【本日の目次】
やるべきことが多すぎる人の特徴
やるべきことが多すぎて時間がない、という方からお身体の不調のご相談をいただくことがあります。
残業や休日出勤までしても量が多くて終わらないので職場のほかの人に仕事を振り分けたくても、スキルの問題や担当分野ではなかったり、時短で帰宅する人もいるなどの理由から、結局、自分1人で仕事をこなさなければならないようです。
このような方は、仕事が丁寧で完璧にこなすチカラがある真面目さんタイプが多いので、がんばればできてしまう...んですよね。
でも、その繰り返しが長期にわたると、やるべきことが多くなりすぎて時間が無くなることも出てきます。
しかも常に「やるべきこと」を考えているため「ぼーっとする」ことがなく休めなくなってしまいます。
気を張り詰めて戦いモードにスイッチオン!になり続けた心とからだは、コリや痛み、疲労が取れないなどの症状を現して「休んでよ~!(>_<)」のサインを出し始めます。
そのサインは最初は気づかないくらい小さなサインで現れます。そのため「やるべきこと」が多すぎる人にとって、目の前のタスクをこなすことが重要なのでほとんど気づかれません☆
そこで心とからだは、コリや痛み、疲労が取れないなどの症状の範囲を広く、症状のレベルも強く、症状が現れる時間も長くして「休んでよぉ~っ!(>_<)」のサインを出すようになってしまいます。
ところが、すでに「やるべきこと」が多すぎて時間がない人にとって、「休むための時間」は、今やるべきことを中断して「休む」をやらなければいけないことになってしまいます☆
休んでる間は仕事が1つも進んでいない状態になるので「休む」ことが時間の無駄のように感じてしまいます。
そのうち、コリや痛み、疲労が取れない状態がツラくなっておからだの不調に日々悩まされる...という方も多いようです。
そこで今回は、
「やるべきこと」が多すぎて時間がない・・・
コリや痛み、疲れが取れなくて、からだに不調を感じている・・・
仕事のパフォーマンスが上がらなくて困る・・・
休むことが時間の無駄のように感じる・・・
休もうとすると仕事のことを考えて休めない・・・
...とお悩みの方へ、コリや痛み、疲れが取れないときの対処法を2ステップでご紹介します。
がんばる人が休めない理由
スポーツ選手が毎日練習を繰り返してパフォーマンスを上げていくように、職人さんが同じ作業を積み重ねて匠の技を身につけるように、1つのことに全エネルギーを集中させ続けることで、技は磨かれエネルギーは高まっていきます。
それと同じように、何かを一生懸命にがんばっている方は、1つのことに全エネルギーを集中させることで「がんばる」のクオリティが上がります。
「がんばること」で得られるものは、成果とか生産性のあるものなど、目に見えるカタチになるものが多いです。
結果が目に見えると、がんばることって楽しくなったり、誰かの役に立ってるうれしい気持ち、誇らしい気持ちなどを感じやすいです。
そこで、さらに日々「がんばる」を繰り返すことで、ますます「がんばってることに全エネルギーを集中させるチカラ」がパワーアップしていきます。
望む望まないに関わらず、がんばることが得意分野として磨かれていくのですね。
そうすると、真逆のエネルギーを出す練習をする回数が相対的に少なくなるんですよね。
つまり、1つのことに全エネルギーを集中させるのが得意な方にとって、ぼーっとすることは真逆のエネルギーなのです。
ぼーっとすることで何を得ているのか、ぼーっとする時間をどう処理したらいいのかわからない…と感じてしまいやすいものです。
「ぼーっとできない」「ぼーっとするのが苦手」「無駄なことしてるように感じる」というのも、当然のことなのかもしれないなぁ、と思います。
とはいえ、身体にコリや痛み、疲労感などの不調が現れるほど1つのことに全エネルギーを集中させてしまうのは、エネルギーを向けるパワーバランスが偏りすぎている状態です。
このパワーバランスの偏りを改善する方法はあるのでしょうか…?
