
症状について
初めてお問い合わせをいただいた40代女性 主婦業N様。
喉に何か小さなものが詰まった感覚がいつもしていて、息が苦しいとのこと。
病院で内科を受診したところ、「ストレスです」と診断され、漢方薬の半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を処方されたとのこと。
漢方薬の半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を2週間ほど服用し続けているが、効果をあまり感じない。
このまま続けていても効果がないんだったら他に何かケアの方法がないかと思われたそうです。
そこでインターネット検索をしていたところ、香庵を見つけてくださったとのこと。
五反田、大崎駅界隈には多くの鍼灸院がひしめく中、香庵を選んでくださってありがとうございますo(^▽^)o
香庵の診断・分析
喉のつまり感を感じている方のお身体には特徴的なサインが現れます。
そのサインは、2つ。
・肩がベッドから浮き上がっていること。
・ウエストの後ろがベッドから浮き上がっていること。
仰向けになって全身のチカラを抜いていただいた状態だとチェックしやすいです。
原因は、筋肉が長期間、持続的に縮こまり硬くなったまま強いコリとなり、ゆるめなくなってしまったから。
また、左右の筋肉のコリ具合に差があると、末端である足の踵(かかと)を揃えてもズレています。
骨盤がズレているのではなく、全身のバランスの乱れが末端にひずみとなって現れたということです。
喉のつまり感を感じているN様のおからだの状態をチェックしたところ、特徴的なサインがはっきり現れていました。
施術内容と経過
脈診をしてみると、
・筋肉のコリが強すぎて血液が流れにくい
・眠りが浅い・起床時に疲れを感じる
・常に頭の中で何かを考えてるけどまとまらない
・常に家族や他人に気をつかっている
・気を使う割には感謝されない
・常にイライラ感があり落ち着かない
…など、おからだ様(心とからだの総称)からのシグナルが伝わってきました。
N様にも脈診で読み取ったおからだ様からのメッセージをお伝えすると「・・・当たってます(苦笑)」とのこと( ̄▽ ̄;)
本来のN様のプレーンなおからだ様に戻っていただくために、ツボを1つ選択しました。
皮ふに接するくらいの浅い刺激で鍼をしました。
今回、鍼灸治療が人生初のN様でしたが、
「いつ鍼するんですか?え?もう鍼したんですか?わからなかった…全然痛くないんですけど〜!」とのことでした。
鍼は痛いんじゃないか…、でも喉のつまり感のツラさを取るためなら痛くてもガマンしなきゃ…!(>_<)
と、相当の覚悟で臨んだ初めての鍼灸治療だったそうです(^_^;)
お身体がリラックスすることで、心も伸びやかにゆるんできます。イメージと良い意味で違っていたとのことでしたので、良かったです!(笑)
首や肩まわりも強いコリで筋肉が硬くなっていて、喉の詰まり感や息苦しさの原因になっていたので、それらをゆるめるツボに鍼をしました。
鍼は手首や足首まわりのツボに、皮ふに接するくらいの浅い刺激で行いました。
ターゲット(首や肩まわり)に対して、遠隔操作のようにツボを使うことで、穏やかに軽い刺激でもしっかりと作用します。
また、ツボは全身に分布していますが、手足に存在するツボは、その中でも作用・効果の高い、特別なパワーを持っています。いきなりターゲットに鍼をするよりも、体幹から遠いところへの優しい刺激からスタートする香庵の鍼灸治療は、初めての鍼灸治療でもリラックスしながら受けていただくことができました。
うつ伏せ姿勢で背中の状態をチェックしました。
首と肩の境目は、特にコリが強すぎて、皮ふでさえ突っ張っているような緊張状態でした。
とくに喉の詰まり感を感じる方にとって、首と肩の境目に強いコリをゆるめていくことは重要なポイントです。
背中全体のバランスを見ながら鍼をして、温かさを感じられる優しい刺激のお灸でリラックス効果を高めていきました。
首と肩の境目がふにゃふにゃに柔らかくなり、お背中全体の筋肉も柔らかく弾力性を取り戻しました。
再び仰向けになっていただき、お身体がリラックスして呼吸がしやすい姿勢も確認し、施術を終了しました。
治療の振り返り・院長より
コロナ禍になり、旦那さまの在宅勤務やライフイベントの大きな変化などが一気に重なるなど、気持ち的な逃げ場がなくなっていたというN様。
お身体の緊張状態が続くことは心地良くないことなので、心のあり方にも影響して心理的なストレスにもなりがちです。
喉のつまり感は「息ができなくなるんじゃないか…」という不安感も起こしやすいです。
原因となる強いコリをゆるめられてよかったです!
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は漢方薬の中でも喉のつまり感にお悩みの方が良く処方されるお薬です。N様にとって2週間服用しても効果を感じなかったとのご相談もいただきましたが、お身体の強いコリ、特に首や肩周辺に強いコリがあることで、せっかく服用する漢方薬の効果を感じにくくなっていた可能性がありました。
お身体の外側からコリをゆるめるメンテナンスとお身体の内側から整えるメンテナンス。
その両方のバランスを上手にとりながら、体調を整えていかれることがN様にとって望ましいのではないかというご提案もさせていただきました。
このような緊張状態を早くゆるめて体調を整えていきたいというご本人のご希望もあり、次回のご予約もいただきました。
N様本来の伸びやかなお身体を取り戻すサポートができますこと、次回も楽しみにしております!
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号
五反田駅をご利用の方
JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)