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ぎっくり腰はもぅ、イヤだ~!腰痛なしで無事に1年経過された方の症例/50代女性(五反田 鍼灸院)





【本日の目次】





ぎっくり腰はもう、イヤだ~!





毎年必ず1回はヒドイ腰痛、または、ぎっくり腰になる...

でも、私の人生では「それが当たり前」なんだと思ってます...



だけど...もう、ぎっくり腰になるのはイヤだ~!




そう言って1年前にお問い合わせいただいた50代女性のK様。



先日の来院で、1年と7日が経過されました。




腰痛なしの1年間を無事に過ごすことができました~!







腰痛症状は40代以上で2800万人!





2年に1度行われる厚生労働省の国民生活基礎調査では、腰痛は最も多い症状であるという結果が出ています。



40歳以上の約2800万人が腰痛保有者というデータがあり、腰痛は日本人にとって、もはや国民病ともいえる症状なんですね。




労働で起こる腰痛(職業性腰痛)による医療費は、年間約280億円もかかっているというデータがあり、腰痛による生産性の低下や腰痛が原因での休業や失業など生活の質への影響や社会的な影響も大きいことが分かっています。




香庵にも慢性腰痛・急性腰痛(ぎっくり腰)の治療のお問い合わせを多くいただいています。




皆さま、普段の日常生活の中で腰痛になった...と感じている方が多いと思うのですが、実は会社での長時間のパソコン作業や、重い荷物の持ち運び、子育て中のご家庭では、日々成長するお子さんの抱っこや前かがみ姿勢で行うことが多い育児全般などは「よくある光景」ですよね。




これらは避けては通れないけれど、そのせいで腰痛を起こすほど身体への負担が重なっている方が日本人には多いようです。




今回は、長年、ひどい腰痛でお悩みだった方が、1年間、鍼灸治療を受けていただく中で腰痛症状が改善されたという症例をシェアします。




腰痛にお悩みの方にとって、ご自身のおからだとの向き合い方によって予防やケアができることがあるという気づきになりましたらうれしいな、と思います!







症状について





20代の頃からの腰痛持ちだという50代女性K様。


年に1回以上、腰痛症状に悩まされているとのこと。


腰痛症状が起きると、1~2か月ほど強い痛みが続くそうです。




1か月前くらいにもひどい腰痛になった。

今はだいぶ落ち着いてはいるがまだ痛みが少し残るとのこと。





整形外科での診断では背骨にゆがみがあり、腰椎下部の椎間板が薄くなっているといわれたとのこと。


さらに、腰椎のカーブがあまりなくストレート気味でやや側弯気味と診断されたとのこと。



電気をあてたり、牽引したり、湿布や痛み止めと胃薬(痛み止めによる胃の荒れ防止)を処方されたが腰痛が改善されていくようには感じられなかったとのこと。



整体院には3年前に2~3回通ってはみたものの変化がなく行かなくなってしまった。


鍼灸院には6年前に数回受けたことがあるが、男性の鍼灸師に肌を見せるのに抵抗があったとのこと。




そんな背景をお持ちのK様。ある日インターネット検索で香庵のホームページを見つけてお問い合わせくださいました。





香庵へ初めて来院された日は、特に左の腰の痛みが強く感じているとのこと。

でも、日によって右の腰の痛みとして現れることもあるとのこと。







香庵の診断・分析






~腰痛治療の方向性で最初に共有したこと~




K様のように日によって痛みの位置が変化する方は、症状を伝えるときにためらってしまうことがあるかもしれません。



その理由は、正直にその日の状態を言ってしまうと、施術者から「どっちなんですか?」ってちょっと責められるような口調で言われないか、心配になったり、不安を感じられたりすることがあるからなんだと思います。



