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噛み締めの治し方。噛みしめが原因の腰痛を約2ヶ月で改善(噛みしめ改善事例2)60代男性 (五反田 鍼灸院)

  • 2020年3月2日
  • 読了時間: 6分

更新日:2020年4月12日


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症状について



慢性腰痛のため定期的に来院されていらっしゃるA様。

芸能関係のお仕事で緊張感の高い毎日を送られており、鍼灸治療と指圧をプラスされたコースで症状改善とリラックス効果を兼ねた施術をご依頼いただいております。




香庵の診断・分析



腰痛のために腰全体が重く鈍い痛みがあり、仰向けで足を伸ばしているのがツラいとのことでした。

膝を曲げると背中や腰がリラックスできるので、タオルを折り畳んだ簡易枕を作ったものをひざ下に入れて仰向けで休んでいただきました。


膝下に簡易枕を入れた段階で腰の重く鈍い痛みは感じなくなりリラックスしたのを確かめた後、A様の表情を観察すると、口元が「への字」になるほどチカラが入っているのが分かりました。




1. 表情から全身の筋肉バランスを読み解く

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電車の中で老若男女問わず、スマートフォンなどの機器を扱っている時の口元が「への字」になっている方が多いです。でも、「噛みしめ」や姿勢の乱れ、老け顔(!)などにも「への字口」は影響してきます。「への字口」になってないか、時々セルフチェックすることをお勧めします!






これらの筋肉は、表情を作るため、皮ふについている筋肉で「顔面筋」というグループの一部です。

しかし、表情を作るときには感情が伴い、感情は全身の筋肉バランスにも影響を及ぼします。


A様の口元は、無意識に「への字口」になってましたが、それは同時に無意識に全身がリラックスしにくくなっていることを示していました。





2. 「噛みしめ」の症状から腰痛を読み解く



このとき予想されたのは、下の歯が上の歯に当たって「噛みしめ」の状態が常に起きている可能性があるということでした。


それを確かめるために、噛みしめに関わる側頭筋を動かしてもらい、左右の筋肉のコリの強さを比較しました。

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側頭筋の筋肉は、頭の側面からコメカミに向かって扇形になり、頬骨の下をくぐって下顎に付いています。扇の要(かなめ)に当たるところ、コメカミの部分で左右の筋肉のコリを比較しました。


すると、噛みしめたときの筋肉が左に比べて右側の方があまり動いていない(伸び縮みせず硬い)ことが分かりました。


また、ゆっくり口を大きく開けて、その後再びゆっくり口を閉じるよう動かすと、下顎が左右に揺れながら開いたり閉じたりする動き(フラつき)が見られました。


左右の側頭筋の筋バランスが崩れ、口の開閉が左右同時にできなくなっていることが分かりました。



また、本来は頭を動かさなくても、口を開けることはできるのですが、A様にとっては顔を上に向けるようなしぐさをしないと、口が開きにくいとのことでした。



とくに今回のように顔を上に向けないと口を開けにくいとおっしゃる場合、側頭筋だけでなく後頭部のコリがとても強く、首筋まで張っていることもあります。




後頭部のコリが強いと、首の骨をつっぱらせて姿勢が前のめりになりやすくなります。



約5kgほどあると言われる頭部の重さが、からだにとって負荷の少ない姿勢での重心からズレるため、首から肩、背中から腰への筋肉が張って、頭の重さのズレ(前のめりの姿勢)をカバーしようとすることで、腰痛が現れたのではないかと分析しました。




施術内容と経過



そこで噛みしめに関わる筋肉がゆるむことで、腰の筋肉の硬さやつっぱり感にどんな変化があるかを観察しながら鍼灸治療を行いました。


仰向けで左右の側頭筋の硬さの違いを考慮しながら、左右の側頭筋の筋肉をゆるめると同時に、首や肩のコリにもアプローチすることで、頭全体をリラックスさせられるような鍼灸治療をおこないました。




うつ伏せでは、腰痛の「ウエストの後ろから腰へかけてのエリア」を触診して痛みの場所をチェック。


後頭部を触診すると頭皮がプヨプヨとして血行不良による「むくみ」の状態になっていました。

後頭部に血流を促すための鍼治療と後頭部から肩の強いコリをゆるめる鍼灸治療を行いました。



頭部周囲への鍼灸治療のあと、腰痛のエリアを再び触診したところ、腰への鍼や灸の刺激を一切行っていないにもかかわらず、腰全体の筋肉がゆるんで弾力がでていました。





A様にも痛みを確認していただくと「もう、痛みがなくなった・・・というか、仰向けの時から結構ゆるんできたな、という実感があった。」と言われました。



こうして10日に1回、約2ヶ月の鍼灸治療で「噛みしめ」による腰痛を改善することができました。






治療の振り返り・院長より




今回の鍼灸治療では、腰痛のための鍼灸治療を一切行うことなく痛みがなくなったという結果が出ました。ポイントは「噛みしめ」による頭全体の筋肉のコリをゆるめることでした。



口の中は、食べ物などが何も入っていないとき、唇を閉じていても上下の奥歯はかすかに空いているのが正常な状態とされています。リラックスしている状態なのですね。



しかし、上下の歯がくっついた瞬間「噛んでいる」という情報が脳へ伝わるのだそうです。

脳からは、側頭筋を始めとする「噛む」ことに関わる筋肉群に「噛みなさい」と命令が出て、筋肉はその命令に従って「噛もう」とスタンバイするのだそうです。




A様は、とくに「噛みしめ」に悩まれていらっしゃるわけではありませんでした。

しかし、口元の表情筋がつねに緊張して奥歯の上下がかすかに合わさることで「噛みしめ」の症状が現れていました。



そして、「噛みしめ」によって、腰痛を起こされていました。

一見、顎の症状とはまったく関係なさそうな症状を引き起こしていたのです。




「噛みしめ」を改善する鍼灸治療を集中的におこなった約2ヶ月の間、毎回、A様が仰向けでの鍼灸治療後、しばらく休んでいただく時間があるのですが、その時に熟睡されていらっしゃいました。



これは鍼の刺激の特徴です。

からだにとって好ましい鍼刺激を受けると、その瞬間からからだがゆるんで眠くなるという反応が起きます。ほかにも、お腹がグルグル鳴り始めたり、全身がポカポカ温かくなったりすることもあります。



A様のからだが鍼灸の刺激を”好ましいもの”としてしっかり吸収した結果、A様にはご自身の回復力が高まり「痛みがなくなった」と感じられたのだと思います。



「全身はからだの一部(パーツ)につながっていて、からだの一部(パーツ)の不調は全身の不調へ影響する」という東洋医学の考え方をもとにした鍼灸治療が功を奏したケースでした。



A様はその後「噛みしめ」による腰痛の症状が現れなくなったということで、よかったです!

引き続き、定期的な鍼灸治療と指圧の組み合わせをフル活用しながら、全身のバランスを整えて参りましょう!




またのご利用をおまちしております。






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