頚椎症と診断された右側の首,肩,腕の痛み改善事例/30代女性(五反田 鍼灸院)



おからだのメンテナンスで定期的に来院される30代女性I様。


幼稚園に通うお子さんの送り迎えに自転車を使っているそうです。




お子さんを自転車の後ろの席に乗せている時に自転車が危うく倒れそうになり、慌てて力任せに自転車を引き寄せた瞬間、右腕に激痛が走ったそうです。




右の首から腕にかけて痛みがあり、整形外科でレントゲン診断により頸椎症と診断されました。





症状について





腕の激痛は一時的なものだと思い、数日様子を見たものの激痛が続き、さらに右の首から腕にかけて痛みが広がって整形外科を受診され「頸椎症」と診断されました。




頚椎症の対処方法として首の牽引と痛み止めの薬があると言われたとのこと。




しかし、激痛があるのに牽引しても「あまり効かないかも......」と思ったそうです。

服薬については、すでに別の症状で通院している病院で痛み止めを処方されているのでなにも処置を受けないまま帰ってきたとのことでした。





動かすと痛いうえに、じっとしていても痛みを感じるとのこと。




2週間ほど痛みが続いていて夜中もあまり眠れないのと「ずっとこのまま治らなかったらどうしよう…」と不安感が強くなったとのこと。






香庵の診断・分析





整形外科では「頚椎症」と診断された、という I 様でした。

でも実はその診断名はザックリとした総称でしかなく、ハッキリとした原因や痛みの状態を説明されていない状態でした。





頚椎症と診断された方へ

頚椎症と診断されたとき知っておきたいこと



整形外科を受診されて「頚椎症」と診断されたという方からお問合せやご相談をよくいただきます。




でも、皆さまにお伺いするとご自身の頚椎症の症状について「あまり詳しく説明を受けないまま帰ってきた」というケースがとても多いんです。




なかには「首が痛いから頚椎の痛みで頚椎症・・・?」と認識されている方もいらっしゃいました。





じつは首の痛みと頚椎症はまったく同じ、ではない ........んです。

(頚椎症になった結果、首の痛みが起きることはあるのですが.....)




でもそんなこと、ちゃんと説明を受けないと分からないですよね☆

レントゲンまたはMRIなどの画像で専門的な診断ができる方なら説明できると思うんですが、残念ながらちゃんと説明してもらえなかったという方のほうが多いようです。




頚椎症にはパターンがあって、原因や対処方法など違います。

症状によってはQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)に大きく影響してくることもあるので、その見極めも必要です。




症状をザックリと大きく捉えることもよいのですが、その後はご自身の症状に適した対処方法を知って医療機関で早めにケアすることが大事なのではないかなと思います。




ここで頚椎症についてご紹介しますね。



頚椎症とは




首の骨(頚椎:けいつい)は7つの小さな背骨のパーツが縦に7つ重なっています。



頚椎が加齢や椎間板の変性により首の痛みなどの症状が現れたものを総称して「頚椎症」といいます。




頚椎症は、大きく2つに分けられます。

頚椎症性脊髄症頚椎症性神経根症です。



疾病分類上では同一疾患として扱われることが多いようですが、臨床的に見ると治療方法も鍼灸の適応という点でも違います。




1.頚椎症性脊髄症




原因

頚椎と頚椎の間のクッション的な役割をしているとされる椎間板が変形して骨がとげ状(骨棘:こつきょく)になったり、頸椎周りのじん帯が厚く硬くなることで脊髄が圧迫されおきる症状です。


しびれ感が多く出ると言われています。

脊髄が圧迫されているため腕だけではなく脚の方へもしびれ感が現れることがあり、この点が首・上肢(腕)痛と違う点です。


運動麻痺も特徴的症状です。

握力低下や歩行障害などが現れたときは要注意です。


巧緻機能障害 手先の細やかな作業がしにくくなります。

ボタンをはめる、字を書く、ネクタイを結ぶ、箸やスプーンが上手く使えないなど。首・上肢(腕)痛でもわずかに現れることもありますが、頚椎症性脊髄症のケースでは顕著に見られます。


・膀胱・直腸障害

排尿開始の遅延、残尿感、頻尿、便秘、また進行した場合は尿閉、尿失禁などの症状が現れます。


・首の痛み

首のうしろ側に痛みが出ます。

首がうつむいた姿勢になるとピリッとした電気が走ったような痛みが両脚または一方の脚に感じることもあります。






2.頚椎症性神経根症




・首、肩、手指にかけて痛みやしびれ、力が入りにくいなどの症状が片側に現れることが多いです。



・頚椎から首、肩、腕へいく神経が頚椎に圧迫され痛みやしびれとなる症状です。



・神経が圧迫される原因としては頚椎の変性(椎間板ヘルニア、骨棘形成)など首の骨が原因と言われています。



番外編 レントゲンに写らない「頚椎症」とは





レントゲンに写らない、つまり頚椎の変性(椎間板ヘルニア、骨棘形成)など首の骨が原因ではないけど、整形外科を受診して「頚椎症」と診断名をつけられるケースがあります。