実際、香庵ではそのようなお悩みも多くお伺いしています。




でも、長期間にわたって腰痛症状にお悩みの方や、症状が古くなって身体の奥に筋肉疲労やコリが層となって堆積しているような方にとって、



・痛みの位置が右または左と、その日によって変化したように感じること


・右から左にかけて全体に鈍痛を感じること


・左右の背骨の際にしつこい重だるさと痛みを感じたりすること


・痛みの場所が特定できないけど腰の痛みをとにかく感じること


・腰が痛いけど自分で押して探しても痛みの場所がわかりづらいこと




これらはよくあることなんです。





鍼灸治療では、痛みが出ている場所「だけ」をターゲットにして鍼やお灸を行うということはありません。



その日、腰痛の痛みを感じている側(主症状)を中心に左右のバランスや浅い部分と深部の筋肉(筋層)の状態などをチェックしながら診断・治療を行っていきます。



毎回の鍼灸治療では、お身体のバランスを整える(全体)ことと、症状が現れている(部分)を重層的・多面的に診断・治療を行っていきます。




このような鍼灸治療と、痛み止めのお薬などを使った治療では治療後の感じ方に違いがあることもあるかもしれません。



もしかしたら痛み止め薬で痛みの感覚を感じなくさせる方が、一瞬は即効性があって症状が軽くなったように感じることもあるかもしれません。




でも、痛み止めのお薬をやめてしまったら...




症状の原因は変化していないので、結局また同じ症状で痛みがぶり返してくることを体験的に知っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。





鍼灸治療は、薬のような効き方はしないですが、その代わり、ご自身の本来の回復力を高めることで持続的に症状を緩和していくお身体づくりを目指していきます。



これが鍼灸治療は根本的に症状を改善させていく治療だといわれる理由です。






K様のように長年腰痛症状にお悩みの方で、しかも痛みを強く感じるという方にとって「症状が魔法のようにサッ!と消えてくれたらどんなにいいだろう~!」という気持ちもあるんじゃないかな、と思います。



鍼灸治療は、ご自身のおからだのバランスを整え、筋肉の疲労やコリをゆるめ、血流を促し、回復力を高めていく治療なので...



魔法のようにサッ!と痛みが消えて治った!ということはないかもしれないです。(夢のないこと言ってすみません☆)




でも、鍼灸治療は、ご自身のおからだと向き合いながら、ご自身のおからだのトリセツ(取扱説明書)をもっと知っていくことで腰痛症状が起きにくいお身体の環境を整えていくことができます。




その結果、K様が腰痛を起こしにくい環境や動き、ストレスとの向き合い方などK様だけのライフスタイルに合ったオリジナルの予防方法が身に付いていきやすいです。




鍼灸治療を受けていただく中で、K様が今まで腰痛を起こしていた「条件」があぶりだされて気づくこともあるかもしれません。




ぜひご自身のおからだとより仲良くできて、柔らかく軽やかに毎日を過ごせる方法を一緒に見つけてみましょう。




...というようなことを初診のカウンセリング時に腰痛症状の改善のための方向性として共有しました。




そして、この腰痛改善へ向けての方向性の共有が、ここから先1年と7日間にわたる鍼灸治療を受けていただく上でのK様のモチベーションを支えることになりました。








施術内容と経過





1年間、月2~4回のペースで31回来院されました。




前半14回の鍼灸治療では、腰椎の自然なカーブがあまりなく側弯気味と整形外科で診断されたところを中心に、周囲の筋肉をゆるめる治療を行いました。



その間には、K様がご自身のおからだと向き合うことで改めて気づくことも多かったようです。



・鍼灸治療の翌日、腰の痛みがしばらく強く感じたあとにラクになった、という日や、


・鍼灸治療の後2日間腰の痛みが続いたけれど、痛みが消えて回復した実感があった、という日や、


・来院された時点ですでに腰の痛みがほとんどなく、快適に過ごせている、という日がありました。






K様にとって、腰痛の原因と考えられるものとしては、



・K様の職場環境の空調の条件があまりよくなくて、身体が冷えてしまい血行不良で筋肉が硬くなりやすいこと。


・時差出勤でかなり朝早く起きなければならず、前の晩に緊張してしまい平日はゆっくり寝られないこと。


・会社の部署の人間関係で緊張すると腰痛症状が現れやすいことに気づいたこと。


・鼻炎があり、呼吸がしづらい症状がある(ストレスを感じやすくなる)ことに意識が向き耳鼻科での治療を始めたこと。


・会社の空調が寒すぎて首肩周りが縮こまってコリがツラく感じること。

(腰痛はすでにそんなにツラさを感じなくなってはいましたが、首肩周りがこれだけコリがツラいということは腰の筋肉にも何かしらの影響はあるのではないか...とご自身で気づかれた瞬間でした!)





