
前回の続きです。
美尻 English version part 1.はこちら
普段、来院される皆様へ解剖学用語を使わずに感覚的に分かりやすく説明している香庵の鍼灸治療。
アメリカ人のJ様にも、からだを「解剖学用語」で記号のように理解するのではなく「刻々と変化するご自身のからだのうごきの質やどういう感覚を感じているか」を大事にしていただきたいと思いました。
美尻鍼でターゲットにする筋肉グループを専門用語を使わずに、しかも得意ではない英語で説明する方法・・・準備した上にその場でも工夫したけれど、最初はあまり伝えられませんでした。
なんとかJ様に伝えたい・・・!
その時、ふと、ある単語を思いつきました。
「テンダーロインステーキ!」とひと言、お伝えしてみました。
すると、J様が「あぁ、その筋肉ね!」と、閃いた!という風にリアクションしてくださいました!
ここでいきなり牛肉部位図が出てきますがビックリしないでくださいね! あとでちゃんと美尻鍼とつながってきます!

※この図で「ヒレ」と書いてある部位が、アメリカ英語で「テンダーロイン」に当たります。
実は香庵の美尻鍼を研究するにあたり、牛の大腰筋についても調べていました。
人間と牛、二足歩行と四足歩行では、からだの中での大腰筋のあり方がかなり違います。
その違いを知ることは、人間の大腰筋にかかる負荷について大きなヒントを与えてくれました。
(そのお話はまた別の機会にゆずりますね!)
さて、J様に「テンダーロインステーキ!」とお伝えしたところから続けます。
牛の大腰筋は柔らかく脂肪分の少ないお肉で牛一頭分からは3%(4kg程度)ほどしか取れない希少部位です。フランス料理では「牛のフィレ肉」アメリカでは「テンダーロインステーキ」として親しまれているお肉だということが分かりました。
ちなみに牛の大腰筋の中心部、最も柔らかい質の良いお肉は超希少部位「シャトーブリアン」です。
背中からウエスト周辺の筋肉は「サーロインステーキ」です。
ロインは「腰肉」の意味で、美味しすぎて「サー(称号)」を付けたのが名前の始まりなんだとか。
ステーキハウスではサーロインステーキとテンダーロインステーキを両方食べたいときは「Tボーンステーキ」と注文すると、お肉の違いを楽しめるちょっと贅沢な頂き方ができるのだそうです。
J様にも本当にそう表現するのか確認すると「そう!良く知ってるね~!」と褒められました(笑)
(美尻鍼に関することはジャンルを問わず調べすぎて、日々、マニアック度が上がってます!もぅ~美尻鍼、大好き!笑)
J様に「『テンダーロインステーキ』も『サーロインステーキ』もどちらのお肉も硬くなっています。これから『Tボーンステーキ』を鍼灸治療します。」と伝えると、すごく納得してくださいました(笑)
お肉について馴染みのあるお国柄の方だからこそ、かもしれないですが、このご説明が功を奏し「これからどんなことをするのか」を、お互いの共通目標としてシェアできました。
その結果、美尻鍼をスムーズに進めていくことができました。
美尻鍼の施術後、深部の筋肉がゆるんで動きやすくなり、J様がストレッチすると筋肉の柔軟性がグーンと高まっていることに驚かれて笑顔を見せてくださいました。
「私のTボーンステーキが美味しいお肉にグレードアップした~!(笑)」と喜んでいただけました♪
香庵の美尻鍼をステーキのお肉で表現した今回の美尻鍼 English version・・・!(笑)
香庵の美尻鍼が専門用語を一切使わず英語で伝えられたこと。しかも香庵らしいマニアックでありながら、J様ご自身のからだのライブ感を楽しんでいただける鍼灸治療ができたのはうれしい経験でした。
もちろん、J様の豊かな想像力があってこそ実現できた美尻鍼でした! J様ありがとうございました!
Thank you for your kindness so much! I'll be waiting for you next time!
※現在美尻鍼は、既存の女性の患者様限定でご提供致しております。
新規の患者様はもう少しお待ち下さい。
五反田の鍼灸院 香庵(かのん)
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