり、私もうれしく思います。



噛みしめと歯ぎしりによる顎の痛みの鍼灸治療について、後日、S様がおっしゃった言葉。


”嫌なことをがんばるために” 楽しくワクワクすることをする、のではなく、

”自分の興味の赴くままに” 楽しくワクワクすることを、ただただ、満喫する、って大事~!(笑)




その時の活き活きとされた表情が、とても印象的でステキでした!本当にその通りですよね!




いつもご利用ありがとうございます。





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