後半17回の鍼灸治療では、すでにK様自身、腰痛の症状にはそれほど悩まれてはいませんでした。



その代わり、首肩コリの症状や胃腸の症状、お仕事の忙しさやストレスによる疲労感などの症状が気になるとのことでした。



腰痛治療を始めたばかりの時は、症状が軽くなったり、痛みが出たと思ったら消えたり、痛みが現れる場所が右や左と変化したりしたこともありました。



しかし、治療を重ねるごとに薄皮を1枚1枚はがしていくように症状が緩和されるのを実感されたようでした。安心感と回復力のはたらきの相乗効果で心の余裕が出てこられたのかな、と感じました。





K様ご本人は腰痛の自覚症状はないとのことだったのですが、この1年間、31回の鍼灸治療を通して、腰の部位のチェックで筋肉の疲労やコリ、左右の筋肉バランスの乱れなどを細かく診断して鍼灸治療は行っていきました。






~からだのエネルギー状態をチェックする方法・「腰」編~





東洋医学では、心とからだで機能するエネルギーの状態が身体の各パーツに表れると考えられています。



特に腰の部位には、エネルギーの意味として、



・姿勢を保って、精神的に安定するエネルギー


・細やかな作業を継続して行うエネルギー


・若々しいチカラを全身に巡らせるエネルギー


・全身をみずみずしく潤すエネルギー



...など、心とからだで機能するこれらのエネルギーが充分に働けているかどうかを表すところ、という意味があります。





K様は、早朝の時差出勤で、寒い室内(空調があまりよくない社内)での長時間のパソコン作業というライフスタイルでした。



これでは東洋医学的な腰の部位のエネルギーを過度に使いすぎて「痛み=腰痛」という症状となって現れやすくなる条件がそろっている、ということを意味します。





西洋医学的に腰の筋肉をゆるめながらも、東洋医学的な腰の部位が持つエネルギーを高める鍼灸の治療方法を使いながら腰痛治療と腰痛予防の治療を行っていきました。








治療の振り返り・院長より





ぎっくり腰になるのはもぅ、イヤだ~!



そう言って1年前にお問い合わせいただいたK様。




この1年と7日間、腰痛症状の改善に本気で取り組まれました。


この時間は、ご自身の心とからだ(おからだ様)と向き合う時間でもありました。


心とからだ(おからだ様)をもっと大事にしていく方法も見つけていただくこともできました。




ご自身のおからだの毎日の小さな変化に向き合いながらケアを続けられたK様の努力の成果がでたんだな~、としみじみ...(*'ω'*)




1年と7日目の鍼灸治療を始める前に、腰痛なしで過ごされた1年間のご無事をお祝いできたこと、本当にうれしい~♪




K様、おめでとうございます!ヾ(*´∀`*)ノヾ(*´∀`*)ノ





また1年、健やかに過ごせますようサポートできたらうれしいですね





いつもご利用ありがとうございます。





 

五反田の鍼灸院 香庵(かのん)について

当院の院長、加藤は国家資格を取得しております ・鍼師(2000年~) ・灸師(2000年~) ・あん摩マッサージ指圧師(2000年~) また、第43回日本伝統鍼灸学会学術大会、世界鍼灸学会連合会学術大会WFASなどにて発表経験もあり、研究成果の発表も行っております。

場所:東京都品川区大崎5-4-7ハイツ五反田203号

五反田駅をご利用の方

JR山手線・都営浅草線 五反田駅西口改札 徒歩5~7分(約500m)


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