ぼーっとできないことで悩む人が多い理由
1つのことに全エネルギーを集中させるのが得意な方にとって、ぼーっとすることは苦手な方が多いです。
そもそもぼーっとできないことで、なぜ悩む人が多いのでしょうか。
その理由は、全エネルギーを集中させることとは真逆のエネルギーを出すことになるため、慣れていないから、ということもあります。
じゃぁ、ぼーっとする練習をすればいいのでしょうか。
そのような"練習"はまったく魅力的じゃないと思います(笑)
っていうか、むしろ「そんな無駄な時間を使ってる暇はないっ!」と感じてしまうと思います。
本当の理由は「休むことへの罪悪感」があるのではないかと思います。
何も成果を出さない、なにも生産していない、役に立つことをしていない状態って、落ち着かない…。
一生懸命がんばってる方は休みません☆しかも、それが「普通のこと」と感じているケースが多いです。
本当にいつもがんばってるし、いつも考えてるし、心身ともにリラックスして休む時間が極端に少ない方が多いんです。
「ぼーっとすることが苦手」とは、つまり、「すべて開放して休むことが苦手」な人なのかもしれません。
効率よく「休む」ための2つのステップ
ここからは「効率よくリラックスして休む」ための2つのステップをご紹介します。
実は、ぼーっとする=休むのが苦手な方には、何かを一生懸命にがんばってきた経験を使っていくオススメの方法があります。
それには、2つのステップがあります。
1.今までがんばってきたことを振り返ること。
2.よくここまでやってきたな〜〜〜自分っ!ってしみじみ思うこと。
それぞれのステップについて解説しますね。
1.今までがんばってきたことを振り返ること。
じつは、1つのことに全エネルギーを集中させるのが得意な方は、次!次!って未来のことへ意識を向けることも得意だったりします。
振り返ることは、文字通り未来とは逆の過去のことへ意識を向けていくことになります。
しかも、過去の「自分ががんばってきたこと」を思い出すから、その時の風景を眺めるような感覚もあったりするんですよね。
どこかの庭園に行って休んだりしなくても、過去を振り返ることで見えてくる景色が溢れてくるのではないかと思います。
人生の中で味わってきたドラマには、辛かった体験もあるかもしれないけれど、だからこそ奮起してがんばってきたオリジナルストーリーがあるはずです。
がんばってきた方は、いくつものがんばっていたシーンが心のストックとして心の中にしまってあるはずです。その1つ1つを珠玉のストーリーとして振り返ってみる、という時間は、とても大事なステップです。
2.よくここまでやってきたな〜〜〜自分っ!ってしみじみ思うこと。
がんばってこられたオリジナルストーリーを振り返ってみたとき、何年前のことを思い出したでしょうか。
1番に思い出されることって、どんなことでしょうか。
・経験したことのない難しい問題に必死で対処したときのこと、
・暗中模索の中、突き進んだこと、
・先が見えないけどもがきながらベストを尽くしたこと…
過ぎ去ってみた今となっては「あんなこともあったなぁ〜」って思い出すことも、
あの経験があったから、
あの時、あの選択をしたから、
あの行動力があったから、
過去の自分自身に今の自分が支えられてるんだなぁ〜〜〜…って考えると、
いやぁ〜ホント、がんばったよね〜〜〜自分っ!
…って、しみじみ、そして密かに(笑)ちょっとくらい思ってもいいのではないでしょうか(^-^)
一生懸命がんばってこられた方は、意外とそのことをご自身で「認めないっ!」という傾向があるみたいです。
「いや、まだまだできたはずっ!」「何のこれしきっ!」…と感じる方も。
でも、誰にも知られずに密かに「がんばったよね〜〜〜自分っ!」って思うくらい、いいじゃないですかっ!(笑)
しかも、過去の自分って、今の自分からしたら「年下の子」ですよね。
今現在のご自身から一生懸命がんばっている年下の子に向けて「よくやってるね〜!がんばったね〜!」って何気なく声かけしたら、その振り返った「年下の子」って...
それ、過去の自分でしたっ⭐︎(〃ω〃)←Σ੧(❛ ∀ ❛✿)
まずはそれくらいの感じでもいいと思うんです。
がんばってきたご自身のこと、ねぎらってあげてほしいな、と思います♪
これまでがんばって紡いできた人生のストーリーをねぎらうことで、ふっとチカラが抜けて休む時間の深さが変化します。
がんばる人って、がんばるエネルギーがそもそもある人というケースもありますが、誰かに喜んでほしい、という優しい気持ちから一生懸命がんばっている人も多いです。
意外と、その喜んでほしい「誰か」の中に、自分自身は入ってなった...かも...(´・ω・`)って、あとから気づいた、という方が多いです
ぜひ休む時間をエネルギーチャージとともに味わって、自分自身の心とからだも喜ばせてあげてほしいな、と思います(*´▽`*)
「やるべきこと」が多すぎて休めない人のための鍼灸治療
香庵には「休むのが苦手」タイプさんからのお身体ケアのご依頼をいただくことがよくあります。
鍼灸治療で症状を改善していくのですが、同時に「効率よくリラックスして休むための2つのステップ」を使って心をゆるめていくケアも行っています。
実際の鍼灸治療中は、ステップ1、ステップ2それぞれをもう少し具体的に丁寧に進めていきます。
…というと、なんだか心理カウンセリングみたいですが、あくまでも鍼灸治療がメインですヽ(*^ω^*)
鍼やお灸の優しい刺激でコリをゆるめることで、ふっとチカラが抜けやすくなります。
それだけでもリラックス効果を引き出すことができるので、そのまま深い眠りに入る方もいらっしゃいます。
だから「効率よくリラックスして休むための2つのステップ」を必ずやらなくちゃダメ!というわけではなく、その時のおからだの状態に合うメンテナンスを受けていただけることが1番大事なんじゃないかなぁと思います。
リラックスしてぼーっとするくらい休めるか休めないか、という問題ではなく、そもそも、ぼーっとすることに抵抗感がありすぎて、リラックスして休めない...(´・ω・`)
その結果、おからだに不調が現れる...というお悩みを改善することが目的なのですから♪(*´▽`*)
鍼灸治療という限られた時間の中ではありますが、心とからだが共にリラックスしてリフレッシュできる充実したお時間を過ごしていただきたいです。
心とからだがエネルギーのバランスの偏りから、ふわっと抜け出して柔らかで軽やかなコンディションを取り戻していただけたらうれしいな、と思います。
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について
当院の院長、加藤は国家資格を取得しております
・鍼師(2000年~)・灸師(2000年~)・あん摩マッサージ指圧師(2000年~)
また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。
場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号
五反田駅をご利用の方
JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)