・コリが強くなり神経を圧迫することで症状が起きることがあります。




現代ではパソコンや携帯電話の使用など長時間のうつむき姿勢などにより首肩周りの筋肉が疲労して弾力を失くし硬くなった筋肉が神経を圧迫することも頚椎症と診断される原因の1つです。




ただし病院では「コリが原因で頚椎症」「コリが神経を圧迫して頚椎症」などと説明されることはありません。




それは整形外科(西洋医学)では、コリは病気ではない、コリというのは無い、という立場にあるからです。




そのため首の周囲のしつこくて硬い筋肉のコリが原因で首の痛みや肩、腕へのしびれ感や痛みが現れている場合は、レントゲンを撮っても頚椎そのものには変形が見られない、というケースがあります。




しかし、病院では診断名を付けなければいけないため「頚椎症」と診断される*ことがあります。





*私が鍼灸師になる前、坐骨神経痛でお世話になった整形外科の先生から聞いた話です。


「あなたの症状はコリが強い腰痛だから鍼灸院とかに行った方がいいんだけどね。こんなこと医師の立場からは(いろいろ大人の事情があって)ハッキリ言えないんだよね。」と・・・




私の目を見て、ハッキリおっしゃっていました(笑)

大田区の某整形外科の先生、元気かな~♪ って今でも時々思い出しちゃうエピソードです(ノ´∀`*)







このような「頚椎症」の分類から今回の I 様の症状については、筋肉が縮こまって硬くなり強いコリになった結果、首、肩、腕にかけての神経が圧迫されて痛みが起きた「頚椎症」ではないかと分析しました。







施術内容と経過





仰向けの状態で東洋医学の診断方法である脈診と腹診から「いろいろなことに気を使い疲れがたまった上に筋肉の疲労が起きた状態」が現れていました。




仰向けでラクな姿勢をとっても腕の痛みもあり全身が緊張していて力が抜けにくくなっていました。




脈診・腹診の結果から全身の筋肉がゆるみやすくなるツボを1つ選択して鍼をしました。

鍼は皮ふに対して1mm未満の深さ(浅さ?)で行いました。



全身の力が抜けてくるのを確認して、首の状態をチェックしました。




首の後ろで首と頭の境目の関節部に強ばりがあり、ほとんど動かない状態でした。

首の骨も1つずつ動きを診ていくと硬直してまるで1本の棒のような状態になっていました。




首と頭の境目の関節部をゆるめるツボを1つ選択して鍼をしました。



首と頭の境目の関節部が緩んだことを確認して、首の骨も1つずつ動きを取り戻せるようにツボをそれぞれ選択して鍼をしました。




頸椎の動きの滑らかさを取り戻せたことを確認しました。




うつ伏せでは頸椎の際に残っていたコリをさらにゆるめていきました。

特に右側の首と肩の境目で頸椎の際に硬いコリが腕の痛みの原因となっていました。




再び仰向けになっていただくと、首肩周りの力が抜けてラクに動かすことができるようになりました。

動かないでじっとしていても感じていた首から肩にかけての痛みは消失していました。




腕を動かしてみても痛みがない、とのことで施術を終了しました。






治療の振り返り・院長より





頸椎症と診断された背景をお伺いして感じたことがありました。




I様の元気エネルギーが枯渇しかかっている時に自転車のことがあり、おからだがストレスや疲労に耐えきれなくなった結果、頸椎症という形で症状が現れたのではないかということでした。




心とからだは意外とつながっていて東洋医学では「心身一如」といわれます。

心の元気メモリが少なくなってくると、おからだに何かしらの症状を現すことがあります。




ストレスや疲労が重なり極度に達すると、何かのキッカケや刺激に対してからだが過剰に反応して痛みなどの症状を発することもあるようです。




普段なら少し痛みを感じたとしても回復力がしっかり働いてくれますが、元気メモリの残量が少ないと回復しづらくなるのはこんな時なんですよね。




頸椎症と診断され痛みが続いて不安になられていたI様でしたが、施術後には笑顔を取り戻していただけました(=´∀`)人(´∀`=)




おからだのケアを通してI様のお気持ちとおからだがゆったりとリラックスできる場所として、今後も香庵でのメンテナンス・タイムを過ごしていただけたら嬉しいですね!




I様、次回のご予約日にまたお待ちいたしております!






いつもご利用ありがとうございます。




五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

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