今年に入ってすぐ3回目のコロナワクチン接種を受けられた方からご相談をいただきました。
医療機関でお仕事をされていらっしゃる40代女性の I 様です。
症状について
1月半ばに3回目のコロナワクチン接種を受けられたあとから全身がとにかくだるくてツラい…という症状が約1ヶ月ほど続いているとのことでした。
今までのコロナワクチン接種の中でも、腕の痛みや高熱などの副反応はあったそうです。
でも今回、3回目のコロナワクチン接種のあとの全身のダルさは1ヶ月近く続いてるし、1番ツラいと感じたとのこと。その他、免疫力が落ちているな…と感じる症状もいくつか現れているとのことでした。
香庵の診断・分析
仰向けの状態で脈診(手首の動脈の拍動から体調を読み取る診断技術)を行いました。
全身にエネルギーが充分に巡っていなくて「何とか、やっとの思いでエネルギー稼働しています…」という状態でした。さらに身体のあちこちがこわばり、血流がスムーズに流れにくくなっている状態でした。
施術内容と経過
症状に対しての施術の前に、まずはお身体のベースを整えていきました。
エネルギーの稼働率が良くない状態のお身体は、軽い刺激、弱い刺激にやっと反応できるくらいの体調でもあります。そのため、鍼の刺激は皮ふに鍼を当てるくらいのごく軽めの刺激で治療を進めていきました。
それでもこの時の I 様にとっては充分な刺激となり、こわばっていたお身体がほぐれてきました。
冷え切っていたお身体も温かくなってきました。
お身体の良い変化を感じるとリラックスして眠くなってくることがあります。
今回の症状は、全身がとにかくダルくてツラい…というものだったこともあり、鍼の効果を引き出してる間、I 様にはゆっくり休んでいただきました。
うつ伏せ姿勢でお背中全体をチェックすると、背骨を挟んだ左右の筋肉の形や盛り上がり方が非対称でした。
背中を軽く押してみると激痛を感じるほど筋肉が縮こまって強いコリになり、皮ふの状態も突っ張っていました。
背骨を1つひとつ押していくと、ズン…!とした重めの鈍い痛みを感じるとのこと。
背骨を押した時に反応があった部分に鍼をしていくと、背中の筋肉が緩んで筋肉の形や盛り上がり方が左右対称になっていきました。筋肉が伸びてコリが緩んでくることで、皮ふのつっぱり感も取れていきました。
背骨上の反応点に鍼をしたところにお灸も行いました。
お灸は、温かさをじんわりと感じる刺激で血行促進とリラックス効果をさらに高めていくものです。
鍼とお灸による施術を終えて肩から背中を押していくと、ふにゃっと柔らかく弾力を取り戻されていました。痛みもなくなっていました。
再び仰向けになっていただき、脈診で全身にエネルギーが巡りやすくなっていることを確認して施術を終了しました。
治療の振り返り・院長より
医療機関が職場ということもあり、駆け込みで治療を希望される方が年末は増えるとのことでした。
そのため、去年の年末に仕事量が増えてかなり身体を酷使されていらしたこと、年始からも忙しかったこと、ゆっくり過ごすことが少なかったというお話を鍼灸治療の合間にお伺いしました。
かなり疲労困ぱいされた中で3回目のコロナワクチン接種を受けることになられたのではないかと感じました。
しかし「このくらいのことで根を上げてなんていられない!」と責任感の強い方なので、知らず知らずのうちに無理をなさっていたようです(ノ∀`;)
3回目のコロナワクチン接種前後に起こした全身の激しいだるさ以外の諸症状もあったのですが、身体が悲鳴を上げている証拠のようなものでした。
I 様、ぜひゆっくり休んで回復力をアップしてくださいね!(*´▽`*)
またのご利用をお待ちいたしております。
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