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慢性腰痛による足の甲の痛み改善事例 70代女性(五反田 鍼灸院)

  • 執筆者の写真: 加藤さやか
    加藤さやか
  • 2020年8月6日
  • 読了時間: 5分

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症状について




ダンスやヨガ、手芸など多彩なお稽古事に通われているW様。また、選挙期間中は選挙スタッフ活動などアクティブなライフスタイルを送られていらっしゃいます。




活動的な毎日を前向きな気持ちで過ごしたい、と、定期的に来院いただいています。




今回はW様のペースとしては珍しく、1ヶ月ちょっと期間が空いての鍼灸治療となりました。

今回の症状では、左右の足の甲が歩き始めに痛みを感じることがあり、歩き出すと痛みはなくなるものの気になる、とのこと。また右の腰が張っている感じがある、とのことでした。




「病院へ行ってもどうせ『歳のせい』とか言われてイヤな思いするだけだから行かない。この年齢だと何でも『歳のせい』で片づけられちゃうのよ。」とのことでした。




前の記事でご紹介したばかりなのですが、W様も、「歳のせい」というこの言葉で嫌な思いをされていらしたのですね!






「歳のせい」問題についての記事はコチラです。







W様の同年代のお友達も皆さん「どうせ「歳のせい」って言われるから病院へ行かない方がいいわよ。イヤな思いするだけだから。」と話されてるそうなのです。




体調によっては病院へ行かなくちゃだし、おからだの痛みやツラさに対して「歳のせい」をネガティブワード認定して使わないようにしてほしいですね!とお話ししながらの鍼灸治療でした。






香庵の診断・分析




足の甲が痛いと、どうしても足の甲だけに意識が集中しがちになります。しかし、足の甲の部分に骨折や炎症症状など、何か特別な所見が現れていない、という場合、神経からくる痛みも治療の選択肢の一つとして考えていく必要があります。




実は、これは何千年、何万年の人類の進化の過程ととても関係がある症状なのです。

人類は、ヒトへと進化する過程で手や足が長くなり、からだの構造の変化に伴って神経は手足の末端へと引きずられ、伸びて行きました。神経のおおもとは、背骨の中心である脊髄からはじまります。




そのため、背骨際の筋肉が硬くなったり、強いコリや引きつれた状態になると、背骨近くの神経を締め付けるようになります。そこに症状が現れれば、原因と結果が一致するので分かりやすいのですが、なかなかそう簡単には行かないのが神経からくる痛み症状の特徴です。







最近ではあまりすることが少なくなってきましたが、昔、正座をして足がしびれた、という経験がある方も多いと思います。正座ってふくらはぎを圧迫しているのに、しびれて痛みが現れるのは足先ですね。




このように圧迫される神経の位置と、しびれと痛みが現れる位置が違うのが神経による痛みの特徴です。




今回は、足の甲に痛みを感じるとのことでした。足の甲へ分布する神経のおおもとをたどっていくと、ウエストの後ろから骨盤までの背骨際にある神経につながります。




そこでウエストの後ろエリアの背骨の際を丁寧に触診していくと、背骨の際に強いコリがあり、圧迫するとズーンとした鈍い痛みを感じられるポイントが見つかりました。




このポイントが、足の甲の痛みを治療する「ツボ」なのですが、W様には自覚症状がなく「腰はなんとなく重い感じという程度だった」とのことでした。腰周辺の筋肉が常に緊張した状態になり、それにからだが慣れて(順応)しまったという慢性的な腰痛症状が起きているようでした。






施術内容と経過





仰向けになって頂いてベッドとウエストの後ろにできる空間をチェックしてみたところ、右側のウエストの後ろがやや反ってブリッジしている状態になっていました。

左右の足の長さも右の方が左より1.5 cm ほど短くなっていました。




膝を曲げて両膝を左、右、と、倒していただき、腰周辺への違和感や痛みが出るかもチェックしたところ、とくにコレといった症状が現れてはいませんでした。

ただ、足をまっすぐ延ばすとウエストの後ろが少し窮屈な感じがするとのことだったので、膝の下に枕を置いて、少し膝を曲げた状態でラクな姿勢をとっていただきました。




まずは左右のズレや全身のバランスを整え、右側のウエストの後ろのブリッジした筋肉の縮こまった状態もゆるめていきました。




うつ伏せでは、背骨の際で診断した足の甲の痛みを取るツボをメインにしながら、腰周囲のコリもゆるめていく鍼灸治療を行いました。




再び仰向けになっていただき、ベッドとウエストの後ろにできる空間をチェックしてみたところ、左右のウエストのうしろ側がベッタリとベッドにくっついていました。左右の足の長さの 1.5 cm のズレも解消され、同じ足の長さを取り戻していました。




膝を曲げて両膝を左、右、と、倒していただいたところ、治療スタート時点のときよりも脱力しやすくなって、パタン、パタンと軽く膝が倒れる心地良さを感じていただけるようになりました。

股関節周囲の筋肉のツッパリ感もなくなり、ゆるんだことも実感していただけました。




施術直後の時点では、歩き始めるときにだけ起きる足の甲の痛みは確認ができませんでした。




しかし慢性的な腰痛で強いコリによって圧迫てされていた神経のおおもとから根本的な鍼灸治療を行うことで、腰全体が緩み股関節から脚全体の軽やかな動きを実感していただくことができました。





治療の振り返り・院長より





定期的に来院いただいているW様と、今回は足の甲の痛みの鍼灸治療を行いながら、昭和20年代からの新宿の街の移り変わる様子のお話をお伺いしました。新宿はW様のご実家がある場所で、W様にとっては思い入れのとても深い場所なのです。




アングラ演劇や舞踏などが盛んに興行される時代のお話もあり、天井桟敷や状況劇場など、ある意味マニアック(?)なキーワードも出て来て、W様と私は世代は違うけど共通のトークテーマで盛り上がる楽しい時間でした(笑)




W様、貴重なお話、ありがとうございました!

また、次回の施術の時に足の甲の状態の変化などもご報告いただきながら、おからだのメンテナンスをしてまいりましょう!





いつもご利用ありがとうございます。




五反田の鍼灸院 香庵(かのん)

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